柿とは?柿の魅力は?
柿とは、カキノキ科の果物の一種です。皮膚や粘膜の健康維持を助けてくれる「βカロテン」や二日酔いを和らげてくれる「タンニン」など多くの栄養を含んでいるのが特徴です。特にビタミンCがみかんより多く含まれており、体調管理や美容を意識したい人にもおすすめな果物でもあります。また、柿には様々な品種があり、それぞれで味に違いがあるので、自分で好きなものを選べるのも嬉しいポイントです。
柿の主な産地は?
日本では全国で生産されていますが、主に和歌山県や奈良県、福岡県の地域で作られています。これらの都道府県の共通点は、柿がよく成長する「暖かい気温」「日照時間が長い場所」「水はけの良い土地」の3つのポイントを抑えた土地であることです。柿を育てるのに最高の環境が整っているため、他の県に比べて生産量が多いのが特徴です。
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※2024年8月のデータ日本の柿栽培の歴史
柿の歴史は古く、縄文時代・弥生時代から作らたと考えられています。奈良時代になるにつれて日本全国で作られるようになりますが、渋柿が多かったため、干し柿にして食べられるケースが多かったようです。現代では、柿は日本だけでなくヨーロッパやスペインなどでも生産され、メジャーな食べ物として親しまれています。柿は、そのまま生で食べることもあれば、干し柿として食べられることもあります。
柿の代表品種と旬の時期
柿の代表的な品種と旬の時期について解説します。品種によって味や食感が異なるので、自分の好きな品種があるかチェックしてみてください。
刀根早生柿 (とねわせ)
刀根早生柿 (とねさわ)は、食感に程よい固さがあるのが特徴です。ツヤがあり、四角っぽい見た目で綺麗なものが多いです。果汁も豊富で甘さがもありますが、少し硬めの食感なので、食べ応えのある柿が食べたい人に向いています。根早生柿 (とねわせ)は主に和歌山県や奈良県で多く生産されており、9〜10月が旬です。
平核無柿 (ひらたねなし)
平核無柿 (ひらたねなし)は、タネがないので食べやすい柿です。ずしっとした重さがあり、四角のような形です。まろやかな甘さと風味が良いのが特徴です。果肉も柔らかく、果汁も豊富。味覚や食感のバランスが良いので、初めて柿を食べる人にもおすすめでしょう。主に奈良県で生産されており、旬は10月〜12月です。
富有柿(ふゆうがき)
栽培する過程で自然と甘くなる完全甘柿の富有柿は、岐阜県を中心に日本で最も生産されています。丸みのある形で皮がオレンジ色でツヤがあるのが特徴です。甘くてみずみずしいだけでなく、果肉が柔らかく、とろっとした食感が楽しめます。奈良県や福岡県、和歌山県で生産されており、11月〜12月が旬です。
太秋(たいしゅう)
太秋(ふゆう)はサイズが大きく、重さがおよそ400gある柿です。サックとした歯応えが特徴で、口に入れた瞬間果汁がジュワッと広がります。食べ応えがある柿が食べたい人におすすめです。
太秋(たいしゅう)は皮に条紋と呼ばれる黒い線が入っていることが多いため、見慣れてないと見た目がよくないと考えてしまう場合もありますが、これは完熟している証拠です。甘い柿を食べたい方は、条紋が’入っているものを選ぶと良いでしょう。旬は11月〜12月です。
美味しい柿の特徴は?見分け方・選び方のコツ
スーパーで売っている柿は同じようなものに見えますが、美味しい柿には特徴があります。「手に持った時にずしっとした重さがある」「鮮やかなオレンジ色で皮にハリがある」「ヘタと果実の間に隙間ができる」「触った時にほど良い固さがある」の4つです。
新鮮で美味しい柿は、実が詰まっていてずしっとした重さがあり、ヘタと果実の間に隙間がないものが多いです。また、太陽の光をいっぱい浴びて育った柿は甘くて美味しいのが特徴があります。また、柿は硬すぎると熟していない渋柿の可能性があるので、触った時に程よい固さがあるものを選びましょう。スーパーで柿を選ぶ際は、これら4つの特徴をチェックしてから購入してみてください。
まとめ
今回は、柿の魅力や歴史、代表的な品種について解説しました。柿は古くから日本で親しまれている果物で、「刀根早生柿 (とねわせ)」や「平核無柿 (ひらたねなし)」などさまざまな品種があります。作られる産地や品種によって味や食感が異なるので、スーパーで探して、食べ比べてみても楽しめるでしょう。記事を参考に、美味しい柿を見つけてみてください。