原産地はイタリア!
日本では黒キャベツとも呼ばれるカーボロネロは、イタリアのトスカーナ地方が原産で、12月から3月が旬の冬野菜です。
「黒キャベツ」とは言うものの、実際は濃い緑色をしており、キャベツとは違って上に向かって伸びていきます。最近は、カラフルで目にも楽しめるカーボロネロも栽培されています。
カーボロネロの栄養素
カーボロネロは、ミネラルやビタミン、食物繊維を豊富に含んでおり、普段の生活で不足しがちな栄養素を補ってくれます。
ビタミン類の中ではビタミンC、E、K、Uが特に豊富です。これらのビタミンは整腸作用があったり、抗酸化力によって生活習慣病の予防に効果を発揮したりします。
また、カリウムやカルシウムといった人間のからだに欠かせない栄養素も豊富に含まれているため、老若男女問わずおすすめの野菜です。
おうちイタリアンに!カーボロネロの食べ方
生でサラダにして食べることもできますが、火を通すと葉や茎が柔らかくなってより食べやすくなります。加熱すると甘みも増すため、煮込み料理や炒めものに向いています。イタリア料理を中心に様々な料理に使うことができるカーボロネロは、次のような料理に使うのがおすすめです。
- グリーンスムージー
- パスタ
- アーリオ・オーリオ
- 野菜炒め
リボリータ
カーボロネロを使った料理で是非試していただきたいのは、トスカーナ地方の郷土料理・リボリータ。野菜を何度も煮込んで作るため「食べるスープ」とも言われています。
作り方は家庭によって様々ですが、基本的には塩や胡椒などの調味料と水だけで野菜を煮込み、野菜本来の味を楽しむひと皿です。皆さんもぜひ、カーボロネロを使ってリボリータづくりに挑戦してみましょう。
家庭菜園でカーボロネロ!
最近は、日本国内でもカーボロネロを栽培する農家さんが増えてきました。栽培期間は2か月程度と比較的短い期間で収穫できるようになる上、収穫しても次々に新しい葉が出てきて何度も楽しむことができるので、家庭菜園での栽培にもおすすめです。
カーボロネロは寒さに強く、耐霜性がありますが、乾燥や肥料切れ等で葉が弱ってくると傷みやすくなるため、十分に追肥を与えてあげると安心です。
おわりに
今回は、ヨーロッパ原産の野菜・カーボロネロをご紹介しました。栄養豊富で体によいカーボロネロ、家庭菜園でぜひ試してみましょう。収穫したら、イタリアの家庭料理・リボリータやパスタ、スムージーを作って楽しみましょう。