赤色斑点病
葉や茎、莢に、直径2mm程度の赤褐色の斑点が発生します。春から梅雨の時期にかけて最も発生しやすくなります。進行すると病斑が融合していき、落葉してしまいます。
予防・対処法
発症した株を見つけたら圃場の外で処分して、被害の広がりや来年以降に残存することを防いでください。排水の悪い圃場で発生しやすいので、排水を良く保つようにしましょう。また、肥料は適切な量をやり、肥料切れが起こらないように注意してください。
褐斑病
中央部分は灰色、縁は赤褐色の病斑が発生します。赤色斑点病が最近が原因で発生するのに対して、こちらはカビが原因となります。発病後の進展が早いことが特徴です。進行にともなって病斑が拡大すると枯死に至ることもあります。
予防・対処法
高温多湿の条件下で発生しやすい病気です。栽培場所は常に風通し良く保ちましょう。特に高温多湿の季節には病気の感染速度が非常に早くなります。
発病した株を発見した場合は、該当部分を畑の外で処分するようにしてください。薬剤による防除も有効です。
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立枯病
書記には葉柄や茎の下部が濡れたように褐色に変化して腐敗します。やがて上の方の葉に症状が広まり、進行すると萎れて枯死してしまいます。菌は多湿を好むので、梅雨の時期は特に注意が必要です。
気温が20℃くらいの頃にもっとも発生しやすく、結露から病気が広がることがあります。
予防・対処法
多湿な土壌で発生しやすくなるので、水はけが良い状態を保ちましょう。また、連作を避けるようにしてください。被害が大きくなるのを避けるために、感染している株を見つけた場合は、抜き取って圃場の外で処分するようにしてください。
モザイク病
モザイク病は、アブラムシがウイルスを媒介することで発生する病気です。 葉に白色~淡黄褐色の病斑が生じます。生育初期に感染すると、成長が阻害されて枯死にいたる場合もあります。
予防・対処法
連作を行うと、感染する恐れが高まるので、土壌消毒を作付け前に行うか、同一圃場での栽培は5年以上開けて行うようにしましょう。モザイク病はアブラムシによって媒介されるだけでなく、発病した茎や葉から分泌される汁液によっても感染が拡大することが知られています。また、ウイルスのタイプは異なる場合がありますが、ソラマメ以外にも多数の作物で発生する病気のため、他の作物からの伝染にも注意が必要です。
菌核病
菌核病は、葉が青々としたまま株の一部が突然萎れ、非常に早く症状が広まって枯れていく病気です。菌核病を発症した茎の断面には乳白色の菌泥が見られることがあります。
特に湿度の高い環境では病斑部に白色の綿毛状の菌糸が生じ、灰褐色の菌核を形成します。菌核病は、春や秋、降雨後の多湿条件下で発生しやすくなります。
予防・対処法
同属や同一作物の連作は避けましょう。また、畑の水はけを良くして多湿な環境にならないように注意してください。万が一発症してしまった場合は、被害にあった株を迅速に除去しましょう。