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キャッサバとは?原産地から作り方、品種の違いまで、タピオカの原料キャッサバの基本情報まとめ

キャッサバとは?原産地から作り方、品種の違いまで、タピオカの原料キャッサバの基本情報まとめ

今若者を中心に大人気のタピオカ。その原料キャッサバをご存じでしょうか?キャッサバはどこで作られているどのような作物なのか。そして日本では栽培できるのか。キャッサバの基本情報をまとめました。

キャッサバとは

多年生の植物で、茎は成長すると4mほどになることもあります。原産地は中南米で、原住民の人々が主食として食べてきていました。その後、コロンブスの新大陸発見に端を発する大航海時代に南アフリカを出て、奴隷貿易商やポルトガル人によって16世紀になってヨーロッパ、そして18世紀には東南アジア各地へと広まっていきました。現在はアフリカでも広く栽培されていますが、もともとはアフリカでは自生しなかった植物です。ナイジェリアやブラジル、インドネシアなどが現在の主な産出国となっています。

タピオカミルクティーだけじゃない!キャッサバ

もともと熱帯夜亜熱帯で育てられてきた作物なので比較的高温を好み、日光のひさしが強い場所で育ちやすいです。また、キャッサバは栄養が不足した土、つまりは普通農業がおこなうことができないような痩せた土地でも栽培することができるというのが特徴で、熱帯地域を中心にキャッサバを主食としている地域も多いです。

キャッサバが原料となった食べ物として今はタピオカが話題ですが、世界ではこの他にもパンやケーキの中に入れられていたり、煮物として食べられていたりといった地域もあるようです。

キャッサバは食用以外にも飼料やバイオマス燃料の原料としても注目されており、東南アジアの多くの国々で栽培が奨励されたりしている、今注目の作物です。

食用としてのキャッサバ

キャッサバには苦味種と甘味種があります。

苦味種

デンプンに加工されて用いられます。つまりはタピオカに使われている種類です。

甘味種

生産が盛んな現地の人々が茹でたり揚げたりして食べます。特に味はしないそうですが、太平洋上の島国フィジーなどでは主食として食べられています。

日本でもキャッサバは栽培可能なのか

先ほど述べたように主に温かい地域で栽培されているキャッサバですが、比較的どんな環境でも育ちやすい性質でもあり、実は日本でも栽培は可能です。ただ、寒い冬を超えるのは難関なので、日当たりの良い場所で栽培する、またはプランター栽培の場合は室内に移動させるなどの工夫が必要になってきます。皆さんもキャッサバをご自分で栽培され、完全自作のタピオカミルクティーを作ってみるというのはいかがでしょうか。

キャッサバの毒

実はこのキャッサバには青酸配糖体という化合物が含まれています。といっても個の成分が含まれているのは苦味種だけなので、甘味種の方はそのまま食べても問題ありません。

苦味種のキャッサバを十分な毒抜きなしに食べると、嘔吐や頭痛、めまいといった中毒症状が起こる可能性があり、もし悪化すると呼吸低下など重篤化してしまうこともあります。そこで今回は苦味種のキャッサバの毒抜きの方法をお伝えします。

皮をむく

キャッサバの毒の多くは皮に含まれているので、最初に皮をすべて剥きます。

茹でる

2時間ほど茹でて、水を捨てるというのを2回は繰り返しましょう。

水につける

最後に細かく切ったキャッサバを1日ほど水につけることで、残っている毒素を抜きます。ここまでの3つの作業を行えば、約9割の毒素を抜くことができ中毒症状が出る可能性は極めて低くなります。

キャッサバの栄養素

キャッサバに含まれる主な栄養素としては、カルシウムとビタミンC、カリウムなどが上げられます。ビタミンCは風邪の予防や疲労回復に効果があり、でんぷんに守られているので加熱しても壊れにくいです。

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