春(3月~5月)が旬の果物と特徴
春の果物は、日差しの温かさを少しずつ感じられるようになる3月から5月にかけて多く出回ります。寒い冬を乗り越え、栄養をたっぷりと蓄えた春の果物は、甘酸っぱくてジューシー◎ひと口頬張れば、フレッシュな風味が口いっぱいに広がります。
では早速、春の果物の種類と、それぞれの特徴や魅力について詳しく見ていきましょう!
いちご
真っ赤な果実と甘酸っぱい味わいが魅力のいちごは、春に旬を迎える果物の代表格です。子どもから大人まで人気が高く、生でそのまま味わうのはもちろん、ジャムやお菓子作りの材料としても大活躍します◎いちごは農業上は野菜に分類されますが、市場では果物として扱われるのが一般的で、スーパーでも果物コーナーに並んでいます。
- 産地:栃木県、福岡県、静岡県、熊本県など
- 旬の時期:3月から4月下旬
- 選び方:色鮮やかでツヤがある、ヘタがピンと張っている、産毛がうっすら生えている
苺のオムレット
甘酸っぱいいちごと甘いクリームをふわふわ生地で包み込んだ「苺のオムレット」。生地に米粉を使って、きめ細かく仕上げるのがポイントです◎
【材料】
- いちご 4個
- ホイップクリーム 1/4袋(市販の絞るだけのタイプ)
- A米粉 30g
- Aベーキングパウダー 小さじ1
- B砂糖 大さじ1
- B卵 1個
- Bサラダ油 大さじ1
- B牛乳または水 大さじ2
【作り方】
- ボウルにAを全て混ぜ、そこにBを全て加えて泡立て器でなめらかになるまで混ぜます
- 耐熱皿の上にクッキングシートを敷き、1を流し入れてふんわりラップをかけ、600Wのレンジで2分加熱します
- 2の生地が完全に冷めたら、ホイップクリームといちごを乗せて巻いていきます
- お好みの大きさにカットしたら完成です(丸ごとかじってもOK)
さくらんぼ
プチッと弾けるような食感で、食べはじめるとつい手が止まらなくなってしまうさくらんぼ。光沢のある美しい外観で、特に品質が高いものは贈答品としても人気があります◎さくらんぼといえば、多くの人が一度は名前を聞いたことがある「佐藤錦」が有名ですよね。佐藤錦は「さくらんぼの王様」とも呼ばれ、味、食感、美しさの三拍子が揃っています。
そんな佐藤錦を購入するなら、日本一のさくらんぼ産地である山形県のJA公式通販サイトを利用するのがおすすめです!JAさがえ西村山では、旬の佐藤錦を新鮮なままいち早く発送しています。名産地で採れた新鮮なさくらんぼをゲットしたい人は、ぜひチェックしてくださいね♪
- 産地:山形県、北海道、青森県、山梨県など
- 旬の時期:4月から7月
- 選び方:色づきにムラがなく鮮やか、ハリツヤがある、軸が緑色でピンと張っている
さくらんぼスムージー
さくらんぼをふんだんに使ったデザートドリンク「さくらんぼスムージー」。さっぱりとした味わいで、食欲がない日の朝食の代わりにピッタリですよ◎
【材料】
- さくらんぼ 好きなだけ
- ヨーグルト さくらんぼの1/10~1/5
- はちみつ お好み
【作り方】
- さくらんぼの種を取ち、冷凍庫で凍らせます
- 凍らせたさくらんぼにヨーグルトとはちみつを加え、ミキサーで攪拌します
- グラスに注げば完成です。
サクランボのレシピについては、こちらの記事でもご紹介していますのでぜひご覧ください♪
キウイフルーツ
爽やかな酸味と甘みのバランスが良いキウイフルーツ。一般的に多く出回っているグリーンキウイは、強い酸味とコクのある甘みの両方が感じられ、濃厚な味わいをしています。一方ゴールドキウイは、鮮やかな黄金色の果肉が特徴的で、味わいはグリーンキウイに比べ甘くてさっぱりとしています。
- 産地:愛媛県、福岡県、和歌山県など
- 旬の時期:4月
- 選び方:表面に傷やへこみがない、まんべんなく産毛が生えている、触れると柔らかい
キウイのカルピス寒天
キウイとカルピスの甘酸っぱさがクセになる「キウイのカルピス寒天」。電子レンジだけの簡単調理なので、お子さんと一緒に作るのもおすすめですよ◎
【材料】
- キウイ 1個
- カルピス(原液) 100ml
- A寒天(顆粒タイプ) 2g
- Aぬるま湯 100ml
- 牛乳 400ml
【作り方】
- カルピスは常温に戻しておきます
