はじめに
春まき野菜とは、2月下旬~4月上旬に畑に種をまいて育てる野菜のことです。今回ご紹介するのは、植えた後の育苗・定植が不要な野菜です。植えてから収穫までの間に植え替える手間がかからないため、栽培初心者の方も取り組みやすいでしょう。
栽培のポイント①:土の準備は丁寧に
今回ご紹介する春まき野菜は植え替えが不要なため、その分植える前の土の準備は丁寧におこなう必要があります。特に、根を食べる根菜類を育てる場合は、畑を丁寧に耕して根が深くまっすぐ伸びる環境を整えましょう。
また、野菜は種類によって栽培に適した土の酸度(pH)が異なります。種袋に記載してある野菜ごとの最適pHを確認し、事前に酸度の調整をおこないましょう。
野菜の栽培と土の酸度についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
土のpHに注意しよう!土壌酸度のイロハ | AGRIs
園芸書には「土壌のpHは6.0から6.5にしましょう」とよく書かれていますが、そもそもpHは何を表しているのでしょうか。野菜ごとに異なる土壌酸度を好むメカニズムを科学的に解説します。また、土壌酸度を調整するための方法を紹介します。
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栽培のポイント②:雑草はこまめに取り除く
冬から春にかけて、野菜だけでなく雑草も生育が盛んになります。特に、種まき直後から本葉が増え始める生育初期にかけては、十分な養分と光のある環境で育てる必要があります。この時期に雑草を丁寧に取り除き、養分が雑草に奪われたり、雑草の陰になったりしないようにすることが健康に育てるためのコツです。
栽培のポイント③:収穫適期を逃さない
春まき野菜は初夏に収穫期を迎える品種が多いため、収穫が遅れると温暖な気候のもとで急速に生長することがあります。特に、葉物野菜は収穫期を逃すと花穂が成長してトウ立ちしやすくなります。食べごろを逃さず、適切なタイミングでの収穫を心がけましょう。
ニンジン
ニンジンは、和・洋・中、様々な料理に使える万能な食材です。
緑黄色野菜の仲間で、ビタミン類をはじめ栄養価が高いのが特徴です。家庭菜園で育てる場合には、スーパーでは手に入りにくい葉の部分まで美味しく食べることができます。
栽培のポイント
畑をよく耕して根をまっすぐに伸ばせる環境を整えることが大切です。
以下の記事では、ニンジンの栽培方法について詳しく解説しています。
美味しいニンジンの育て方!ニンジン栽培で気をつけたい病害虫対策も紹介 | AGRIs
ビタミン豊富な緑黄色野菜、ニンジン。栄養価が高く、きんぴらやシチューに使ったり、生のままシリシリにしたりと様々な場面で活躍します。今回は家庭菜園でも実践できるニンジンの栽培方法についてご紹介します。
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栽培時期
3月~4月に種をまいて8月頃に収穫する春まきと、7月~8月に種をまいて10月~11月に収穫する夏まき、そして秋に種をまいて春に収穫する秋まきに大別されます。
気をつけたい病気・害虫
以下の記事では、ニンジンがかかりやすい病気や、気をつけたい害虫について解説しています。
美味しいニンジンを栽培するために!知っておくべきニンジン栽培6つの病気 | AGRIs
ニンジン栽培ではうどんこ病などの有名な病気から紫紋羽病やしみ腐病気といった他の野菜では余り見られないものまで様々な種類の病気が発生します。今回はニンジン栽培における6つの病気とその対処法をまとめました。
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ニンジン栽培では、キアゲハの幼虫やセンチュウなどの害虫が食害を行って被害をもたらします。本記事ではニンジン栽培の5つの害虫についてその被害と防除方法をまとめました。
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ホウレンソウ
ホウレンソウは、鉄分やカロテンが豊富な緑黄色野菜として人気が高く、食卓にならぶことも多い作物です。品種が多く、一年を通して栽培できるのも魅力です。
栽培のポイント
温度と湿度の管理が重要になります。気温と湿度が高い環境では病気が発生しやすくなるため、注意が必要です。
以下の記事では、ホウレンソウの栽培方法について詳しく解説しています。
ホウレンソウの栽培レシピ プロ農家に学ぶ美味しいホウレンソウの育て方 | AGRIs
鉄分やカロテンが豊富な緑黄色野菜として、食卓にならぶことも多いホウレンソウ。品種が多く、一年を通して栽培できるのも魅力です。今回はそんなホウレンソウの栽培について、育て方のポイントやプロ農家さんの技術をご紹介します。
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栽培時期
ほうれん草は、3月中旬〜4月中旬と9月上旬〜10月下旬の2回、種まきが可能です。
春まきの場合はトウ立ちしてしまうことが多いため、春まき用の品種を選びましょう。春まきに適した品種として西洋ほうれん草「ノーベル」が知られています。
気をつけたい病気・害虫
以下の記事では、ホウレンソウがかかりやすい病気や、栽培時に注意すべき害虫について解説しています。
ホウレンソウを栽培される方へ!ホウレンソウ栽培における6つの病気とその対処法 | AGRIs
ホウレンソウの栽培では、モザイク病や炭疽病など様々な病気が発生し、病気で収穫できなくなってしまうということも多々あります。今回はそんなホウレンソウ栽培における主な病気6つとその防除方法をまとめました。
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ホウレンソウ栽培では、ヨトウムシやネキリムシ、アブラムシ、アザミウマなど、様々な病害虫への対策が必要になってきます。ホウレンソウの被害状況を見て、どの害虫の被害なのかを判断し、適切な対処を行いましょう。
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コマツナ
コマツナは、品種が豊富で、一年を通していつでも栽培できる作物として有名です。また、種をまいてから収穫するまでに要する栽培期間が短いという特長があります。ただし、連作障害がおこる可能性があるため、同じ場所で育てる場合には一年あけるとよいでしょう。
