イチゴの人気品種と特徴!品種ごとの美味しさや旬の時期について知ろう

イチゴの人気品種と特徴!品種ごとの美味しさや旬の時期について知ろう

家庭用としても、贈答用としても人気の高い果物、イチゴ。真っ赤な果実と甘酸っぱさが特徴的ですが、実はイチゴの見た目や味は、品種によって様々。皆さんはイチゴの品種について、どれくらいご存じでしょうか。 今回は、そんなイチゴの品種について紹介します!品種ごとの魅力や旬の時期、主な産地など詳しく解説するので、まだ出会ったことのないイチゴを食べてみたい人は、ぜひ参考にしてくださいね♪

イチゴの種類は?

イチゴの品種は、現在300種を超えるといわれていて、それぞれ特徴や旬の時期が異なります。また一般的なイチゴは「オランダイチゴ属」に分類され、大きく分けて「赤いイチゴ」と「白いイチゴ」の2種類となります。

また他にも、よりオランダイチゴの原種に近いといわれている「ワイルドストロベリー」や、木に実をつける「木イチゴ」など、ひとくちにイチゴといっても他種多少な品種が存在しています。

ここでは、オランダイチゴ、ワイルドストロベリー、木イチゴの3つに分類し、それぞれの特徴や代表品種を紹介していきます!

オランダイチゴ属

オランダイチゴ属とは元々、江戸時代末期、オランダ船より日本にはじめて持ち込まれたイチゴの名称で、現在一般的に食用として販売されているイチゴは「オランダイチゴ属」に分類されています。

オランダイチゴ属のイチゴは、赤いイチゴと白いイチゴの2種類に分けられ、赤いイチゴには「とちおとめ」や「あまおう」、白いイチゴには「淡雪」や「ミルキーベリー」などの品種があります。数でいえば赤いイチゴ品種の方が圧倒的に多く、白いイチゴ品種は希少な存在です。

オランダイチゴ属のイチゴは、品種によってそれぞれ違った個性を持っていますが、全体的に甘さと酸味のバランスに優れた良好な食味と、粒ぞろいの良さが特徴です。

ワイルドストロベリー類

ワイルドストロベリー類は、一般的なイチゴ同様、オランダイチゴ属に分類される果物ですが、より原種に近く、見た目も味も異なります。

ワイルドストロベリー類の代表品種「Fragaria vesca(フラガリアベスカ)」は、縦長の円錐型に真っ赤な見た目が特徴的で、小粒ながら完熟すると一般的なイチゴに引けを取らないほどの、強い甘みと香りを楽しませてくれます。

また同じくワイルドストロベリー類の「Alpine Yellow(アルパインイエロー)」は、白い果実が特徴的で、Fragaria vescaほどではありませんが、イチゴらしい香りとほのかな甘みを感じさせてくれます。

木イチゴ類

木イチゴ類は、オランダイチゴ属やワイルドストロベリー類と同じバラ科の果物ですが、草ではなく木に実をつける性質があり、日本でも野生で育った木イチゴが多く発見されています。

また木イチゴ類のイチゴは小粒な見た目が可愛らしく、ガーデニングにぴったり。代表品種には「ラズベリー」や「ブラックベリー」などがあります。生で食べるとやや酸味が気になるかもしれませんが、ジャムにしたり焼き菓子の生地に加えると、非常に美味しく食べられますよ。

生産量が多いイチゴ品種ランキング

イチゴには300を超える品種が存在しているといわれていますが、中でも人気が高く生産量の多い「イチゴの5大品種」を紹介します。

  1. とちおとめ
  2. あまおう
  3. ゆうべに
  4. 章姫
  5. ゆめのか

これらイチゴの5大品種は、それぞれ日本のイチゴ産地トップ5の主力品種となっています。特に「とちおとめ」はいわずと知れたイチゴの名産地、栃木県を代表するイチゴ品種で、生産量シェアは東日本トップを誇ります。

イチゴの主な産地

先ほど紹介したイチゴの5大品種を栽培する、日本のイチゴ産地はどこなのか、見ていきましょう!

  1. 栃木県
  2. 福岡県
  3. 熊本県
  4. 長崎県
  5. 静岡県

イチゴの生産量1位を誇るのは、「とちおとめ」で有名な栃木県。年間2万5000トン以上ものイチゴを出荷していて、全国シェアは15.4%を占めます。2位の福岡県は、九州を代表するイチゴ産地で、人気品種「あまおう」を誕生させています。

日本のイチゴは、全体の約46%が上記5県で生産されています。

【2023年版】イチゴの人気品種・銘柄とその特徴

ここからは、イチゴの人気品種10選とそれぞれの特徴について紹介していきます!

