メロンとは?メロンの魅力は
メロンとは、植物学的にはウリ科キュウリ属に分類される野菜です。しかし、一般的には果物として食べられています。
メロンは水分やカリウムを多く含んでいます。夏場に食べれば身体を冷やし、熱中症の予防にもなるでしょう。甘くとろけるような果肉で食べやすく、小さなお子さんから年配の方まで、幅広く愛されている果物です。
メロンの主な産地は?
2021年度のメロンの国内生産量ランキングはこちらです。
- 1位 茨城県 3万6500トン
- 2位 熊本県 2万5400トン
- 3位 北海道 1万8900トン
主な生産地は茨城県で、国内総生産量の約24%を占めています。続いて熊本県や北海道が生産量の多い県になります。
ランキングには入っていませんが、山形県、青森県、愛知県、静岡県なども有名です。中でも静岡県は、温室メロンの生産量が全国第1位となっており、その土地に応じた美味しいメロンが、全国各地で栽培されていることがわかります。
2024年メロンランキング
※2024年6~8月のデータ日本のメロン栽培の歴史
メロンの一種のマクワウリの栽培は、弥生時代から始まっていたといわれています。弥生時代の遺跡の中からはマクワウリなどのメロンの種が発見されています。
西洋系のメロンは、明治時代に日本にやってきたそうです。温室で栽培され、当時はとても高級品でした。
メロンの代表品種と旬の時期
メロンには多くの品種がありますが、その中でも代表的な品種と、それぞれの旬の時期をご紹介します。
アンデスメロン
1つ目はアンデスメロンです。
アンデスメロンの旬は5月から6月頃。主に茨城県や熊本県、山形県で栽培されています。
比較的手に入りやすい価格で栽培もしやすいアンデスメロンは「安心ですメロン」の略称。小ぶりで果皮の網目は細かく、マスクメロンのような甘さが特徴です。
アールスメロン
2つ目は、アールスメロンです。
アールスメロンの旬の時期は5月から10月頃。主に静岡県、熊本県、茨城県で栽培されています。
メロンの中でも更に高級メロンとして名高いアールスメロンは、立体的に盛り上がった大きな網目模様が特徴です。上品な香りとみずみずしく甘い果肉で、贈り物にも人気です。
クインシーメロン
3つ目は、クインシーメロンです。
クインシーメロンの旬の時期は4月から8月頃。主に茨城県、熊本県、山形県で栽培されています。
クインシーメロンは赤肉系のネットメロンで、オレンジ色の果肉が特徴です。βカロテンが含まれており栄養価も高く、コクのある甘さが楽しめます。
プリンスメロン
4つ目は、プリンスメロンです。
プリンスメロンの旬の時期は4月から6月頃。主に茨城県、千葉県で栽培されています。
プリンスメロンは、メロン特有の網目がないノーネットメロンです。うりのようなつるっとした見た目をしています。オレンジ色の果肉で、香りは弱いですが強い甘みが特徴です。
美味しいメロンの特徴は?見分け方のコツ
美味しいメロンの特徴や見分け方のポイントはこちらです。
形が整っており変形していない
栽培管理が適切だと、形が変形せずにきれいな楕円形のメロンに成長します。形が整っているメロンなら、上手に栽培されたメロンであるといえます。
ネットメロンの場合は表面の網目がクッキリしている
果肉がしっかり成長すると、網目がクッキリと盛り上がります。網目がクッキリとしていれば、果肉もしっかり甘い可能性が高いといえます。
ずっしりと重い
果肉や果汁がたっぷり詰まっているメロンなら、持ったときにずっしりと重みを感じられます。
これらのポイントを満たしていれば、甘くてジューシーなメロンである可能性が高いといえます。
まとめ
メロンとはウリ科の果物で、植物学上は実は野菜であることがわかりました。
主に茨城県、熊本県、北海道で栽培されていますが、それだけでなく全国各地で栽培されています。アンデスメロンやアールスメロンなどが有名で、多くのメロンが5月から6月頃に旬を迎えます。1年中出荷されている品種もありますが、メロンは春から夏にかけてが最も美味しい時期といえるでしょう。