栽培のポイント
コマツナを収穫するためには追肥と土寄せを適切な時期におこなうことが大切です。また、コマツナはアブラナ科のため、アブラナ科で発生しやすい害虫による連作障害に注意が必要です。以下の記事では、コマツナの栽培方法について詳しく解説しています。
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小松菜はポイントさえ押さえておけば家庭菜園初心者でも栽培しやすい野菜です。この記事では小松菜の栽培方法や注意すべきポイントなどを紹介します。小松菜をより上手に美味しく育てたい方は、ぜひ参考にしてください。
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栽培時期
コマツナは春まき、夏まき、秋まき、冬まきの年に4回播種できるため、ほぼ一年中育てられる野菜です。20℃前後が最も生育に適しているため、春まきと秋まきでは特に大きく成長します。
気をつけたい病気・害虫
以下の記事では、コマツナがかかりやすい病気や栽培で注意したい害虫について解説しています。
コマツナの4つの病気 原因から対処法まで詳しく解説! | AGRIs
今回はコマツナがかかってしまう病気について紹介します。病気の症状と対策を詳しく解説しています。
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コマツナの害虫対策!アオムシやコナガなどの13の害虫防除方法まとめ | AGRIs
コマツナは栽培期間も短く一年中育てられることから、家庭菜園でも人気の野菜です。一方で害虫がつきやすい野菜でもあり、食べる部分が被害にあうので対策が必須です。コマツナの状態から害虫の種類を判断し、適切に対処しましょう。
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ミックスレタス
市販のミックスレタスの種には、様々な品種の結球しないタイプのレタスの種が入っています。葉の色や形が変化に富んでおり、サラダや料理の付け合わせとして楽しむことができます。
繰り返し収穫できるだけでなく収穫した後に加熱せず生のまま食べられることから、家庭菜園でも人気の高い野菜です。プランターでも気軽に栽培できるため、一度試してみてはいかがでしょうか。
栽培のポイント
ミックスレタスは多湿に弱いため、春まきの場合は高畝にすることを心がけましょう。以下の記事では、JAとぴあ浜松の営農指導員監修のミックスレタス栽培法をご紹介します。
ミックスレタスの育て方!JA営農指導員が教える家庭での栽培方法 | AGRIs
繰り返し収穫することができ、家庭菜園でも人気のミックスレタス。JAとぴあ浜松の営農指導員監修のもと、家庭菜園でのミックスレタスの育て方をご紹介します。
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栽培時期
3月から11月までが種まきに適した時期で、約4か月に渡って繰り返し収穫することができます。冬場でも、ビニールハウスやトンネルを活用して栽培することができます。
気をつけたい病気・害虫
以下の記事では、ミックスレタスがかかりやすい病気や注意したい害虫について解説しています。
知っておきたい!レタス栽培で発生しやすい6つの病気 | AGRIs
サラダなどの料理に欠かせないレタス。そんなレタスを栽培にする際に発生する6つの病気の症状と防除方法をわかりやすく解説します。
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知っておきたいレタスの害虫!レタス栽培4つの害虫とその防除方法 | AGRIs
レタス栽培では、オオタバコガやヨトウムシなどの害虫が食害を行って被害をもたらします。そんなレタス栽培の害虫4つについてその被害と防除方法をまとめました。
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ミズナ
シャキシャキとした食感が特徴のミズナは、家庭菜園でも人気の高い野菜です。「京菜」とも呼ばれてサラダやおひたしとして食べられるほか、冬場は水炊きなど鍋料理でも活躍します。
栽培のポイント
ミズナは、その名の通り多湿を好みますが、栽培後半にかけて多湿を嫌うようになるので気をつけましょう。以下の記事では、ミズナの栽培方法について詳しく解説しています。
ミズナの栽培レシピ 失敗しないミズナの育て方 | AGRIs
「京菜」とも呼ばれてサラダやおひたしとして食べられる「ミズナ」。生育期間が短く家庭菜園でも簡単に作れる野菜です。土づくりから収穫までみずなの栽培方法をまとめました。
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栽培時期
一年を通して栽培することができます。一般的なのは春まきと秋まきで、春まきの場合は3月~4月にかけて播種します。30日~40日の短期間で収穫が可能です。秋植えでは、9月~10月上旬にまき、年内に収穫を終えます。このほかにも、7月から始めたり、冬の間少しずつ収穫し続けたりすることもできます。品種によって植え付け時期や収穫までの長さは変わるため、植える前に必ず確認してください。
気をつけたい病気・害虫
以下の記事ではミズナがかかりやすい病気や、駆除すべき害虫について解説しています。
ミズナを病気から守る!知っておきたいミズナの病気5つまとめ | AGRIs
シャキシャキとした食感が特徴のミズナは、家庭菜園でも人気の高い野菜です。美味しいミズナを育てるために、注意しておきたい病気とその対処法をご紹介します。
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ミズナの害虫対策!知っておくべきミズナの害虫7種まとめ | AGRIs
シャキシャキとした食感が特徴のミズナ(水菜)は、京菜とも呼ばれ、日本では古くから食べられてきた野菜です。今回は、ミズナの栽培で特に注意したい害虫とその予防法・対処法をご紹介します。
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おわりに
今回は、5種類の春まき野菜をご紹介しました。いずれも植え替えを必要としないため、畑でもプランターでも育てることができ、家庭菜園におすすめです。ご参照ください。