栽培時期
品種にもよりますが、メロンは高温で水はけの良い土壌を好みます。育苗することもできますが、苗を買ったほうが失敗しにくくおすすめです。5月に苗を用意して植え付けをおこないましょう。7~8月に収穫できるようになります。
土作り
植え付けの2週間前に、堆肥2㎏/㎡と石灰100g/㎡をまいて耕します。1週間前になったら化成肥料を100g/㎡まき、再度耕しましょう。
畝は幅100㎝、高さ10㎝を目安に作り、黒マルチを張ります。マルチの張り方については以下の記事をご覧ください。
JA営農指導員が教えるマルチの張り方!一人でもピンと張れる方法とは? | AGRIs
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植え付け
本葉が3~4枚出ている苗のうち、葉に厚みがありしっかりと緑色をしていて、かつ根が白く太い苗を選びましょう。
株間が80㎝程度になるようにマルチに穴をあけて植え付けます。植え付け後は、低温環境にならないように寒冷紗やトンネルを使って保温しましょう。
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※2024年6~8月のデータ寒冷紗の使い方については、以下の記事をご覧ください。
寒冷紗・防虫ネットの正しい使い方!野菜栽培で大活躍、寒冷紗・防虫ネットの使い方まとめ | AGRIs
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摘心・摘果
1つの株に多くの実がなると、栄養が分散してメロンの実が小さくなるだけでなく、味も落ちてしまいます。そこで、摘心や摘果をおこなって甘く大きな実がなるようにします。最終的には子づる2本仕立てにして、一つのつるに2果ずつ、合計4個の実がなるようにします。。
摘心は、茎から出てきた芽を手で摘み取る作業です。芽が4~5本出てきたら、生育の良い2本を残して他の芽を摘み取りましょう。こうすることで子づる2本仕立てになります。
子づるが伸びたら、子づるの10節前後の位置にある孫づるの中で実をつける部位を2箇所ずつ選びます。決めた場所以外の孫づるは全て摘み取り、3個以上実がついた場合はそれも摘み取りましょう。
生育がよければ追肥は必要ありませんが、結実してから草勢が弱ってきた場合は化成肥料ひとつかみを株元に与えましょう。
受粉
メロンは受粉しないと実が大きくなりません。風や虫によって受粉が起こることもありますが、確実に実を大きくするためには人工的に授粉させます。
人工授粉は早朝におこないます。朝10時までには終わらせましょう。雄花の花弁を切り取り、雌花の柱頭に花粉を軽く擦り付けます。
収穫
品種にもよりますが、開花から40~50日程度で収穫適期となります。経過日数を忘れないように開花日を記録しておき、試し取りをして収穫するかどうかを判断しましょう。
また、収穫適期が近づくと葉が黄変して枯れたり、香りが出たりするようになるので、これらのサインを見逃さないようにしましょう。
おわりに
今回はメロンの栽培方法を紹介しました。有料会員にご登録いただくと、300以上のプロ農家さんの栽培動画が見放題です。ぜひこの機会にご登録してみてはいかがでしょうか。 また、下の記事ではメロンに発生する病害虫をまとめています。こちらも合わせてご覧ください。
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