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マスカットってどんな果物?マスカットの種類や特徴について解説

マスカットってどんな果物?マスカットの種類や特徴について解説

糖度が高く、マスカット特有の豊かな香りでここ数年人気が高まっているマスカット。人気のフルーツとして殿堂入りを果たしたとも言えるほど、今や広く愛されているフルーツです。 今回は、その人気を探るべく意外に知らないマスカットの歴史やブランド、特徴などについて紐解いていきます。

マスカットとは?マスカットの魅力は?

マスカットとは、ぶどうに分類され黄緑色の果皮をした白ぶどうのことです。白ぶどうには、マスカット以外にも翠峰(すいほう)やマスカット・オブ・アレキサンドリア、白峰(はくほう)などの品種があります。

マスカットの魅力といえば、糖度が高く口に広がる十分な甘さと、マスカット独特の香り高い風味ではないでしょうか。しかし、マスカットの魅力はこれだけではありません。皮が薄く丸ごと食べられること、果肉がしまり噛み応えがあることなど、人気フルーツの所以は数多くあります。

マスカットの主な産地は?

マスカットの生産で有名な地域は、山梨県、長野県、岡山県、山形県です。この4県だけで日本のマスカット生産量の7割を占めています。どの産地もマスカットの栽培に適した気候の地域で、昼夜の気温差が大きく年間降水量が少ない気候です。

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※2023年のぶどうの売上データをもとに作成

日本のマスカット栽培の歴史

マスカットの原産国は北アフリカです。人とマスカットとの付き合いはかなり古く、エジプトなどを中心に紀元前から栽培されてきました。日本へは明治19年に導入され、岡山県で栽培が始まりましたが、日本の風土には適さず露地栽培は不成功の後に栽培は終わりました。

その後、昭和初期になると甲州ぶどうにマスカット・オブ・アレキサンドリアを掛け合わせたネオマスカットが誕生し、山梨県を中心に急速に栽培が広がり日本全国にマスカットブームを巻き起こすことになりました。

マスカットのブランドや品種

同じマスカットの中でも、特秀、赤秀、青秀、優良、規格外とランク分けされています。マスカットのブランドには、特秀ランクの中でもさらに糖度と粒の大きさ、一房の重さに規定を設けています。

ブランド名が付けられたマスカットは、味も見た目も大きさも、全てにおいて秀でていることが保障されているため、贈答用としてもおすすめです!

シャインマスカットの王様「晴王(はれおう)」

”晴れの国岡山”を代表するような素敵な名前が付けられたマスカットの晴王は、2010年に岡山県で誕生しました。ブランドの条件は、シャインマスカットの最上ランクの特秀の中でも、糖度が18度以上で粒の重さが15g以上、1房700g以上のマスカットであることです。

晴王のブランド名は、他県では使用することができず岡山県で栽培され、条件を満たしたものにのみブランド名を名乗ることができます。最近では海外でもその名を轟かせ、人気を集める品種になっています。

笛吹の最上級シャインマスカット「葡希(ほまれ)」

葡希(ほまれ)は、山梨県ふえふき八代地区の生産者・園地に限定した、最上級のマスカットです。葡希は、特選品のマスカットの中から厳選された品質のものだけに名付けられるブランドです。検査員が園地まで訪れ、糖度検査を行う徹底ぶりが、品質の高さを裏付けています。

エジプト原産のマスカット・オブ・アレキサンドリア

マスカットのブランドではありませんが、同じ白ぶどうの仲間の品種で”ぶどうの女王様”と称されているぶどうです。美しいエメラルドグリーンの果皮と、上品な味わいが人気を集めているポイントです。酸味はありますが、甘さとのバランスが程よく、爽やかな香りが味わえます。

シャインマスカットより爽やかな翠峰(すいほう)

見た目がシャインマスカットそっくりな白ぶどうの翠峰(すいほう)は、食べると甘さが少し控えめです。濃厚な甘みより、後味が爽やかなマスカットがお好きな方におすすめです。

ピオーネと巨峰から誕生した品種で、1粒がかなり大きいことが特徴です。ただ、生産者が少なく、スーパーなどではお目にかかれない希少品種です。

美味しいマスカットの特徴は?見分け方・選び方のコツ

マスカットは追熟しないフルーツなので、購入するときに美味しいかどうかを見分けることが最大のポイントです!

粒にハリがあるものを選ぶ

シャインマスカットのほとんどは水分でできています。新鮮なものほどみずみずしく粒にハリがありますが、収穫してから時間が経過してくると水分が蒸発してハリが失われてきます。マスカットを選ぶ際には果肉が盛り上がり、ツヤがあって大粒のものを選んでください。

軸が緑色のものを選ぶ

軸の部分が太くて緑色のものは新鮮な証拠です。また実の粒は緑色より黄色に近いものが甘くなります。そして、外皮の色にも注目してください。緑色が濃いマスカットより、黄色っぽい色をしたマスカットのほうが糖度が高く甘くなります。

果皮に白っぽい粉(ブルーム)が付いたものを選ぶ

マスカットの皮に白っぽいものが付いていることがありますが、農薬でも汚れでもなく、果粉(ブルーム)と呼ばれる成分です。果粉(ブルーム)は、果実を雨や病気から守る役割があります。自然に分泌される天然成分ですので、食べても害はありません。多く付いているほど新鮮な証拠になります。

果皮の色で選ぶ

粒が大きくて濃い緑色のマスカットが美味しいと思いがちですが、実はマスカットは粒が小さくて黄色いもののほうが甘いそうです。見た目にも、濃い緑色のほうを選びたくなりますが、茶緑色のマスカットのほうが甘みが強くなります。

まとめ

マスカットの歴史から美味しいマスカットの選び方までご紹介しました。最後まで読んでくださった方は、すでにマスカットのことを全て理解したマスカットマスターです!

マスカットの旬を心待ちにしているマスカット好きの方も多いと思いますが、マスカットを購入するときの参考にしていただければと思います。

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