- 耐熱ボウルにAを全て入れ、600Wの電子レンジで30秒加熱してよく混ぜ、同様に1分加熱し、寒天をよく溶かします
- 牛乳を600Wの電子レンジで2分加熱し、常温に戻したカルピスに少量ずつ加えて混ぜます
- ガラス容器に注ぎ入れ、冷蔵庫で1時間ほど冷やし固めます
- しっかり固まったらキウイを1cm角程度に切り、トッピングして完成です
びわ
元気いっぱいのビタミンカラーが印象的なびわ。頬張ると優しい甘さとたっぷりの果汁が口いっぱいに広がります◎びわはデリケートであまり日持ちせず、限られた時期にしか出回らないため、購入した際は新鮮なうちに食べきりましょう。
- 産地:長崎県、千葉県、鹿児島県、愛媛県など
- 旬の時期:4月下旬から5月下旬
- 選び方:色鮮やかでハリがある、傷がない、全体的にうっすらとうぶ毛が生えている
びわのコンポート
びわ本来の甘さを生かした「びわのコンポート」。少量でパパッと作れるので、休日のおやつや朝食にもおすすめです◎
【材料】
- びわ 200g(4〜6個)
- 白ワイン 1/2カップ
- はちみつ 大さじ2
- レモン果汁 小さじ2
【作り方】
- びわは皮を剥いて半分に切り、種とその周りの薄皮を取り除きます
- 鍋にびわ、白ワイン、はちみつ、水1/2カップを入れて中火にかけます
- 煮立ったら弱火にしてアクをとり、クッキングシートなどで落し蓋をし、10分煮込みます
- レモン果汁を加えてそのまま冷まし、清潔な瓶に入れて完成です(冷蔵庫で1週間保存できます)
グレープフルーツ
爽やかな酸味とほろ苦さが特徴のグレープフルーツ。果皮や果肉には華やかな香りもあり、ジュースやゼリーにするとさっぱりとした風味を楽しめます◎グレープフルーツという名前は、果実がぶどうのようにたわわに実ることから付けられたといわれています。
- 産地:静岡県、熊本県など
- 旬の時期:4月から5月
- 選び方:果皮が滑らかでハリがある、ずっしりと重みがある
グレープフルーツの生ハムサラダ
グレープフルーツの酸味と、生ハムの旨みがマッチする「グレープフルーツの生ハムサラダ」。さっぱりと食べられて、お酒のおつまみにピッタリです◎
【材料】
- グレープフルーツ 1個
- 生ハム 10枚
- 玉ねぎ 1/4個
- A白ワインビネガー 大さじ2
- A砂糖 大さじ1
- A塩 小さじ1
- A黒こしょう 少々
- Aオリーブオイル 大さじ2
【作り方】
- グレープフルーツを一口大にカットします
- 1に生ハムを巻いていきます
- みじん切りをした玉ねぎとAを全て混ぜ合わせ、ドレッシングを作ります
- 2に3をかけて完成です
いよかん
名前の通り、愛媛県で誕生した柑橘類いよかん。果肉が柔らかくジューシーで、甘みと酸味のバランスが取れた濃厚な味わいが特徴です◎いよかんの生産量は愛媛県が全体の9割以上を占め、中でも「宮内伊予柑」は県を代表する名産品の一つとなっています。
- 産地:愛媛県、和歌山県など
- 旬の時期:3月
- 選び方:果皮の色づきが鮮やかでハリツヤがある、ヘタの部分が小さい
果肉丸ごといよかんゼリー
いよかんとゼリーの食感の違いが楽しい「果肉丸ごといよかんゼリー」。いよかんを1個丸ごと贅沢に使用した、見た目も可愛らしいデザートです◎
【材料】
- いよかん 2個
- 砂糖 大さじ3
- 水 100ml
- ホイップクリーム 適量
- ミント 適量
- 粉ゼラチン 3g
- 水(ゼラチン用) 大さじ2
【作り方】
- いよかんをヘタから1/3のところで切ります
- 2/3のいよかんを皮が破れないようにくり抜きます
- くり抜いた果肉から薄皮や種を除きボウルに入れ、砂糖、水を加えてよく混ぜます
- 粉ゼラチンと水をよく混ぜ合わせ、600Wの電子レンジで20秒加熱します
- レンジから出したらさらに混ぜ、溶かしたゼラチンを少しずつ入れながら混ぜます
- くり抜いた皮に流し入れてフタをし、冷蔵庫で固まるまで2時間ほど冷やします
- 仕上げにホイップクリームとミントを飾れば完成です
はっさく
他の柑橘類に比べ粒が大きく、ぷちっと弾ける食感が特徴のはっさく。果汁は少なめですが果肉に弾力があり、独特の歯ごたえを楽しめます◎漢字では旧暦の8月1日を意味する「八朔」と書き、昔はこの時期によく食べられていたことに由来しています。
