目次
パッションフルーツに含まれる栄養素と効能
まず、パッションフルーツに含まれる栄養素と効能について解説します。
体内でビタミンAに変換される「βカロテン」
βカロテンは、活性酸素の働きを抑えてくれる抗酸化作用を持つ成分で、細胞の老化防止や体内の脂質の酸化防止に役立つ成分です。また体内でビタミンAに変換されるため、結果的に皮膚や粘膜、目の健康を保つ働きもあります。
皮膚の健康維持に欠かせない「ビタミンC」
ビタミンCはコラーゲンの生成に不可欠な栄養素です。ビタミンAと同様に皮膚や粘膜の健康を保ってくれたり、鉄分を吸収しやすくしたりしてくれます。ビタミンCは体内で生成できないので、フルーツから摂取するできるのが理想です。
血液を作るのを助ける「葉酸」
ほうれん草から発見されたため、この名がつけられた葉酸ですが、肉類や豆類、卵などにも含まれています。血液を作るのに必要であるほか、細胞の分裂や増殖との深く関係するた栄養素です。水溶性ビタミンであるビタミンB群の一つである葉酸は熱にも弱く、加熱調理が必要な食品からでは効率よく摂取できません。そのため、パッションフルーツを生で食べれば葉酸も摂取できます。
塩分の摂りすぎに役立つ「カリウム」
塩分の摂りすぎを調節し、血圧の上昇を抑えるのに役立つ栄養素がカリウムです。カリウムは塩分摂取量の多い日本人にとって、積極的な摂取が推奨される栄養素です。その他、筋肉の収縮や神経伝達にも関わっています。
代謝アップを助けてくれる効果のある「ナイアシン」
ビタミンB群の一種であるナイアシンは、脂質や糖質からエネルギーをつくり出す酵素の働きを補助する栄養素です。また、皮膚や粘膜の健康を維持する働きもあります。
パッションフルーツは1日何個まで?食べ過ぎるとどうなる?
パッションフルーツを食べすぎた場合、体にはどんな影響があるのでしょうか。ここでは、1日に摂取するパッションフルーツの量の目安や食べすぎた場合に起こる症状について解説します。
食べ過ぎの個数
農林水産省「食事バランスガイド」では、1日当たりの果物の摂取目安量として200g(可食部)程度を推奨しています。パッションフルーツ1個の重さはまちまちで、果皮など食べられない部分も多く、1個80g程度のもので食べられる部分は15〜25g程度です。
これを踏まえると、80gくらいのパッションフルーツなら10個前後食べられる計算になります。
食べすぎてしまうと・・・?!
下痢になる
パッションフルーツは種ごと食べる果物です。種は硬く、食べすぎると胃腸に負担がかかり消化不良や下痢を引き起こす可能性があります。
パッションフルーツを食べる際は、できるだけよく噛んで食べるようにしましょう。
パッションフルーツの健康効果を最大限に活かす!調理のNG
パッションフルーツには、たくさんの栄養がありますが、食べ方や調理方法を間違えると栄養が摂取できなくなってしまいます。ここでは、パッションフルーツの健康効果を最大限に生かす食べ方を解説します。
生そのままで食べる
パッションフルーツは、ジャムを作ったり、シフォンケーキにするなど、スイーツ作りに役立ちます。しかし、加熱調理してしまうと、効率よく摂取できない栄養素も出てきてしまう可能性があります。そのため、パッションフルーツの栄養を最大限に摂取するなら、生のまま食べるのが良いでしょう。
タネも食べる
パッションフルーツのタネには、ポリフェノールの一種であるピセアタンノールが豊富に含まれています。ピセアタンノールの抗酸化作用によりコラーゲンの生成促進やメラニンの生成抑制効果が期待できるため、美容に力を入れたい方は、できるだけタネは取り除かず、一緒に食べると良いでしょう。
追熟する場合、温度に気を付ける
酸味が強いパッションフルーツは、追熟することで甘くなり、生でも食べやすくなります。追熟は風通しの良い場所に常温で置いておくだけでできますが、真夏などは傷んでしまう可能性もあるため注意が必要です。室温が30°C近くなってしまうような時期は、エアコンのある部屋で風が直接当たらない場所に置くようにしましょう。
まとめ|パッションフルーツはこんな人におすすめの果物!
パッションフルーツは、栄養素が多く含まれたフルーツです。特に「血液の生成や細胞の成長に関わる」「皮膚や粘膜の健康を保つ」「コラーゲンの生成を促進する」など美や健康を意識したい方に特におすすめしたい果物です。女性はもちろん、男性にも嬉しい栄養がたくさん詰まっているので、積極的に食べると良いでしょう。記事を参考に、パッションフルーツを美味しく食べてみてください。
【参考サイト】