マンゴーってどんな果物?マンゴーの種類や特徴について解説

マンゴーってどんな果物?マンゴーの種類や特徴について解説

オレンジ色のとろけるような果肉がたまらないマンゴー。高級フルーツのイメージがありますよね。しかし、そもそもマンゴーとはどんなフルーツなのかご存じでしょうか。マンゴーの種類や特徴など、詳しく答えられる方は少ないかもしれません。 この記事ではそんなマンゴーについて、マンゴーの種類や特徴、歴史などを解説します。

マンゴーとは?マンゴーの魅力は?

マンゴーとはトロピカルフルーツの代表格で、世界三大美果のひとつです。インドから東南アジア辺りが原産だといわれています。

とろっとした柔らかい果肉に、ジューシーな果汁がたまらないマンゴー。南国のような温かい気候を好むため日本での生産量は少なく、国内で流通している多くは海外からの輸入品です。国産のマンゴーはブランド化されており、非常に高価なものもあります。

また、マンゴーは、甘くておいしいだけではありません。カリウム、ビタミンC、βカロテンなどの栄養も豊富に含まれています。美味しく栄養を摂取できる点も、マンゴーの魅力といえるでしょう。

マンゴーの主な産地は?

日本におけるマンゴーの主な産地は、沖縄県、宮崎県、鹿児島県です。

国内のマンゴー生産量の約半数を占めるのが沖縄。熱帯果樹のマンゴーを栽培するには、温度管理が重要です。基本的にはハウス栽培で、かつハウス内を加温して育てられています。しかし沖縄県では、国内で唯一無加温栽培でマンゴーを育てているそうです。年間を通じて温暖な気候の沖縄県ならではの栽培方法ですね。

国内第2位の生産量を誇るのが宮崎県です。宮崎県のマンゴーといえば「太陽のタマゴ」。言わずと知れた高級マンゴーです。味、見た目などの厳しい基準をクリアしたものだけが「太陽のタマゴ」として流通します。1個あたり約5,000円からという高値で販売されているようです。

鹿児島県のマンゴー生産量は、国内第3位です。鹿児島県は日照時間が長く、甘くて美味しいマンゴーが育つといわれています。また、活火山が多い鹿児島ならではの水はけの良く栄養豊富な土壌も、マンゴーの栽培には適しているそうです。

日本のマンゴー栽培の歴史

マンゴーが初めて日本にやってきたのは、明治時代。鹿児島県に持ち込まれたといわれています。しかし、本格的に栽培が始まったのは1970年だそうです。国内でのマンゴー栽培の歴史は、まだ浅いということがわかります。

1970年当時、マンゴーの栽培は非常に難航したそうです。マンゴーの開花時期は、日本の梅雨時期に重なります。そのため受粉が上手くいかず、実がならないまま枯れてしまうことから、販売用のマンゴーの栽培は難しかったそうです。

この課題を解決するためにハウス栽培が導入され、今では気象条件に左右されずに安定してマンゴーが生産できるようになりました。

マンゴーの代表品種と旬の時期

実は、マンゴーにはたくさんの品種があります。世界では約500種類ものマンゴーが栽培されているそうです。そんなさまざまな品種の中でも、代表的なものはどれなのでしょうか。マンゴーの代表品種と旬の時期をご紹介します。

アップルマンゴー

マンゴーの代表的な品種1つ目は、アップルマンゴーです。

果皮がりんごのように赤く、果肉がとろけるように柔らかいアップルマンゴー。日本で流通しているマンゴーの約9割がアップルマンゴーだといわれています。旬の時期は6月から7月頃です。

オレンジ色の果肉は濃厚な甘さがあり、果汁も豊富でジューシーな味わいが特徴です。各地のブランドマンゴーとしても販売されており、1個あたり5,000円~数万円の値が付くこともあるといわれています。

キーツマンゴー

マンゴーの代表的な品種2つ目は、キーツマンゴーです。

主に沖縄県で栽培されています。沖縄県以外ではあまり流通していない、非常に珍しい品種です。

果皮が緑色で、果肉はオレンジ色。糖度は15度以上と非常に甘く、その甘さはメロンに匹敵するほどだそうです。旬の時期は8月中旬から9月上旬頃と短く、生産量も少ないため「幻のマンゴー」と呼ばれています。

ペリカンマンゴー

マンゴーの代表的な品種3つ目は、ペリカンマンゴー。長細い見た目はまるでペリカンのくちばしのようです。

主にフィリピンで栽培されており、旬の時期は3月から5月頃。淡い黄色の果皮が特徴で、「ゴールデンマンゴー」「イエローマンゴー」とも呼ばれています。

マンゴーといえば濃厚な甘さをイメージしますよね。しかしペリカンマンゴーは、甘みだけでなく酸味も強く、さっぱりとした味わいが楽しめます。

アルフォンソマンゴー

マンゴーの代表的な品種4つ目は、アルフォンソマンゴーです。

原産国はインド。さまざまな品種の中でも特に糖度が高く品質が良いことから「マンゴーの王様」と呼ばれています。インドではモンスーン前の時期にのみ収穫され、流通する時期は4月から6月頃、日本で出回るのは8月頃です。

繊維質の少ない、とろけるような果肉が特徴です。日本のスーパーではあまり見かけない希少な品種なので、見つけたらぜひ食べてみてくださいね。

美味しいマンゴーの特徴は?見分け方・選び方のコツ

美味しいマンゴーの選び方のコツを3つ、ご紹介します。

①香りの強いものを選ぶ

甘い香りが強いものを選ぶと良いでしょう。

マンゴーは完熟が近づくと、特有の甘い香りが強くなります。購入してすぐに食べたいなら甘い香りが強いものを選ぶのがおすすめです。

②果皮が赤く着色し、ツヤのあるものを選ぶ

アーウィン種のマンゴーであれば、果皮が赤く着色し、ツヤのあるものを選ぶようにしましょう。

果皮がまんべんなく赤く色づいていたら完熟のサインです。甘くて美味しいマンゴーである可能性が高いといえます。また、マンゴーは完熟すると表面のブルーム(白い粉)が落ち、果皮にツヤがでます。マンゴーを選ぶときは、色づきとツヤに注目しましょう。

③触った時に弾力のある、柔らかいものを選ぶ

マンゴーを手に取ってみて、全体的に弾力のある柔らかいものを選ぶと良いでしょう。

まだ熟していないマンゴーは少し固めで、そのまま食べてもとろけるような食感は楽しめません。完熟した柔らかいマンゴーが食べたいなら、全体的に弾力があり、柔らかくなっているものを選ぶのがおすすめです。

まとめ

マンゴーとは世界三大美果のひとつ。そのとろけるような甘さと芳香で、世界中の人々から愛されている果物です。

日本では沖縄県、宮崎県、鹿児島県で栽培されており、沖縄県が国内総生産の約半数を占めています。

マンゴーにはアップルマンゴー、キーツマンゴーなどの様々な品種があり、特徴もさまざま。高級フルーツのイメージがありますが、輸入品は比較的安価で購入できるものもあるようです。夏に旬を迎えるマンゴーを、美味しい時期にぜひ食べてみてくださいね。

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