【アーティチョーク大全】アーティチョークの旬と種類を解説!

【アーティチョーク大全】アーティチョークの旬と種類を解説!

アーティチョークという野菜をご存知でしょうか。ユニークな形と意外な美味しさから、家庭菜園でアーティチョークの栽培に取り組む人が増えています。今回は、アーティチョークの旬や日本で食べられているアーティチョークの種類についてご紹介します。

アーティチョークとは

アーティチョークは、若いつぼみを食用にするキク科の野菜です。和名では「チョウセンアザミ」とも呼ばれます。イタリアを中心にヨーロッパでは食用として普及しており、オイルに漬けて瓶詰にしたものが一般的に売られています。

日本に最初にアーティチョークが伝わったのは江戸時代でしたが、現在でも普及しているとは言い難い状況です。イタリア料理店やフランス料理店を中心に外食産業からの需要がありますが、国内の生産量は非常に少なく、多くを輸入に頼っています。

アーティチョークは花が咲く前のつぼみを収穫します。花びらのように見えるのは花のガクです。ガクの根元の部分と、ガクをすべて剥いた後に残る芯を食べます。株全体の草丈は2mにもなる大きな植物ですが、可食部が非常に少ない贅沢な野菜です。

アーティチョークの旬はいつ?

国内で栽培されているアーティチョークは、5月~7月にかけて旬を迎えます。アーティチョークは茎の部分も食用になるため、20㎝ほど茎を残して収穫するのが一般的です。

旬の時期が過ぎると、きれいな花が咲きます。アーティチョークは食用ではなく観賞用として栽培されていることもありますが、その場合には花になるまで育てて収穫し、切り花として販売します。

お店でアーティチョークを購入する際には、ガクが肉厚でしっかり詰まっているものを選びます。また、つぼみが開いているものは避け、切り口が新鮮かどうかも確かめましょう。
購入後はすぐにビニール袋やラップにくるんで冷蔵庫で保存します。アーティチョークは特に鮮度が落ちやすいため、できるだけ当日に食べきりましょう。

アーティチョークの種類①:大型種

アーティチョークは、大型種と中型種に大別されます。大型種は別名グローブ(Globe)種とも呼ばれ、直径10cmから15㎝ほどで、球形をしています。大型種の中でもさらに緑色の種類と紫色の種類に分けることができます。

グリーン・グローブ

大型種のアーティチョークの中でも最もよく栽培されている品種のひとつです。名前の通り、ガクは緑色をしています。多年草で、植えつけてから5年間ほど収穫し続けることができます。

グリーン・グローブは約100日間で収穫できるまでに成長し、ずっしりと重みのあるつぼみをつけます。滑らかでクリーミーな味わいが特徴です。

インペリアルスター

グリーン・グローブと同様に緑色をした大型種のアーティチョークです。グリーン・グローブとは異なり定植した年に収穫できますが、1年ごとに植え替える場合が多い品種です。

ロマネスコ

ガクが緑色がかった赤紫色をしているアーティチョークです。原産地であるイタリアの在来種で、ロマネスコ種の中にも複数の種類があります。

およそ85日で成長します。非常に味がよく、家庭菜園での栽培に適した品種です。

アーティチョークの種類②:中型種

大型種と中型種に区分できるアーティチョークですが、中型(Elongated)種は直訳すると「縦長い」品種ということになります。大型種に比べて細長い形をしているという特徴があります。大型種と同様に中型種の中でさらに緑色の種類と紫色の種類に分けることができます。

お店で購入する際には鮮度が高いものを選び、早めに食べきりましょう。栄養価や調理法においては大型種と中型種で大きな違いはありません。

ビオレッタ

中型種のアーティチョークの中でも最もよく栽培されている品種です。名前から推測できるようにガクは赤紫色をしています。直径は7~8㎝なのに対して縦の長さはおよそ10~15㎝と細長い形をしています。

ビオレッタは約100日間で収穫できるようになります。収穫の時期が遅れるとつぼみが固くなってしまいますが、逆に早すぎても食用にできる部分が少なくなるため、適期の見極めが大切です。

赤ワインのような鮮やかな色をした中型種のアーティチョークです。シエナ種のつぼみの芯は非常に柔らかく、生でも食べることができます。

おわりに

日本ではまだまだ珍しい野菜であるアーティチョークですが、味の良さから近年注目が集まっています。多年草のため育てやすいのも魅力のひとつです。

ひと口にアーティチョークと言っても、様々な種類が存在しています。普段あまり見かけないアーティチョークがスーパーや八百屋で売られていたら、ぜひ手に取ってみてください。

アーティチョークは家庭菜園でも楽しく栽培できる野菜です。 アーティチョークの種子や苗が手に入ったら、ぜひアーティチョークの栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。

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