メロンは妊婦が食べても大丈夫?
スイーツのような甘さが味わえるメロンですが、妊婦さんが食べても大丈夫なのでしょうか。解説します。
妊娠中でもメロンは食べられる!
メロンは妊娠中に食べても問題ありません。
メロンには、妊娠中に嬉しい栄養素が含まれています。代表的なものは、カリウム、葉酸、βカロテンなどです。
体に水分を溜め込みやすい妊娠中は、余分な水分を排出する役割のあるカリウムを摂取するのがおすすめです。むくみの予防にもなります。葉酸は胎盤をつくる栄養素で、特に妊娠初期における赤ちゃんの体の形成には欠かせません。
βカロテンは、夕張メロンなどの赤肉メロンに多く含まれている栄養素で、摂取すれば体内でビタミンAへと変化します。ビタミンAは、胎児の皮膚や臓器をつくるのに欠かせないものですが、過剰摂取には注意が必要です。ただ、βカロテンは体内で不足している分だけビタミンAに変換されるので、過剰摂取の心配はいらないでしょう。
あえて一つ注意するならば、メロンをカットする前に皮を洗うようにしたほうが良いという点です。通常メロンの皮は食べませんが、カットした際に果肉に細菌が付着し食中毒を引き起こす恐れがあります。妊娠中は免疫力が低下しているため、通常問題ない細菌の量でも感染してしまう恐れがあります。症状が重い場合はおなかの赤ちゃんに悪影響を及ぼす可能性もあるため、妊娠中は念のためよく水洗いしてから食べたほうが良いでしょう。
メロンは1日どのくらい食べて良いの?
妊娠中は、1日に100g〜200gほどのメロンなら食べても問題ないでしょう。
水分の多いメロンは、食べすぎると身体を冷やしてしまいます。身体が冷えるとつわりが悪化する原因になるかもしれません。また、メロンには糖質も多く含まれているので、食べすぎると体重増加や妊娠糖尿病のリスクも高まります。1日の摂取量は、100g〜200gほどにとどめておくのがおすすめです。
乳児にメロンを食べさせても大丈夫?
赤ちゃんの食事にメロンを取り入れてもいいのでしょうか。ここからは乳児にメロンを食べさせても大丈夫なのかを解説します。
2024年メロンランキング
※2024年6~8月のデータ生後5カ月〜6ヶ月から食べられる
離乳食が始まる生後5ヶ月〜6ヶ月頃からメロンを食べられます。メロンには繊維質が多く、そのまま乳児に食べさせると噛み切れないこともあります。では、どのように食べさせれば良いのでしょうか。調理方法をご紹介します。
乳児に食べさせるときの調理方法は?
乳児に食べさせるときの調理方法について、時期ごとに解説します。
生後5ヶ月〜6ヶ月:絞って果汁にしたり、すりおろして食べさせます。甘みが強く味も濃いので、初めの頃はお湯で薄めてあげるといいでしょう。
生後7ヶ月〜8ヶ月:細かくみじん切りにするか、すりおろして食べさせます。
生後9ヶ月〜11ヶ月:5mm角にカットして食べさせましょう。
メロンは生のまま乳児に与えても問題ありません。固さや衛生面が気になる時は、加熱してあげるといいでしょう。
乳児はどのくらいメロンを食べてもいいの?
乳児が1日に食べてもいいメロンの量は、成長段階で異なります。目安の摂取量は以下の通りです。
生後5ヶ月〜6ヶ月:一匙〜10g程度
生後7ヶ月〜8ヶ月:20g程度
生後9ヶ月〜11ヶ月:30g程度
妊婦・産後時期でも簡単!メロンのアレンジレシピ
なるべく手間をかけずに美味しくメロンを楽しみたいですよね。ここからは、妊婦さんや産後時期でも負担なく作れるレシピや、離乳食のレシピをご紹介します。
栄養満点!メロンのスムージー
手軽に栄養がとれるメロンスムージーがおすすめです。
メロン以外にもバナナなどを入れ、牛乳と一緒にミキサーにかければ優しい甘さのスムージーが完成します。牛乳を豆乳に変えれば、タンパク質も摂取できます。妊娠中には嬉しい栄養満点なドリンクです。
暑い時期に嬉しいメロンのシャーベット
そのままでも十分美味しいメロンを、贅沢にシャーベットにしてみましょう。
まず、お鍋に水と砂糖を入れて砂糖が溶けるまで温めます。砂糖が溶けたら一旦冷まし、カットしたメロン、レモン汁を入れて混ぜましょう。その後バットに流し入れ、冷凍庫で冷やし固めれば完成です。
メロンのフレッシュさを感じられ、夏にぴったりのレシピです。
アレンジもさまざま!離乳食に便利なメロン氷
メロン氷はアレンジがきき、離乳食にもおすすめです。
まず、メロンの皮やワタ、種を取り除きます。月齢に合わせた大きさにメロンをカットし、レンジで30秒ほど加熱します。トロトロになったら製氷皿に流し入れ、冷凍庫で冷やしたらメロン氷の完成です。
赤ちゃんに与える時はレンジで加熱したり、お湯で薄めたりして食べさせましょう。また、ヨーグルトに入れれば大人でも美味しく食べられます。
砂糖控えめなメロンジャム
まずメロンの果肉をカットし、鍋に入れます。そこにレモン汁と大さじ1〜2杯程度の砂糖を入れて、水分が出るまで30分ほど待ちましょう。水分が出たら鍋を火にかけ、20分ほど煮ます。とろみがついたら完成です。
赤ちゃん用なので砂糖は控えめです。メロンだけでも十分甘いので、砂糖無しでも問題ありません。熟れておらず、甘くないメロンのアレンジにもおすすめです。
まとめ
メロンは、妊婦さんが食べても問題ない果物といえるでしょう。妊娠中に嬉しいカリウムや葉酸、βカロテンなどの栄養素も含まれているので、適量を守って摂取するのがおすすめです。
念の為、メロンを食べる時は皮を洗い、食中毒を予防するのも大切です。
メロンスムージーやメロン氷など、妊婦さんや産後でもなるべく負担なくメロンを食べられるアレンジレシピもあります。ぜひ活用してみてくださいね。