梨はすぐに食べるべき?食べ頃はいつ?
梨の食べ頃は、収穫直後です。
洋梨や桃などと異なり、梨は追熟しません。ちょうど食べ頃に収穫されるので、採れたてのフレッシュな状態が一番美味しいと言われています。
なぜ、収穫直後の梨が最も美味しいのでしょうか。それは、梨が呼吸をするからです。収穫された梨は、果実に蓄えた水分や糖分をエネルギーにして呼吸をします。収穫してから日が経ってしまうと、この呼吸によって果実の水分がどんどん失われてしまうのです。
梨の美味しさを存分に味わうためにも、購入したらなるべく早めに食べるようにしましょう。
美味しい梨を購入したい!ポイントは?
ここからは、美味しい梨を購入したいときにチェックすべきポイントをご紹介します。
7~8月の梨人気ランキング
※2024年7~8月のデータポイント①果皮がツルツルしている
1つ目は、果皮がツルツルしている梨を選ぶことです。
赤梨の場合、果皮がザラッとしていることもありますよね。これは、「果点コルク」と呼ばれるものです。
梨の果皮には、気功という穴が無数に開いています。この穴から梨の水分が流れ出るのを防ぐ、フタのような役割を果たしているのが果点コルクです。
果点コルクは完熟が近づくと、だんだん薄れて目立たなくなります。果皮を触ってみてツルツルしていれば、完熟のサインです。
ポイント②果皮にハリがあり、ずっしり重い
2つ目は、果皮にハリがあり、手に取った時にずっしりと重い梨を選ぶことです。
新鮮な梨は、果皮にピンとハリがあります。逆に果皮が乾燥していれば、収穫して日が経っているかもしれません。選ばない方がいいでしょう。
また、手に取った時にずっしりと重ければ、果汁をたくさん含んでいる可能性があります。同じ大きさの梨であれば、なるべく重たいものを選びましょう。
ポイント③果皮の色に注目する
3つ目は、果皮の色に注目することです。
赤梨の場合、完熟が近づくと果皮が赤茶色に色づきます。青梨の場合は、熟すと黄色っぽくなるそうです。
ただ、果皮の色に関係なく甘い梨もあるので、あくまで目安として考えておくといいでしょう。
食べ頃を過ぎた梨はどうしたらいい?
購入してから時間が経ってしまった梨。「これってまだ食べられるの?」と不安になりますよね。
ここからは、食べ頃を過ぎた梨はどうしたらいいのか、解説します。
食べ頃を過ぎてしまった梨
食べ頃を過ぎた梨は、
- 果肉が透明になる
- 果肉がやや柔らかくなる
- 変色している などの特徴があります。
果肉の透明な部分は「うるみ」と呼ばれている、甘みが詰まった部分です。「うるみ」がある梨は完熟しきっています。腐る一歩手前の状態なので、早めに食べましょう。
また、時間が経つとともに梨の水分は抜けていき、果肉が柔らかくなります。やや柔らかい位であればまだ食べられますが、果皮がシワシワで、果肉がブヨブヨとしていたら食べるのはやめておきましょう。
カットした梨をそのまま置いておくと、果肉が黒く変色します。これは、梨のポリフェノールが空気に触れることで起こる現象です。変色した部分を取り除けば食べられますが、日を追うごとに味は落ちてしまうので、早めに食べるのがおすすめです。
食べ頃を過ぎた梨のアレンジレシピ
食べ頃を過ぎて食味が落ちてしまった梨は、アレンジレシピを活用して美味しく食べましょう。
ミキサーにかけてジュースにするのもおすすめです。甘みが足りなければ、はちみつを足すと良いでしょう。また、煮詰めてコンポートやジャムにすれば、食感が悪くなった梨も美味しく食べられます。
食べ損ねてしまった梨も、アレンジすれば最後まで美味しく食べられるはずです。
まとめ
梨は、完熟した状態で収穫されます。既に食べ頃の状態で販売されているので、追熟させる必要はありません。購入したら早めに食べましょう。
完熟した美味しい梨を見極めたいなら、
- 果皮がツルツルしているか
- 果皮にハリがあり、ずっしりしているか
- 果皮の色に注目する などのポイントを押さえて選ぶのがおすすめです。
上手に選べば、甘くて果汁がたっぷ、りの美味しい梨に巡り合えるかもしれません。
また、食べ頃を過ぎてしまったからといって捨ててしまうのは勿体ない!アレンジレシピを活用すれば、美味しく食べられるはずです。
秋になるとたくさんの品種の梨が出回ります。ぜひ、なるべく新鮮なうちに、美味しく食べてくださいね!