数あるイチゴ品種の中でも、特に人気が高くおすすめな10品種を厳選しました。まだ食べたことのない品種もあるはずなので、イチゴ好きな人や贈り物としてイチゴを検討している人は、ぜひ参考にしてくださいね◎

とちおとめ

とちおとめは、栃木県生まれのイチゴ品種ですが全国的に人気で、各地のスーパーや果物屋さんに並んでいます。早いところでは11月下旬頃から出回っていますが、最も美味しい旬の時期は2月から4月にかけての間です。

とちおとめの味わいは、濃厚で甘みと酸味のバランスが良く、果肉は程良く引き締まっていて非常にジューシーです◎

あまおう

あまおうは、福岡県で誕生したイチゴ品種で「あかい、まるい、おおきい、うまい」の頭文字を取って名付けられました。その名の通り大きくて真っ赤な見た目と、甘みの強い味わいが特徴です。

あまおうの旬は1月から2月頃で、この時期のあまおうは寒さの中でゆっくり成長し、時間をかけて栄養を蓄えるため、濃厚な甘みと旨みの詰まった果実に仕上がっています◎

ゆうべに

ゆうべには、元々「熊本VS03」という熊本県生まれのイチゴ品種で、後に「ゆうべに」という愛称で親しまれるようになりました。ゆうべには形や色ツヤが良く、ケーキのデコレーション用としてもおすすめのイチゴ。味は強すぎない甘みで、さっぱりとしています。

早ければ11月中旬には収穫可能となるゆうべには、クリスマスシーズンにも多く出回っています。旬の時期は12月中旬から3月頃までです。

章姫

章姫は、静岡県で生まれたイチゴ品種で、やや細長い円錐型の見た目が特徴です。果肉は柔らかくて口当たりがよく、酸味の少ない上品な甘さを楽しめます。細長い分食べやすく、食感も柔らかいため子どもや年配の方にもおすすめです。

出回り時期は12月から5月にかけてで、最盛期は2月から4月頃。最も美味しい旬もこの時期になります。

ゆめのか

ゆめのかは、愛知県で生まれたイチゴ品種ですが、現在では各地のイチゴ産地で積極的に栽培され、中でも長崎県では主力品種となっています。

シャキッとした歯ごたえのある果肉には、果汁がたっぷりと詰まっていてとてもジューシー。味わいは甘みの中に程よい酸味も感じられ、イチゴらしい爽やかさがあります。旬の時期は2月から4月にかけてです。

紅ほっぺ

紅ほっぺは、静岡県で生まれたオリジナル品種で、元気いっぱいの鮮やかな赤色と、ふっくらと大粒な見た目が特徴です。味わいは甘みも酸味もしっかりと感じられ、コクがあって濃厚。ぜひ、生でそのまま味わってほしいイチゴ品種です。

旬の時期は1月下旬から3月上旬頃で、この時期が最も糖度が高く、濃厚な甘みを楽しめますよ◎

よつぼし

よつぼしは、三重県、香川県、千葉県と九州沖縄農業研究センターの4機関が共同開発したイチゴ品種で、現在は全国各地で栽培されています。果皮の赤色がとても濃く、カットすると中の果肉まで真っ赤に色づいています。

旬の時期は1月から3月頃で、食べ頃を迎えたよつぼしは香りが非常に良く、イチゴ特有の甘い芳香が鼻をくすぐります。味わいは上品で、酸味はやや少なめです。

淡雪

淡雪は、鹿児島県生まれのイチゴ品種で、白いイチゴの代表格です。通常のイチゴと違い果皮が白っぽく、ほんのりとピンク色に染まっているのが特徴です。味わいは見た目に反して酸味が少なく、まろやかな甘みを感じさせます。

淡雪は完熟しても色が変わらず、赤くなりません。旬の時期は1月から2月頃で、同じ時期に旬を迎える赤いイチゴとの食べ比べもおすすめです。

ロイヤルクイーン

ロイヤルクイーンは、化学農薬の使用量を減らした「安心・安全」なイチゴとして開発された栃木県の人気品種です。大粒で濃い赤みを帯びた果実は非常にジューシーで、とろけるような食感です。味わいは酸味が少なく、上品な甘みを感じられます。

旬の時期は1月から3月頃で、早いところでは12月頃から出回りはじめます。

まりひめ

まりひめは、和歌山県で生まれたオリジナル品種で、和歌山県の郷土工芸品「紀州手まり」のように親しまれるイチゴになってほしいという願いを込め、名付けられました。味わいは濃厚な甘みの中に程よい酸味も感じられ、非常に良好。また香りも強く、イチゴ特有の芳香が鼻に抜けていきます。

旬の時期は1月から3月頃ですが、まりひめの収穫時期は比較的早く、12月上旬頃から行われています。

まとめ

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