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梨の名産地はどこ?なぜ有名?美味しい梨を産む秘密に迫る!

梨の名産地はどこ?なぜ有名?美味しい梨を産む秘密に迫る!

夏の終わりから秋にかけて楽しめる人気の果物、梨。毎年、梨の時期を心待ちにしているという人も多いですよね。 今回は、そんな梨の産地について紹介します。梨は産地によって、主力品種や旬の時期が異なります。名産地で美味しい梨が育つ理由についても紹介しているので、どこの梨が本当に美味しいのか気になる人は、ぜひチェックしてくださいね♪

日本一の梨産地は?生産量推移

梨産地の生産量ランキングは、年によって順位が変動しています。現在公開されている最新のデータは2021年のもので、1位は千葉県となっています。詳しい生産量ランキングを見てみましょう!

【桃およびその他果物の可食部100g当たりの銅総量】
収穫量(t) シェア率(%)
1位 千葉県 2万500 11
2位 茨城県 1万9100 10
3位 栃木県 1万5900 9
4位 長野県 1万2000 7
5位 福島県 1万1900 6
6位 鳥取県 1万1100 6

千葉県は生産量、栽培面積共にトップ。国内シェア率は11%を占めます。千葉県の梨は生産量が多いだけでなく、三方を海で囲まれた温暖な気候が強みで、他県に比べ早く収穫でき、酸味が少なく甘みが強いのが特徴です。

生産量2位の茨城県は、2019年のデータでは1位となっており、千葉県に次ぐ梨の名産地です。

美味しい梨が育つ条件とは?

梨の産地は千葉県や茨城県が有名ですが、これらの地域で美味しい梨がたくさん収穫できる理由が気になりますよね。

では名産地といわれる地域ではなぜ美味しい梨が育つのか、気候や土壌などの条件について見ていきましょう!

7~8月の梨人気ランキング

※2024年7~8月のデータ

梨栽培に適した気温

梨栽培に適した気温は寒すぎず暑すぎず、生育期間は温かいのがベスト。名産地である千葉県や茨城県の平均気温は年間で12~15℃、生育期間である4月~10月は19~21℃と観測されています。

このような条件の揃った気温の中で育てられた梨は品質が高く、たくさん実るといわれています。また生育期間の気温が高いほど、成熟が早まり糖度も高くなりやすい傾向にあります。しかしその分、果肉が柔らかく日持ちし辛くなり、形は扁平になりやすいというデメリットもあります。

そのため高品質で甘い梨を育てるには、生育期間の気温条件が重要なんです。

1年を通して日照時間が長い

梨に限らず果物は、太陽の光をたっぷり浴びるほど美味しく育つものが多いですよね。そのため美味しい梨を育てるには、1年を通して日照時間が長いことも大切な条件です。

太陽の光をたっぷりと浴びた梨は水分や栄養を蓄え、甘くみずみずしく育ちます。また太陽の光は根や枝の生育にも有利に働くので、樹全体の実りが良くなり、大量収穫に繋げやすくなります。

春先の適度な降水

美味しい梨の栽培に欠かせない日照ですが、3月から4月にかけての春先には適度な降水が必要といわれています。この時期に土壌が乾燥し過ぎると発芽が抑制され、実りが悪くなってしまうんです。

また梨は高温と干ばつの条件が揃うと、栄養が足りず樹が弱ってしまうため、特に発根や発芽の時期である春先には、適度な降水があると有利です。

あの地域がなぜ?梨の名産地の秘密に迫る!

名産地では、どのように美味しい梨が育てられているのか気になりますよね。梨の主な産地は千葉県、茨城県、栃木県ですが、それぞれ気候の強みや栽培方法に違いがあります。

ここからは、この3県の梨栽培の特長について見ていきましょう!

【1位】千葉県の梨栽培の特長

千葉県は、梨の生産量国内トップの名産地。関東地方の中でも海に面した暖かい気候で、他県よりも早く梨の収穫を迎えます。

また千葉県の土壌は火山灰が多く、火山灰土壌は栄養分を保つ力が強く水はけも良好。美味しい梨を育てるのに適した、自然の土壌があるのも強みです。

そんな千葉県では、梨の中で最も多く栽培されている品種「幸水」が主力となっています。露地栽培で8月上旬には市場に出回っているので、暑い真夏にみずみずしい梨が食べたいという需要に応えてくれます。

【2位】茨城県の梨栽培の特長

茨城県は、江戸時代から梨栽培の文化があったといわれている歴史ある名産地。昼夜の寒暖差が大きく、梨栽培に適した気候が強みです。また筑波山から流れる豊かで上質な水も、美味しい梨を育てるのに欠かせません。

そんな茨城県では、時期ごとに様々な品種の梨が収穫されており、中でも県オリジナル品種「恵水」は濃厚な甘みと強い香りが魅力で、年々人気が高まっています。

【3位】栃木県の梨栽培の特長

栃木県は、年間を通して日照時間が長く、梨の樹がたっぷりと太陽の光を浴びて育ちます。また冬は寒く、夏は暑いという大きな寒暖差も、梨の生育に適した気候といえます。

そんな栃木県では、「にっこり」という県オリジナル品種が栽培されています。にっこりは梨の中でも晩生品種で、10月中旬頃から出回ります。大きいものは1kgを超える大玉で、甘くてジューシーな味わいが魅力です。また日持ちが大変良く、涼しい場所で約2ヶ月保存できます。

まとめ

今回は、美味しい梨の産地について紹介しました。

梨の主な産地は、千葉県、茨城県、栃木県。3県とも梨栽培に適した土壌や気候があるものの、その特長は少し異なります。そのため産地ごとに、違った魅力を持つ梨が産まれているんですね。

梨を選ぶ際には、産地ごとの品種や特色に注目してみるのもおすすめですよ◎


【参考サイト】

日本なしの主産地と栽培に適する条件(南信農業試験場)
梨|旬鮮図鑑
茨城を食べよう(茨城県戦略部販売流通課)

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