春まき野菜5選!栽培レシピから病害対策まで完全網羅!

春まき野菜5選!栽培レシピから病害対策まで完全網羅!

春まき野菜は、2月下旬から4月上旬にかけて種をまく野菜です。今回は、家庭菜園で育てられる野菜を中心に、春まき野菜についてご紹介します。今春から栽培を始めるという方もぜひご参照ください!

はじめに

春まき野菜とは、2月下旬~4月上旬に畑に種をまいて育てる野菜のことです。今回ご紹介するのは、植えた後の育苗・定植が不要な野菜です。植えてから収穫までの間に植え替える手間がかからないため、栽培初心者の方も取り組みやすいでしょう。

栽培のポイント①:土の準備は丁寧に

今回ご紹介する春まき野菜は植え替えが不要なため、その分植える前の土の準備は丁寧におこなう必要があります。特に、根を食べる根菜類を育てる場合は、畑を丁寧に耕して根が深くまっすぐ伸びる環境を整えましょう。

また、野菜は種類によって栽培に適した土の酸度(pH)が異なります。種袋に記載してある野菜ごとの最適pHを確認し、事前に酸度の調整をおこないましょう。
野菜の栽培と土の酸度についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

栽培のポイント②:雑草はこまめに取り除く

冬から春にかけて、野菜だけでなく雑草も生育が盛んになります。特に、種まき直後から本葉が増え始める生育初期にかけては、十分な養分と光のある環境で育てる必要があります。この時期に雑草を丁寧に取り除き、養分が雑草に奪われたり、雑草の陰になったりしないようにすることが健康に育てるためのコツです。

栽培のポイント③:収穫適期を逃さない

春まき野菜は初夏に収穫期を迎える品種が多いため、収穫が遅れると温暖な気候のもとで急速に生長することがあります。特に、葉物野菜は収穫期を逃すと花穂が成長してトウ立ちしやすくなります。食べごろを逃さず、適切なタイミングでの収穫を心がけましょう。

ニンジン

ニンジンは、和・洋・中、様々な料理に使える万能な食材です。
緑黄色野菜の仲間で、ビタミン類をはじめ栄養価が高いのが特徴です。家庭菜園で育てる場合には、スーパーでは手に入りにくい葉の部分まで美味しく食べることができます。

栽培のポイント

畑をよく耕して根をまっすぐに伸ばせる環境を整えることが大切です。
以下の記事では、ニンジンの栽培方法について詳しく解説しています。

栽培時期

3月~4月に種をまいて8月頃に収穫する春まきと、7月~8月に種をまいて10月~11月に収穫する夏まき、そして秋に種をまいて春に収穫する秋まきに大別されます。

気をつけたい病気・害虫

以下の記事では、ニンジンがかかりやすい病気や、気をつけたい害虫について解説しています。

ホウレンソウ

ホウレンソウは、鉄分やカロテンが豊富な緑黄色野菜として人気が高く、食卓にならぶことも多い作物です。品種が多く、一年を通して栽培できるのも魅力です。

栽培のポイント

温度と湿度の管理が重要になります。気温と湿度が高い環境では病気が発生しやすくなるため、注意が必要です。
以下の記事では、ホウレンソウの栽培方法について詳しく解説しています。

栽培時期

ほうれん草は、3月中旬〜4月中旬と9月上旬〜10月下旬の2回、種まきが可能です。
春まきの場合はトウ立ちしてしまうことが多いため、春まき用の品種を選びましょう。春まきに適した品種として西洋ほうれん草「ノーベル」が知られています。

気をつけたい病気・害虫

以下の記事では、ホウレンソウがかかりやすい病気や、栽培時に注意すべき害虫について解説しています。

コマツナ

コマツナは、品種が豊富で、一年を通していつでも栽培できる作物として有名です。また、種をまいてから収穫するまでに要する栽培期間が短いという特長があります。ただし、連作障害がおこる可能性があるため、同じ場所で育てる場合には一年あけるとよいでしょう。

栽培のポイント

コマツナを収穫するためには追肥と土寄せを適切な時期におこなうことが大切です。また、コマツナはアブラナ科のため、アブラナ科で発生しやすい害虫による連作障害に注意が必要です。以下の記事では、コマツナの栽培方法について詳しく解説しています。

栽培時期

コマツナは春まき、夏まき、秋まき、冬まきの年に4回播種できるため、ほぼ一年中育てられる野菜です。20℃前後が最も生育に適しているため、春まきと秋まきでは特に大きく成長します。

気をつけたい病気・害虫

以下の記事では、コマツナがかかりやすい病気や栽培で注意したい害虫について解説しています。

ミックスレタス

市販のミックスレタスの種には、様々な品種の結球しないタイプのレタスの種が入っています。葉の色や形が変化に富んでおり、サラダや料理の付け合わせとして楽しむことができます。

繰り返し収穫できるだけでなく収穫した後に加熱せず生のまま食べられることから、家庭菜園でも人気の高い野菜です。プランターでも気軽に栽培できるため、一度試してみてはいかがでしょうか。

栽培のポイント

ミックスレタスは多湿に弱いため、春まきの場合は高畝にすることを心がけましょう。以下の記事では、JAとぴあ浜松の営農指導員監修のミックスレタス栽培法をご紹介します。

栽培時期

3月から11月までが種まきに適した時期で、約4か月に渡って繰り返し収穫することができます。冬場でも、ビニールハウスやトンネルを活用して栽培することができます。

気をつけたい病気・害虫

以下の記事では、ミックスレタスがかかりやすい病気や注意したい害虫について解説しています。

ミズナ

シャキシャキとした食感が特徴のミズナは、家庭菜園でも人気の高い野菜です。「京菜」とも呼ばれてサラダやおひたしとして食べられるほか、冬場は水炊きなど鍋料理でも活躍します。

栽培のポイント

ミズナは、その名の通り多湿を好みますが、栽培後半にかけて多湿を嫌うようになるので気をつけましょう。以下の記事では、ミズナの栽培方法について詳しく解説しています。

栽培時期

一年を通して栽培することができます。一般的なのは春まきと秋まきで、春まきの場合は3月~4月にかけて播種します。30日~40日の短期間で収穫が可能です。秋植えでは、9月~10月上旬にまき、年内に収穫を終えます。このほかにも、7月から始めたり、冬の間少しずつ収穫し続けたりすることもできます。品種によって植え付け時期や収穫までの長さは変わるため、植える前に必ず確認してください。

気をつけたい病気・害虫

以下の記事ではミズナがかかりやすい病気や、駆除すべき害虫について解説しています。

おわりに

今回は、5種類の春まき野菜をご紹介しました。いずれも植え替えを必要としないため、畑でもプランターでも育てることができ、家庭菜園におすすめです。ご参照ください。

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