国産レモンの特徴!産地や品種、おすすめのレシピまで

国産レモンの特徴!産地や品種、おすすめのレシピまで

レモンは日本だけでなく世界中で愛されている柑橘類のひとつ。国産レモンは冬に旬を迎えますが、夏でも収穫できる国産レモンもあるので一年中レモンを味わうこともできます。 今回は、国産レモンの産地や品種とおすすめのレシピをご紹介します。

レモンとは

レモンは、ミカン科ミカン属の常緑低木で、生のまま食べるというよりは主に酸味や香りを楽しむため、料理やドリンクに用いることが多い果樹です。香酸柑橘類に属します。原産国はインド。世界各国で栽培され、主な生産国はインド、メキシコ、中国です。日本では、アメリカとチリから輸入されています。

レモンの歴史

レモンはヒマラヤ山脈の麓にある温暖な気候の地域、インドのアッサム地方が原産です。そこから、地中海沿岸やアメリカ大陸に伝えられました。日本に初めてレモンが入ってきたのは1873年の明治時代に入ってからです。静岡県の熱海で、湯治に訪れていた外国人が庭先にレモンの種を植えたことがはじまりだとされています。

輸入レモンと国産レモンの違い

輸入レモンと国産レモンの違いは見た目では分かりませんが、輸入レモンには防ばい剤が使用されています。防ばい剤は、海外から輸送してからお店に並ぶまでの間、腐らないように収穫後に散布されます。収穫後に使用される農薬のことを「ポストハーベスト農薬」と呼びますが、保存を目的として使われているため、日本では食品添加物の位置づけとなります。体に害はないとされていますが、農薬には変りないので輸入レモンを使う場合は皮ごとではなく、皮を剥いり、皮を使わない料理に用いるほうが安心です。

国産レモンは何週間も海を渡り輸送をする必要がないので、日本では原則として収穫後に農薬を散布しないそうです。皮を丸ごと使った料理やドリンクを作る場合は国産レモンの無農薬と書かれたレモンがおすすめです。

レモンの栄養

レモン可食部100g中に含まれるビタミンⅭの量は50mgも含まれているので、ビタミンⅭが多い食べ物の中でもトップクラスです。ビタミンⅭは、水に溶ける性質を持つ水溶性のビタミンの一種。活性酸素の働きを抑える抗酸化作用や鉄の吸収を高める作用があります。また、皮膚や血管、腱や軟骨を構成するコラーゲンの合成にも関わっています。

ビタミンⅭは加熱すると栄養が失われてしまいます。効率的に摂取するためには加熱せず、生のまま摂取することです。その点、レモンはレモン水やはちみつレモン、揚げ物の風味付けなどに用いられるため、熱を加えることなく食べることができます。

国産レモンの旬や産地

輸入ものはスーパーでも1年中出回りますが、国産レモンの旬は11月頃から春先までの冬。産地は広島や愛媛、和歌山県です。

レモンの旬

国産レモンの収穫は10月頃から収穫されはじめ、果皮が青いグリーンレモンが最初に出回ります。12月下旬頃になるとレモンが黄色く色付き、3月までは黄色いレモンが市場に出回ります。最近では国産レモンもハウス栽培が行われるようになったため、6月頃でも国産レモンが手に入るようになりました。

国産レモンの有名な産地

国産レモンの生産量が多い産地は、広島県、愛媛県、和歌山県です。その中で最もレモンが栽培されている地域は広島県。全国のおよそ6割を占めています。広島県は瀬戸内の温暖な気候を活かしたレモンの栽培が盛んで、生口島や高根島、大崎城島町など、瀬戸内海に囲まれた島々で盛んに栽培されています。特に生口島では、島のあちこちで見られるレモンの実とアート、レモンのご当地グルメ、瀬戸大橋など観光にも最適な場所です。

レモンの品種

みかんなどの柑橘類に品種があるように、レモンにもいくつかの種類があり、それぞれに旬の時期が異なります。寒さに弱く、日本では栽培が困難な品種もあります。

ユーレカ

旬は9~12月。世界中で最も一般的な品種で、果肉が柔らかくてジューシー。形は長いボール状のものや、卵を逆さにしたような形のものなどがあります。寒さに弱いため、日本ではハウス栽培で育てられています。

リスボン

旬は9~12月。リスボンはポルトガルが原産の品種。見た目も味もユーレカの特徴に似ています。ジューシーで酸味が強く、形は先のすぼんだ楕円形。皮には少しざらつきがあります。ユーレカは寒さに弱い品種ですが、リスボンは寒さに強く日本でも露地栽培されています。

ビラフランカ

旬は9~11月頃。シチリア原産のレモンの系統。リスボンレモンより実が大きく、1果当たり130g前後です。暖地と太平洋側の日当たりが良い場所では露地栽培できる品種です。爽やかな香りと強い酸味が特徴。耐寒性はやや強く、棘が少ない。

マイヤーレモン

旬は12月下旬から3月頃。オレンジとレモンの配合種で、原産は中国。別名は菊池レモンと呼ばれています。柔らかな酸味と強い甘さが特徴で、ライムのように丸い形をしています。寒さに強い品種のため、日本の気候にも適しています。

まとめ

揚げ物やお酒に添えるだけで、黄色のレモンは料理に彩りを添えてくれます。絞ると爽やかな柑橘の香りを料理にプラスできるので、味のアクセントにも適しています。鮮やかな色味をしているので、夏が旬だと思うところですが、旬は冬です。お肌が乾燥しやすい冬だからこそ、レモンを食べてビタミンCを補いましょう!

SHARE

Xシェアボタン facebookシェアボタン lineシェアボタン ポケットシェアボタン はてなブックマークシェアボタン noteシェアボタン

関連する記事

特徴に関する記事

レモンに関する記事

人気の記事