雪による野菜への被害
冬の野菜栽培において、気を付ける必要があることの一つが降雪への対策です。関東地方の平野部であっても一年に一度くらいは積雪がありますし、数日間解けないような積雪を記録する都市も少なくありません。
野菜の上に雪がたまると重さによって茎が折れたり、株が潰されたりしてしまいますし、何より雪の日の0℃を下回るような寒さは雪そのもの以上に野菜の生育に悪影響を与えてしまう可能性があります。
また、氷点下の気温の中では水分を多く含む葉が凍ってしまう可能性があります。葉が凍ると、葉の生物としての機能が失われるため、雪が解けて温度が上がったときに一度凍った部分が腐ってしまいます。
今回はそんな冬の雪・寒さ対策を畑での露地栽培、プランター栽培に分けてご紹介します。天気予報を常にチェックして、降雪が予想されそうなとき、または氷点下の気温が続きそうなときにはこれらの対策を行いましょう。
畑での雪対策
寒冷紗などでトンネル掛けを行う
他の季節でも主に害虫対策に効果を発揮する寒冷紗ですが、真冬ではその他にも霜よけ、保温、そして雪対策を言った効果があります。寒冷紗の種類と使い方、その様々な効果については別の記事で詳しく説明しているので是非ご参考ください。
土寄せで覆う
ダイコンなど、土の中の野菜の場合は、地上に出ている部分に土をかぶせるのが良いでしょう。
全ての露地栽培で重要なのは、野菜を覆って調節雪に触れにようにすること、直接潰されないようにすることです。新聞紙で覆うなどでも良いので、それぞれの野菜に合った方法で、野ざらしの状態で積雪の影響を受けないようにしましょう
プランター栽培での雪対策
プランターを移動する
冷たい雪が直接上に乗っかり、葉の機能が止まったり、または野菜が潰されてしまったり。そういったことを避けるには、やはりプランターそのものを雪の降らない場所に移動させるのが一番です。ただ、長期的に移動する場合は、その場所が、日の当たる風通しの良い環境になっているかに注意しましょう。湿気のたまるような環境は様々な病気が発生する原因んになります。
傘を使って雪除けを作る
プランターを他の場所に移動させるのが難しい場合、おすすめしたいのが傘を使った雪除けです。傘を屋根代わりにかぶせて固定しておくことで、雪からの被害ある程度防ぐことができます。
最後に
雪の予報は外れたり、予報になかった降雪があることもあります。必ず複数の天気予報をチェックしつつ、予報があれば早めに対策を行っておくようにしましょう。また、ビニールハウス栽培では倒壊を防ぐための補強や降雪後の除雪が必要になってくるので、こちらも注意が必要です。