旬のびわの魅力
旬のびわは、甘さとさっぱりとした味わい、口に入れた時のとろけるような柔らかい食感を楽しめるのが魅力です。
他にも、体内でビタミンAに変換されて、粘膜や皮膚の健康を維持してくれるβカロテンや骨粗しょう症を予防してくれるβクリプトキサンチンをはじめ、便秘解消を助けてくれる食物繊維、体内の余分の塩分を体の外に出してくれるカリウムなどの栄養が豊富に含まれています。
びわの旬はいつ?
ここでは、びわの旬の時期について解説します。
2024年びわランキング
※2024年1~5月のデータスーパーに出回るのは3月から7月まで
びわは、3月〜7月の夏頃までスーパーに出回ります。品種によって旬の時期は若干異なるため、どのタイミングが旬かは異なりますが、もし、どれを購入すれば良いか迷ったら、出荷が一番多くなる5月ごろに購入するのがおすすめです。
早生品種の特長と時期
早生品種のびわの特徴は、他の品種より早く収穫できることです。成熟するスピードが早く、甘くてジューシーなものが多いのが特徴です。また、スーパーに並ぶのが一番早いので、すぐ食べたいなら早生品種を選びましょう。早生品種は「早生あきづき」などが有名です。収穫時期は5〜7月ごろです。
中生品種の特長と時期
中生品種は、早生品種より遅く、晩生品種より早く収穫できる品種です。育てやすく、成熟するまでの期間が少し長いため、安定して出荷されます。甘みと爽やかな口当たりがあります。「福島紅ほっぺ」などが有名です。収穫時期は6〜8月ごろです。
晩生品種の特長と時期
晩生品種の特徴は、他の品種のものに比べて栽培から収穫時期が長いものを指します。酸味より甘みが強いものが多く、果肉も柔らかいので、とろけるような食感が楽しめます。また、晩生品種は早生品種や中生品種に比べて長期保存にも向いています。晩生品種は、「巨峰びは」などが有名です。収穫時期は8〜9月ごろです。
ハウスびわの特長と時期
ハウス栽培は、気温や環境が整った場所で栽培されます。外で栽培されるものは、天気や環境に左右されて収穫量に差が出たり、サイズや味に変化が出てしまう可能性があります。しかし、ハウス栽培なら、びわが美味しく育てられる環境を整えて、天気や害虫で一定量収穫できるのが特徴です。
人気の品種と旬【産地別】
ここでは、産地別にびわの人気の品種と旬について解説します。
長崎県
長崎県では1年を通して比較的温暖なので、冬でもびわが栽培できるのが特徴です。生産量が多いため、日本で最も多くびわを作っています。品質が高く、さまざまな種類のびわを作っています。長崎県ではサイズが大きい「福原早生」や果肉が柔らかい「長崎早生」が人気です。主に7〜8月にかけて旬の時期を迎えます。
千葉県
千葉県は、びわ作りに適した栄養のある土壌と温暖な環境が整っており、長崎県に次いで生産量が多いのが特徴です。酸味が少ない「大房(おおふさ)」や食感が良い「田中」、タネが入っていないびわの「希房」などの品種が有名です。千葉県で栽培されるびわは、露地栽培とハウス栽培ともども6月に旬を迎えます。
鹿児島県
鹿児島県では、長崎県と千葉県柏市に次いでびわの生産量が都道府県です。他県に比べて非常に気温が高く、びわが育ちやすい環境です。酸味が少なく、さっぱりとした甘さが特徴で、甘いものが苦手な方でも食べやすいのが魅力です。長崎早生やなどの品種が栽培されています。7〜8月ごろに旬を迎えます。
香川県
香川県のびわ栽培は、湿度や気温が高いのが特徴です。太陽の光をいっぱいに浴びて育つので、甘みが強いびわに育ちます。香川県では「茂木」や「田中」などの品種が栽培されています。旬は6〜7月ごろです。
兵庫県
兵庫県では、淡路島を中心にびわが栽培されています。夏は非常に暑く、冬も寒くなりすぎないので、びわを育てるのに最高な環境です。酸味と甘みのバランスが良い「田中」や果肉が柔らかくて甘い「なつたより」などの品種を栽培しています。旬の時期は6〜7月ごろです。
まとめ|結局、いつ食べるのが一番美味しい?
今回は、びわの旬の時期について解説しました。びわが旬を迎えてスーパーに出回るのは、7〜8月ごろです。そのため、一番美味しく食べたいなら7〜8月ごろを狙いましょう。ただし、品種や栽培している地域によって収穫や旬の時期が異なるので、自分が食べたいびわの名前がわかっている場合は、旬の時期を調べてから購入するのがおすすめです。記事を参考にびわを美味しく食べてみてください。