店頭で美味しいパプリカを選ぶ方法は?
ピーマンは生で食べると苦すぎますが、パプリカは生でも辛みや苦みがほとんどなく、スライスにしてサラダにしても美味しいですよね。生で食べると食材が持つ味をダイレクトに味わうことになるので、できるだけ美味しいパプリカを選ぶことが大切です。
色味で選ぶ
全体的に色が濃いものを選びましょう。ツヤのあるものは新鮮です。
触って確かめる
ハリと弾力があるものを選びましょう。ツヤがなく、表面にシワが出ているものは鮮度が落ちています。
切り口で見分ける
パプリカの軸の切り口を確認すると、茶色く変色していたり干からびてシワシワになっているものは鮮度が落ちています。
美味しいパプリカは産地で選ぶのもおすすめ
日本で出回っているパプリカのほとんどは輸入品です。国産パプリカは数は少なくなりますが、どれもこだわって栽培されたものばかりですのでおすすめですよ。
【1位】宮城県のパプリカ栽培の特長
国内で栽培されているパプリカの多くは西南暖地で栽培されているので、夏秋期は国産パプリカが市場に出回りにくくなります。宮城県は比較的冬が暖冬で夏が高温期が短い特徴があるため、気候の特徴を活かした夏秋採りのパプリカの栽培が行われています。
大規模な施設栽培が始まったのは平成20年頃から。環境制御技術を取り入れた栽培方法により、1年中品質のよいパプリカが供給されています。主な産地は石巻市、栗原市、登米市などで、法人規模で栽培されています。
【2位】茨城県のパプリカ栽培の特長
茨城県では鉾田市と神栖市で盛んにパプリカ栽培が行われ、海風の影響で夏は涼しく冬は暖かい気候のもとで栽培されています。茨城県には「パプ王」と「スイートカクテルペッパー」と呼ばれるブランドパプリカがあります。パプ王は平成21年に商標登録され、海外産のパプリカより一回り大きく、肉厚で甘みが強いのが特徴。「スイートカクテルペッパー」は色鮮やかなミニパプリカです。瑞々しく、果物のような食感が楽しめます。
【3位】北海道のパプリカ栽培の特長
北海道の釧路市は、パプリカの栽培に適したオランダと気象条件が似ているため、パプリカの栽培に適した気候が備わった地域だと言えます。冷涼な北海道の中でも釧路は豊富な日照時間と最適な気候から美味しいパプリカを育てています。そして、降雪量が少ないこともパプリカ栽培に適しているため、通年にわたり高品質なパプリカを生産できています。釧路産のパプリカは、黄・赤・オレンジの3種類。平成29年2月より、温度や湿度を調節できる環境維持センサーなどの最新技術を導入した植物工場で生産され、美味しくて品質のよいパプリカが栽培されています。そして、天敵昆虫や微生物を使い、化学農薬を極限まで減らした減農薬パプリカも栽培しています。
〈参考サイト〉
人気の 品種 はどれ?おすすめのパプリカ品種5選
パプリカの品種を一挙ご紹介します!
パプリカ赤色①マベラ
果実のサイズは平均85mm、重さは180~200gのLサイズ。果実は厚く日持ちが良いのが特徴です。
パプリカ赤色②マチャイ
果実のサイズは平均85-90mm、重さ180-200gのL~Mサイズ。実が多く採れる品種です。
パプリカ赤色③マラネロ
果実のサイズは平均85-90mm、重さ190-220gのLサイズ。世界最高クラスの収穫量を誇ります。オランダで栽培されている赤色品種の中でも長年に渡り収穫量が多い品種です。
パプリカ赤色④マルドナード
果実のサイズは平均85mm、重さ180-200gのL~Mサイズ。収穫量は世界最高クラスです。
パプリカ黄色⑤ジアルテ
世界でも多収の品種。果実は平均85-90mm、重さ190-210gのLサイズ。果実は硬めで重く、日持ちも良い。
パプリカ黄色⑥ボリダーノ
果実は平均85-90mm、重さ180-200gのLサイズ。ジアルテに並ぶ多収の品種。
パプリカ黄色⑦ボランテ
果実は平均85mm、重さ180-200gのL~Mサイズ。レモン色でずっしりと重い果実は、日持ちに優れ、高品質で玉揃いが良い。
パプリカオレンジ色⑧オランディーノ
果実は平均80-85mm、重さ190-200gのL~Mサイズ。オレンジ品種の中では最も多収。
パプリカオレンジ色⑨オーバーレイ
果実は平均80-85mm、重さ180-200gのL~Mサイズ。オランディーノより小ぶりサイズです。
まとめ
美味しいパプリカは肉厚でツヤとハリがあり、色が濃くて鮮やかなものを選びましょう。品種で選ぶことは難しいかもしれませんが、国産パプリカのブランドパプリカ「パプ王」や飛騨パプリカ、宮城県産パプリカなど、こだわって作られた美味しいパプリカもおすすめです!