【トウモロコシ大全】トウモロコシの旬はいつ?トウモロコシの種類6つも紹介!

【トウモロコシ大全】トウモロコシの旬はいつ?トウモロコシの種類6つも紹介!

茹でてよし、焼いてよし、大粒で甘いトウモロコシは夏の代表的な野菜です。そのまま食べるだけでなく、すりつぶしてコーンポタージュにしたり、サラダに入れたりと用途もさまざま。そんなトウモロコシには、実は複数の種類が存在しています。今回は、トウモロコシの旬と種類についてご紹介します。

トウモロコシの旬はいつ?

トウモロコシはイネ科の野菜で、原産地は中南米と言われています。日本には、16世紀にポルトガル人によって伝えられたとされており、「ナンバンキビ」の名前で知られるようになりました。

トウモロコシには複数の種類がありますが、一般にトウモロコシというときにはスイートコーンを指します。スイートコーンの旬は6月~9月中旬の夏~初秋で、典型的な夏野菜です。トウモロコシ農家では、植えつけの時期をずらすことによって旬の時期に順次トウモロコシを出荷できるように調整しています。

トウモロコシの種類:スイートコーン(甘味)

世界中で生産されている穀類の中で、米の生産量が年間約5億トン、小麦が約7億トンであるのに対してトウモロコシは10億トン以上に達します。
ここでいう「トウモロコシ」には、一般に食用にされるスイートコーン以外に、ポップコーンやデントコーン、フリントコーンなど合計で6種類のトウモロコシが含まれています。種類ごとの特徴や用途を詳しく見ていきましょう。

一般に食用にされ、「とうもろこし」の名で親しまれているのは、トウモロコシの中でも「スイートコーン」と呼ばれる品種です。焼いたり茹でたりしてそのまま食すほか、ピューレ状にしてポタージュを作ったり、サラダにされたりします。また、近年では生で食べられる品種も開発されています。

スイートコーンはさらに以下の3種類に大別されます。

  • ゴールデンコーン(黄粒種)
  • バイカラーコーン(バイカラー種)
  • シルバーコーン(白粒種)

ゴールデンコーン(黄粒種)

実の粒がすべて黄色い品種です。「ゴールドラッシュ」や「サニーショコラ」、「ピクニックコーン」などが有名です。

「ゴールドラッシュ」はゴールデンコーンの定番品種で、大粒で皮が薄い実がつきます。生でも食べることができます。6月~11月にかけて収穫が可能です。

「サニーショコラ」は「フルーツコーン」と呼ばれる種類のトウモロコシで、糖度が高く、生食に向いています。収穫期は5月~8月で、ジューシーな食感が特徴です。

「ピクニックコーン」は元祖フルーツコーンと言われる「味来」を改良してつくられた、小ぶりなトウモロコシです。サニーショコラと同様に非常に糖度が高く、生食も可能です。収穫期は11月頃までと長期間にわたります。

バイカラーコーン(バイカラー種)

実の中に黄色と白色の粒が3対1の割合で入っている品種です。非常に甘みの強いものが多いことで知られています。「ピーターコーン」や「ゆめのコーン」、「甘々娘」などが有名です。

「ピーターコーン」は大粒の実が特徴の品種で、全国各地で栽培されています。時期をずらしてまくことが可能なため、収穫期は6月から11月にかけてと長期にわたります。

「ゆめのコーン」は皮が柔らかく食べやすいうえ、糖度も高い品種として人気があります。生食も可能で育てやすいものの、収穫期は6月~8月とやや短めになっています。

「甘々娘」は糖度が非常に高く生食が可能なフルーツコーンの一種です。発芽率が低く手に入れにくいため、希少品種として知られています。収穫期は5月下旬~9月頃です。

シルバーコーン(白粒種)

粒皮が白い品種のトウモロコシを指します。「ピュアホワイト」や「ロイシーコーン」などの品種が知られています。

「ピュアホワイト」は糖度が非常に高く、生食も可能なシルバーコーンの代表格です。ゴールデンコーンをはじめとする別の品種が近くに植わっていると、実に黄色い粒が混ざってしまうこともあるなど栽培が難しい希少種として知られています。10月頃まで収穫することができます。

2000年代に開発されたピュアホワイトに対して、北海道で開発された新たな品種がロイシーコーンです。こちらも甘みが強く生食が可能です。収穫時期は5月~9月頃までです。

トウモロコシの栽培方法については、本サイト内のこちらの記事をご参照ください。

ワキシーコーン(もち種)

ワキシーコーンは「もちとうもろこし」とも呼ばれ、もち米と同様にでんぷん質に含まれるアミロペクチンの比率が非常に高い品種です。蒸すとでんぷん質が弾力を持つようになり、もちもちとした食感を楽しむことができます。
日本では黄色や白のみならず黒や紫の品種が知られています。ワキシーコーンは中国でもよく食べられる品種です。

ソフトコーン(軟粒種)

南米の高原地帯で主に生産されているトウモロコシです。でんぷん質の粘り気が少なく粉にしやすいため、砕いて利用されることが多い品種です。

フリントコーン(硬粒種)

食用のみならず、加工して家畜用飼料や工業用に利用されます。食用としては、粉にひいてメキシコのトルティーヤの原料となることで知られています。
ポップコーン(爆裂種)はフリントコーンが改良されたものです。

ポップコーン(爆裂種)

デントコーン(馬歯種)

そのまま食べるには向かない品種ですが、乾燥させて家畜の飼料として利用されます。また、でんぷん質は取り出して「コーンスターチ」として利用されています。

おわりに

現在は缶詰やスープの素として一年中手に入れることができるトウモロコシですが、トウモロコシ本来の甘みを楽しむためには旬を迎える夏の時期に食べるのが一番です。

また、ひとくちにトウモロコシといっても様々な品種があります。日本国内でも、場所によって育てられている種類が異なります。様々な品種のトウモロコシを食べ比べて、お気に入りの味を見つけてください。

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