栽培時期
カリフラワーは春まきと夏まきで育てることができます。
春まきの場合は1〜2月に種をまき、3月に定植、5〜6月に収穫します。
夏まきの場合は7〜8月に種をまき、9月に定植、11〜3月に収穫します。品種によって収穫適期が大きく異なります。
播種
発芽や生育初期は温度管理が重要であるため、直まきではなく育苗をおこないます。ポットまき、もしくは箱まきで育てるようにしましょう。育苗が難しい場合は、苗を購入して定植します。
ポットまきをする場合は直径9cmのポリポットを使います。土を入れたポットの中央に直径3㎝、深さ1㎝の穴をつくり、その中に3〜4粒を離してまきます。
箱まきをする場合は、深さ1㎝の溝を8㎝間隔でつくり、その溝に1粒ずつ1㎝間隔でまきます。
種が隠れるように覆土して、たっぷり水やりをしましょう。 保温および害虫対策として不織布を利用します。
育苗
ビニール温室などの保温設備を使い、日中は20℃前後を保ち、夜間は10℃以下にならないように注意しましょう。
ポットまきでは本葉が2枚出たら2本立ちに、4本出たら1本立ちになるように間引きます。箱まきの場合は葉が生えすぎないうちに適宜間引きして、本葉が2枚になったらポットに移し替えます。
水やりは、本葉が出るまでは少なめ、出た後は朝にやって夕方に乾く程度にしましょう。雨の日は水やりをする必要はありません。
定植
本葉が5〜6枚になったら定植します。 定植の2週間前に堆肥2㎏/㎡と石灰100g/㎡をまいて耕し、1週間前に化成肥料100g/㎡をまいて再度耕しましょう。畝の幅は70〜80㎝を目安に作り、株間は40〜50㎝あけて植え付けます。
定植直後はたっぷりと水をやりましょう。2〜3日後からは土が乾燥しない程度に水やりをします。
害虫対策のため、植え付け後も寒冷紗や防虫ネットを使いましょう。
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追肥
定植から2週間後に1回目の追肥をします。化成肥料を100g/㎡まいて、中耕と土寄せも同時に行いましょう。花蕾が見え始めたら2回目の追肥をします。1回目と同じように行いましょう。
花蕾の保護
花蕾に日光が当たると、白色から黄色に変わってしまいます。変色を防ぐために、外葉を使って遮光します。外葉を切り取って花蕾の上にかぶせるか、外葉を紐で縛り花蕾を包みます。ただし、白以外の色付きのカリフラワーを栽培する場合は、遮光は必要ありません。
収穫
花蕾の直径が15㎝くらいになったら収穫しましょう。カリフラワーはブロッコリーとは異なり、茎は固く食用に向かず、頂花蕾を収穫した後も側花蕾は伸びないため追加の収穫はできません。花蕾の下に包丁を入れて切ると収穫できます。
おわりに
今回はカリフラワーの栽培方法についてご紹介しました。下の記事ではカリフラワーに発生する病気を紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
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