ブルーベリーってどんな果物?ブルーベリーの種類や特徴について解説

ブルーベリーってどんな果物?ブルーベリーの種類や特徴について解説

ブルーベリーが日本で広く認知されるようになったのは20世紀後半頃。その多くはブルーベリージャムやソース、ドライフルーツやサプリメントでした。そのため、生のブルーベリーを食べたことがある人も少なく、実際はどんな果樹で旬の時期など詳しいことが分からない人も多いのではないでしょうか? 今回は、「ブルーベリーとは?」その疑問を無くすべく、ブルーベリーの特徴や種類などについて解説します!

ブルーベリーとは?ブルーベリーの魅力は?

ブルーベリーとは、ツツジ科のスノキ属の小果樹となり、背丈があまり大きくならない果樹です。濃い青紫色の実がなることから、ブルー(blue)ベリー(berry)と呼ばれています。20世紀の初めから、アメリカやカナダ原産の種類から品種改良が進められ、世界の温帯圏でも栽培されるようになりました。

ブルーベリーの魅力は、健康に役立つ栄養が豊富だというところです。目に良いアントシアニンという栄養があり、健康食品にも使われているほどです。その他には老化防止や抗酸化作用が果物の中でもトップクラスの含有量を誇り、ビタミンやミネラル、食物繊維も含まれています。栄養面だけではなく、生で食べても美味しいですし、ジャムなどに加工しても美味しいところもブルーベリーの魅力です。

ブルーベリーの主な産地は?

ブルーベリーの原産地はアメリカです。原産地のアメリカが世界の生産量第1位となり、続いてペルー、カナダといった順位です。4位にチリ、5位がメキシコというランキングですので、ほとんどのブルーベリーはアメリカ大陸で生産されています。

日本のブルーベリーランキングは、1位東京都、2位群馬県、3位茨城県、4位長野県、5位千葉県(2020年調べ)と、ほとんどが関東で生産されています。東京をはじめ関東地域でブルーベリーが多く栽培されている理由は、都内から近い立地を活かしブルーベリー狩りなどの観光農園として成功しているからだそうです。

日本のブルーベリー栽培の歴史

日本にブルーベリーが伝わったのは1951年ごろのことです。アメリカからハイブッシュのブルーベリーを導入しましたがあまり普及しませんでした。その後、1980年代に、アメリカで温暖な場所でも栽培できる、サザン・ハイブッシュ・ブルーベリーの品種改良が進んだことで、温暖な気候の関西や九州、沖縄地方まで広がり、日本中で栽培されるようになりました。

現在では、観賞用のガーデニングとしてもブルーベリーを自家栽培する人が増え、すっかり日本にも定着した果物です。

ブルーベリーの代表品種と旬の時期

日本では主にハイブッシュ系とラビットアイ系が栽培されています。ハイブッシュ系にはさらに、ノーザン・ハイブッシュとサザン・ハイブッシュ、ハーフ・ハイブッシュの3種類に分けられています。

ハイブッシュ系

ハイブッシュ系は九州から北海道まで、広い地域で栽培することができます。ハーフハイブッシュベリーは耐寒性が強く北海道北部で栽培可能です。サザンハイブッシュベリーは、ノーザンハイブッシュベリーの栽培が難しくなるような寒い時期がある温暖な地域でも栽培可能です。耐寒性が弱く、寒冷地で栽培すると凍害が多発することもあります。

国産の品種のおおつぶ星やあまつぶ星、はやばや星などもハイブッシュ系です。

一般的には、果実は酸味があって大粒になる傾向があります。舌触りは繊細で滑らかな特徴があります。旬の時期は6~7月。

ノーザンハイブッシュ系は品種改良の歴史が最も古く、長年に渡り愛し続けられてきた品種が多い特徴があります。果実が大きく、酸味と甘みの調和が良く、風味も良好です。アーリーブルーやデュークが代表品種です。

サザンハイブッシュ系は、近年育種研究が進んだことで、新品種が多数育成されている系統です。代表品種には、オニール、サファイア、シャープブルー、スターなどがあります。ノーザンハイブッシュより酸味が少ないので食べやすい品種が多く、ブルーベリー初心者の方にもおすすめです。

ローブッシュ系

樹齢を重ねても樹高が高くなりにくいので、家庭でも栽培しやすい系統です。寒さに強く、日本の本州以北の寒冷地や高冷地でも栽培可能です。生で食べることもできますが、欧米では熟した実をジャムにして食べられています。日本ではあまり栽培されていないようです。

ラビットアイ系

ラビットアイ系のブルーベリーは、果実が成熟する前にウサギの目のようにピンク色になることからラビットアイ(ウサギの目)と名付けられました。木の高さはブルーベリーの中でも最も小さく、果実も小さめで、1~2g程度です。旬は7~9月。甘みが強く、秋には紅葉しますが落葉は遅いという特徴があります。寒さに弱いため寒冷地での栽培には不向きになります。国内で育成された品種には、レッドパール、オレンジパール、ブルーパールなどがあります。その他には、ティフブルー、ラヒ、ホームベルなどが主な品種です。

ラズベリーとブルーベリーの違い

ラズベリーはブルーベリーと同じベリー系の果物ですが、ラズベリーはバラ科イチゴ属の一種に対して、ブルーベリーはツツジ科スノキ属です。ラズベリーは種の入った小さな実が集まって一つの果実を形成しています。ブルーベリーと同じように、生でも食べられますが、ソースやジャムに加工され、スイーツの材料としても用いられています。ラズベリーの代表品種は、ヘリテージ、サマーフェスティバル、ファンタジーレッドなどがあります。赤色のブルーベリーのほか、黄色や黒色の果実をつけるラズベリーもあります。

美味しいブルーベリーの特徴は?見分け方・選び方のコツ

ブルーベリーは追熟しない果物なので、購入するときはできるだけ美味しいものを選んでください!見分け方や選び方のコツをご紹介します!

粒がふっくらして張りがあるもの

ブルーベリーの皮に張りがあってふっくらしているものを選びましょう。品種によって大きなサイズに成長するものがありますが、同じ品種の中で大粒のものを選んでください。大粒

のほうが食味が良い傾向があるので、見比べて大きさを確認しましょう。粒が小さいものにはポリフェノールが沢山含まれていますが、その分渋みが強く感じられます。

表面に白い粉がついているもの

新鮮なブルーベリーは、表面に白い粉が付着しています。指でこすると取れるので、汚れやカビと勘違いされがちなのですが、この白い粉はブルームと呼ばれる天然成分です。雨や露を弾いて病気を防いだり、水分蒸発を防いで鮮度を保つ役割があるため、カビでも汚れでもなく食べても体に害はない成分です。

このブルームが付いているブルーベリーは新鮮な証拠!ブルームは触ると取れてしまうので、長持ちさせたいときは落とさないように気を付けてくださいね。

軸の付け根、裏側まで濃い青紫色のもの

ブルーベリーは熟すと青紫色になります。完熟になるまでどんどん色が濃くなり、黒紫色になってきます。完熟で美味しいブルーベリーは軸の付け根までしっかり黒紫色になっているものを選びましょう。赤色っぽいものはまだ未熟の状態で酸っぱい可能性があります。裏返しても、濃い紫色になっているかどうかの確認も、美味しさを見分けるポイントになりますので確認してください!

まとめ

ブルーベリーに品種が100種類もあることをご存じでしたか?ジャムに加工したいのであれば、酸味を感じるノーザンハイブッシュ系を選んでくださいね!レモンを使わなくても、スッキリとした味わいがありますよ!ぜひ、ブルーベリーのお気に入り品種を見つけてくださいね!

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