旬のイチゴの魅力
食べ頃を迎えた旬のイチゴは、味も香りも格別です。イチゴは甘みと酸味のバランスが良く、いくらでも食べられそうな味わいをしていますよね。中でも旬のイチゴは果汁たっぷりで、ひとくち頬張ると弾けるようなジューシーさがたまりません◎
またイチゴには、肌荒れや疲労回復に良いといわれているビタミンCが豊富に含まれています。旬を迎えたイチゴは太陽の光をたくさん浴びて、小さな果実の中にたっぷりと栄養を蓄えています。旬のイチゴは食べて美味しいだけでなく、栄養面でも優秀な果物といえます。
イチゴの旬はいつ?
イチゴの旬は露地栽培とハウス栽培とで大きく異なり、その中でも産地や品種によってバラつきがあります。イチゴは品種数が多く、栽培方法や産地も多岐にわたるため、一体いつが本当に美味しいのか分かり辛いですよね。
ここではまず、イチゴの出回り時期と、露地栽培とハウス栽培それぞれのイチゴの旬について解説していきます!
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※2024年8月のデータスーパーに出回るのは12月から5月まで
そもそもイチゴがスーパーに出回る時期は、いつ頃かご存じでしょうか?イチゴは12月から5月にかけての約半年間、スーパーに出回っています。中でもクリスマスケーキ作りのために需要が高まる12月や、イチゴ全体の収穫量が増える4月頃に最も多く出回ります。
産地や品種によって旬の時期は違えど、約半年もの長い期間楽しめるのも、イチゴの大きな魅力ですよね◎
露地栽培イチゴの特長と時期
露地栽培のイチゴは、4月から5月頃に旬を迎えます。冬の時期に多く見かけるイチゴですが、最も美味しい時期は春から初夏にかけて。俳句でもイチゴは夏の季語とされています。
露地栽培で育ったイチゴは、太陽の光をたっぷりと浴びて、甘く大きな実へと成長します。イチゴの大きさや色づきは品種によってそれぞれですが、ころんと丸く大粒で、元気いっぱいの赤い見た目は、露地栽培のイチゴならではの特長です。
ハウス栽培イチゴの特長と時期
ハウス栽培のイチゴは、早いもので11月頃から収穫することができ、12月から3月頃にかけて旬を迎えます。
通常、春から初夏にかけてが旬のイチゴですが、ビニールハウスの設備を利用し、イチゴ栽培に適した環境下で育てることで、通常より早く収穫することができるようになりました。
現在ではビニールハウスを導入している農家が主流になっており、ハウスイチゴは市場に多く出回っています。特にクリスマスシーズンは、ケーキのデコレーションにイチゴを使う人が多いため、早く収穫できるハウスイチゴが主力となっています。
夏から秋に旬を迎えるイチゴも
ハウス栽培のイチゴは12月から3月、露地栽培のイチゴは4月から5月にかけてが旬ですが、最近では夏から秋に旬を迎えるイチゴも登場しています!
夏から秋に旬を迎えるイチゴの品種は「夏秋(かしゅう)いちご」と呼ばれ、「なつおとめ」や「サマープリンセス」など、夏にちなんだ名前のものが多いです。
夏秋いちごは、国産イチゴの流通がオフシーズンとなる、6月から11月上旬頃に旬を迎えます。今後、輸入イチゴに頼らず、年間通して国産イチゴが食べられる未来も、近く訪れるかもしれませんね◎
人気の品種と旬【産地別】
ここからは、イチゴ産地ごとの人気品種と、旬の時期について紹介します!
イチゴは日本では人気の高い果物で、全国に有名な産地が存在しています。今回は、中でも生産量の多い栃木県、福岡県、熊本県、長崎県、静岡県のイチゴの旬と品種について見ていきましょう。
栃木県
栃木県はイチゴの生産量日本一で、年間2万5000トン以上ものイチゴを出荷しています。そんな栃木県で人気のイチゴ品種といえば、やっぱり「とちおとめ」。
とちおとめは、栃木県だけでなく全国的に人気の品種で、東日本トップのシェアを誇ります。甘みと酸味のバランスが良く味わいは濃厚で、果肉は程良く引き締まっていて非常にジューシーです◎
そんなとちおとめの旬は、2月から4月にかけて。早いところでは11月下旬頃から出回っていますが、より美味しいとちおとめをゲットしたいなら、この時期が最もおすすめです。
福岡県
福岡県は九州を代表するイチゴの産地で、生産量は栃木県に次いで全国2位を誇ります。そんな福岡県で人気のイチゴ品種は、「あまおう」。
あまおうは、「あかい、まるい、おおきい、うまい」の頭文字を取って名付けられたイチゴで、その名の通り大きくて真っ赤な見た目と、甘みの強い味わいが特徴です。
そんなあまおうの旬は、1月から2月頃です。この時期のあまおうは寒さの中でゆっくり成長し、時間をかけて栄養を蓄えるため、濃厚な甘みと旨みの詰まった果実に仕上がっています◎
熊本県
熊本県は生産量全国3位を誇り、九州では福岡県と並び、数多くの人気品種を育てているイチゴの産地です。
そんな熊本県で開発された新品種「熊本VS03」は、「ゆうべに」という愛称で親しまれ、近年人気を集めているイチゴです。県内では生産量がどんどん増加しており、新たな名産品となっています。
ゆうべにの旬は、12月中旬から3月にかけて。ハウス栽培で、早ければ11月中旬には収穫可能となるため、イチゴの需要が高まるクリスマスシーズンにも多く出回ります。
長崎県
長崎県は、生産量全国4位を誇るイチゴの産地。長崎県で人気のイチゴ品種といえば、「ゆめのか」が有名です。
ゆめのかは、元々愛知県で生まれた品種ですが、現在では長崎県でも多く栽培され、県を代表するイチゴの人気品種となっています。ゆめのかは、甘みの中に程よい酸味も感じられるさっぱりとした味わいが特徴で、旬の時期は2月から4月にかけてです。
静岡県
静岡県は、生産量全国5位を誇るイチゴの産地。静岡県で人気のイチゴ品種といえば、「紅ほっぺ」。全国的に知名度も人気も高いイチゴですが、実は静岡県のオリジナル品種です。
紅ほっぺは甘みも酸味もしっかりと感じられる、コクのある味わいが特徴で、香りは親である「さちのか」の特徴を受け継ぎ、非常に華やかです。そんな紅ほっぺの旬は、1月下旬から3月上旬にかけて。この時期が最も糖度が高く、濃厚な甘みを楽しめますよ◎
まとめ|結局、いつ食べるのが一番美味しい?
今回は、イチゴの旬について紹介しました!
イチゴは、12月から5月にかけての約半年間、市場に出回っています。中でもハウス栽培のイチゴは収穫時期が早く、クリスマスシーズンには多く出荷されています。
露地栽培のイチゴはハウス栽培ほど早く出回りませんが、イチゴ本来の旬を楽しめ、太陽の光をたっぷりと浴びた果実は甘くてとてもジューシー◎本当に美味しいイチゴを味わいたいなら、露地栽培のイチゴが旬を迎える、4月から5月頃に購入するのがおすすめです!
果物の中でも比較的長い間出回るイチゴですが、本当に美味しい時期は限られています。イチゴを購入する際は、ぜひ旬の時期を意識して選んでみてくださいね♪