みずなの栽培時期
1年を通して栽培することができます。一般的なのは春植えと秋植えの二つです。春植えは3月~4月に少し暖かくなってから始めます。30日~40日の短期間で収穫が可能です。秋植えでは、9月~10月上旬にまき、年内に収穫を終えます。このほかにも、7月から始めたり、冬の間少しずつ収穫し続けたりすることもできます。品種によっても植え付け時期や収穫までの長さは変わるので、植える前に必ず確認してください。
「小株どり」と「大株どり」
近年よく流通しているみずなは一株200gぐらいの小株どりで、1カ月ほどの短い期間で収穫します。シャキシャキとしていてサラダに向いています。一方で昔ながらによく栽培されていたのは、1株で数kgになることもある大株どりです。夏の終わりから霜が降りるまで長い期間かけて栽培します。大きく育ちますが葉や茎が少し硬くなるため、加熱して食べるのに向いています。収穫したいものに合わせて、栽培計画を変えたり使う品種を選んだりするとよいでしょう。
準備
土と水だけで育つことから「みずな」と名がついたといわれる通り、肥料を与えなくても育ちます。ただ、肥料を与えた方がよく伸びます。植え付けの2週間前までに、1㎡あたり苦土石灰を150g、堆肥を2kg、化成肥料(8-8-8)を150gを混ぜ込んでおきましょう。
畝は90㎝幅の平畝を立てます。3条植えか4条植えにしますが、2条植えで十分という場合には幅を小さくしても大丈夫です。
種まき
条間を15~20cmほどとり、すじまきをします。1cmぐらいの間隔をあけて1粒ずつ植えていくのがいいでしょう。うっすらと土が被るように覆土をしたら、たっぷり水をやります。
害虫対策
間引きと追肥
本葉が出てきたら1回目の間引きをして、約3cm間隔になるようにします。葉が緑色でしっかりとしているものを残しましょう。黄色くなっていたりヒョロヒョロのものは間引いてしまいましょう。本葉が5枚ほどになって混み合ってきたら、最終的に5cm間隔になるようにします。周りの株が抜けてしまわないように根元を押さえて抜きましょう。または小さなハサミを使って間引くのがやりやすい人もいるかもしれません。間引いたみずなはベビーリーフとして食べることができます。
なお、大株どりをする場合には最終的に30cm間隔になるように順次間引いていきます。間引きしたものでもサラダにして食べられるぐらい大きなものが取れます。
栽培期間も短く元肥が効いているので、追肥は特に必要はありません。気になる方がいれば、液肥を1,2回まくとよいでしょう。
みずなの間引きは大変
みずなは細くギザギザした形をしているため、密集して生えていると絡まってしまい、抜きたいものを間引くのが難しいです。種まきの時には1cmよりも間隔が短くならないように注意してください。間引きをしたくない方は最初から5cm間隔で植えてしまってもよいかもしれません。また家庭菜園であれば、神経質になりすぎずとも、最後まで間引きをせずに収穫することも可能です。
収穫
高さが20~30cmになったら収穫しましょう。春植えであれば30~40日ほど、秋まきであれば60~70日ほどで収穫できるはずです。放っておくとどんどん大きくなり、葉は硬くなっていきます。遅くなり過ぎないように、ハサミや包丁で根もとを切り取って収穫しましょう。
この時、根もとから5cmほどを残しておくと、新しく葉が生えてきます。これをもう一度収穫することも可能ですが、1回目よりも少し硬い食感になるかもしれません。そうした場合には加熱する料理に使いましょう。
最後に
今回はみずなの栽培方法を見てきました。みずなは1カ月で収穫でき手間もそこまでかかりません。家庭菜園で新鮮なみずなを収穫しましょう。
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