洋梨ってどんな果物?洋梨の種類や特徴について解説

洋梨ってどんな果物?洋梨の種類や特徴について解説

特有の食感と甘い香りが特徴の洋梨は、贈答品としても喜ばれる美味しい果物。今回はそんな洋梨の魅力や特徴についてご紹介します。代表的な品種やそれぞれの旬などについても解説しますので、洋梨をより深く理解したい方はぜひ参考にしてくださいね。

洋梨とは?洋梨の魅力は?

バラ目(もく)バラ科ナシ属に分類される植物(樹)の果実の総称が「洋梨(西洋なし)」です。ヨーロッパ原産である洋梨の最大の特徴はその形。実の上部は細く下方に向かうにつれて大きくなる、まるでひょうたんのような特徴的な形をしています。

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もう一つの特徴は、ねっとりとした甘さととろけるような口当たり、芳醇な香り。一度味わえば、洋梨の美味しさは忘れることができません。しかし、このように甘くて美味しい洋梨を味わうには「追熟」という工程が必要です。追熟とは、収穫後に一定期間置き完熟させること。つまり収穫してすぐには食べられない果物であるということになります。

また洋梨には食物繊維やカリウムなどの栄養素も含まれているため、食べ方しだいでは健康に役立てることも可能です。

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洋梨の主な産地は?

洋梨の生産量のトップ3は山形県、新潟県、青森県です。各県の生産量(収穫量)は以下の通りです。

・山形県:1万8,200トン

・新潟県:2,110トン

・青森県:1,870トン

山形県の洋梨の国内シェアはなんと68%。生産量に加え栽培面積もトップを誇る山形県では、品種によって異なる洋梨の旬を全て網羅する数々の品種を栽培しています。早生(わせ)の品種は8月下旬頃、晩生(おくて)の品種は11月上旬頃から収穫が始まることを考えれば、追熟を経て市場に出回るのは9〜12月頃まで。多くの品種を栽培している山形県だけあって、長い期間洋梨を味わえますね。

日本の洋梨栽培の歴史

16世紀頃にドイツやイギリスで栽培され始めた洋梨。そんな洋梨が日本に伝わったのは明治時代のことです。洋梨の代表品種「ラフランス」や「ル レクチェ」が伝わったのも明治36年頃であるといわれています。

洋梨の名産地である山形県や新潟県にも、ほどなくラフランスやルレクチェが入ってきたと考えられます。しかし栽培の難しさなどから軌道に乗るにはかなりの年月がかかり、昭和50年代から60年代にかけてようやく注目されるようになりました。

洋梨の代表品種と旬の時期

世界中には4,000種もの洋梨の品種が存在しているといわれています。そのうち日本で栽培されているものはおよそ20種類。

中でも代表的な洋梨の品種の旬や特徴などをご紹介します。

ラ フランス

洋梨といえば、真っ先にラフランスを挙げる方も多いかもしれませんね。フランス原産のラフランスはゴツゴツとしていて緑色の皮には茶色の斑点(サビ)が入り、決してきれいな見た目ではありませんが、果汁の多さとなめらかな口当たりが特長。適度な酸味もあり上品な甘さを楽しめます。

追熟を経て市場に出回る時期は11月頃〜12月頃。山形県での生産量がダントツで多く、その他東北地方の各県や長野県などでも生産されています。

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ル レクチェ

ラフランスと同じ頃に、フランスから日本に入ってきたのがルレクチェ。ルレクチェは若いうちは黄緑色で熟すと黄色になる洋梨で、サビとゴツさはやや控えめです。新潟県を中心に生産されていますが、生産量の少なさから「幻の西洋梨」と呼ばれることもあります。

ジューシーで糖度も高いのが特長ですが適度な酸味も感じられ、完熟すると芳醇な香りが漂います。旬の時期は11月下旬~12月下旬頃です。

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バートレット

イギリス原産のバートレットは、やや小ぶりできれいな洋梨型をしています。ルレクチェ同様、熟す前は黄緑色で完熟に近づくにつれて黄色みが強くなります。

バートレットは完熟前の実が固いこともあり、缶詰用の品種として知られていた品種。他の品種と比べると、完熟後も甘さは控えめで適度な酸味があります。早生の品種で9月上旬~10月上旬が旬の時期です。

品種D(シルバー ベル)

山形県で生まれたシルバーベルは、ラフランスの妹分のような品種の洋梨。ラフランスよりもやや細長く、バートレットに近い形をしています。

比較的大きく育ち、ラフランス譲りの甘い香りとみずみずしさ、甘さと酸味の絶妙なバランスが特長。この味わいにやみつきになる人も多いといいます。

晩生種のシルバーベルが市場に出回るのは12月に入ってからになります。

美味しい洋梨の特徴は?見分け方・選び方のコツ

美味しい洋梨の特徴は以下の通りです。

・お尻がふっくらしたもの

・重量感のあるもの

その名の通り、お尻がふっくらとした「洋梨型」をしていてどっしりとした重みのあるものが美味しい洋梨の証です。形のいびつさはあまり気にしなくても良いでしょう。

また、洋梨は本来追熟が必要な果物ですが、購入してすぐに食べたいという場合は以下の点に注目して選んでみましょう。

・軸の周りの果肉が柔らかく、皮にシワがあるもの

・皮の色が黄色くなり甘い香りがするもの

ラフランスなど、品種によっては完熟しても皮が黄色になりにくいものもあります。そのような場合は、軸周りの果肉の柔らかさや皮に出たシワを目安にしてみてくださいね。

まとめ

今回は洋梨の特徴についてご紹介しました。日本での洋梨の産地トップ3は山形県、新潟県、青森県。特に山形県は、日本最大の洋梨の産地であるといっても過言ではありません。

洋梨といえばラフランスが代表的な品種ですが、他にもルレクチェやバートレット、シルバーベルなど美味しい洋梨がたくさんあります。

次に洋梨を食べる時は、まだ食べたことのない洋梨をチョイスしてみてはいかがでしょうか。

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