旬の干し柿の魅力
干し柿は、硬い食感と濃厚な甘さが魅力です。生活習慣病を防止・皮膚や粘膜の健康を保ってくれるβカロテンをはじめ、二日酔い防止のタンニン、便秘解消を助けてくれる食物繊維がなど栄養が豊富に含まれています。普通の柿に比べて干し柿はよく噛んで食べるため、満足感があり、ダイエット中のお菓子にも最適です。
干し柿には主に「あんぽ柿」「ころ柿」の2つの種類があり、自分の好きな味や食感で選べるのも魅力です。
「あんぽ柿」は、柔らかい食感とジューシーさがあります。糖度も高く、平核無柿(ひらたねなし)や蜂屋柿(はちやかき)を使って作られます。水分が多く含まれているので、硬いしょっかんの干し柿を食べたい方には、あまり向いていません。
「ころ柿」は、ドライフルーツのようなさっぱりした甘さがあります。硬い食感で噛みごたえがあるので、ダイエット中に食べるならこちらの種類の柿を選びましょう。
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※2024年8月のデータ干し柿の旬はいつ?
ここでは干し柿の旬について解説します。スーパーに出回る時期がわかれば、一番美味しいタイミングで干し柿が食べられます。
スーパーに出回るのは11月から3月まで
最近の干し柿はオールシーズン販売されていることが多いですが、一番スーパーに出回るの旬の時期は11月から3月です。旬の時期に干し柿を味わいたい方は、このシーズンを狙って購入しましょう。賞味期限に違いがありますが、基本的に2〜3日とあまり日持ちしないので、購入したらできるだけ早く消費するか、個包装のものを選んでください。もし食べきれない場合は、冷蔵庫で保管すれば約1週間、冷凍保で保管すれば約半年ほど持ちます。
人気の品種と旬【産地別】
ここでは、干し柿を作るのに使われる人気の品種について解説します。
岐阜県
岐阜県美濃加茂市で作られる「堂上蜂屋(どうじょうはちや)」の干し柿が有名です。昔から作られており、古い歴史のある柿で、幕府への献上品としてとても送られていました。見た目は四角く尖っており、サイズが大きいのが特徴です。実が詰まっていてずしっとした重さもあります。食感はとろっとしていて上品な甘さがあります。旬は11月〜12月です。
福島県
福島県では「平核無(ひらたねなし)」の干し柿が有名です。「平核無(ひらたねなし)」は渋柿なので、アルコールや炭酸ガスで渋抜きをしてから食べますが、干し柿にすると甘さが強くなり、お菓子のような感覚で食べられます。他にも、釣鐘のような形が特徴の「甲州百目(こうしゅうひゃくめ)」が人気です。旬は11月ごろです。
長野県
長野県では「市田(いちだ)」の干し柿が有名です。一口サイズの小ぶりなものが多く、白い粉でおおわれています。口に入れるともちっとした柔らかい食感と甘さが楽しめるのも魅力です。ドライフルーツとしてダイエット中に食べたい干し柿を食べたい方におすすめでしょう。旬は11月頃です。
広島県
広島では糖度が高い「祇園坊(ぎおんぼう)」の干し柿が有名です。 広島県安芸太田町で生産され、日本で一番「祇園坊(ぎおんぼう)」が作られている土地でもあります。サイズが大きく、肉質があるので、食べ応えがある干し柿が食べたい方におすすめの品種です。「祇園坊(ぎおんぼう)」は香りや上品な甘さも魅力です。また、食べた時にとろっとした食感も特徴です。旬は10月〜11月ごろです。
愛媛県
愛媛県では「愛宕柿(あたご)」が有名です。長期間日持ちがしやすいのが特徴で、さっぱりとした甘さがあります。旬は11月ごろです。
まとめ|結局、いつ食べるのが一番美味しい?
干し柿は、旬の11月〜3月に食べるのがおすすめです。ただし、干し柿は基本的にオールシーズンで販売されているので、どんなタイミングで食べても問題ありません。また、干し柿は渋柿を使ってつくられますが、品種によって甘さや食感に違いがあります。そのため、どれを買うか迷ったら、自分の好きな味で選んでみてください。