- 産地:和歌山県、広島県、愛媛県など
- 旬の時期:3月から4月
- 選び方:ずっしりと重みがある、果皮の香りが強い
ホタテとはっさくのカルパッチョ
はっさくの爽やかな香りが、ホタテの旨みを引き立てる「ホタテとはっさくのカルパッチョ」。見た目も華やかで、ちょっとしたホームパーティーなどにおすすめです◎
【材料】
- はっさく 1個
- ホタテ 4個
- Aオリーブオイル 大さじ1
- Aはちみつ 小さじ1
- A酢 小さじ1/2
- A白だし 小さじ1/2
- A塩こしょう 少々
- ブラックペッパー お好み
【作り方】
- はっさくは皮を剥き、果肉が外側に来るように食べやすい大きさにカットします
- ホタテはお好みの薄さにスライスします
- Aを全て混ぜ、ドレッシングを作ります
- はっさくとホタテをお皿に盛り付け、3をかけます
- 仕上げにブラックペッパーを振れば完成です
デコポン
ヘタの周囲がぽこんと飛び出た独特の外観が特徴の「デコポン」。正式な品種名は「不知火(しらぬい)」で、一定の基準をクリアし、全国のJAを通して出荷されるものだけが「デコポン」として販売されます。味わいは酸味が少なく、ジューシーな甘みを楽しめます◎
産地:熊本県、愛媛県、和歌山県など
旬の時期:3月から5月
選び方:果皮の色づきが鮮やかでハリツヤがある、ずっしりと重みがある
デコポンジャム
シンプルな味付けで、デコポンの甘みと香りを存分に味わえる「デコポンジャム」。トーストやヨーグルト、アイスクリームに好きなだけかけて召し上げれ◎
【材料】
- デコポン 4個(約450g)
- 砂糖 150g~180g
【作り方】
- はっさくの皮を剥き、薄皮にそって包丁を入れて実を削ぎ落します
- 鍋にはっさくと砂糖を入れ、中火で煮込みます
- 好みのとろみになれば清潔な瓶に入れて完成です(冷蔵庫で1週間保存できます)
甘夏
さっぱりとした甘酸っぱさと、ほろ苦い独特の風味が特徴の甘夏。正式な品種名は「川野夏橙(かわのなつだいだい)」で、夏みかんよりも甘く酸味が少ないことから「甘夏」と呼ばれています。名前に夏と付きますが、実は春に旬を迎える柑橘類です。
- 産地:熊本県、愛媛県など
- 旬の時期:3月中旬から5月
- 選び方:色づきにムラがなく鮮やか、ずっしりと重みがある
甘夏の生搾りジュース
フレッシュな甘夏の果汁を贅沢に絞った「甘夏の生搾りジュース」。甘みの中に程よい酸味も感じられ、ゴクゴク飲めます◎
【材料】
- 甘夏 あるだけ
【作り方】
- 甘夏を半分に切っていきます
- 大き目のボウルなどに果汁を絞ります
- ザルで濾し、グラスに注げば完成です
メロン
上品な甘みと柔らかくジューシーな食感が特徴のメロン。メロンは主に、表面に網目のある「ネット系」と、網目のない「ノーネット系」に分けられます。さらに果肉の色によって「赤肉種」、「青肉腫」、「白肉腫」に分類され、品種ごとに違った味わいを楽しめます◎
- 産地:茨城県、熊本県、北海道、山形県など
- 旬の時期:5月
- 選び方:傷がない、ずっしりと重みがある、ネット系は網目が細かく均一なもの
メロンシャーベット
メロンのフレッシュな甘みと香りがたまらない「メロンシャーベット」。果物の中でも高級なメロンを贅沢に使用し、見た目も華やかなのでおもてなしにピッタリです◎
【材料】
- メロン 500g
- 水 100cc
- 砂糖 50g
- レモン汁 大さじ1
【作り方】
- メロンは果肉を切りだし、細かく刻みます
- 鍋に水、砂糖を入れて中火にかけ、混ぜながら砂糖が溶けるまで加熱します
- 2が冷めたら、1とレモン汁を入れて混ぜます
- バットに流し入れ、冷凍庫で2時間程冷やします
- フォークでざっくりと混ぜ、平らにならしてさらに冷凍庫で2時間以上冷やし固めます
- 器に盛り付けて完成です
果物を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!
さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。
そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!