ブルーベリーの名産地はどこ?なぜ有名?美味しいブルーベリーを産む秘密に迫る!

ブルーベリーの名産地はどこ?なぜ有名?美味しいブルーベリーを産む秘密に迫る!

ブルーベリーは世界中で親しまれ、栽培されている果物です。アメリカやペルー、カナダで多く生産されているブルーベリーですが、日本の名産地はどこなのでしょうか? 今回は国産の名産地をご紹介するとともに、名産地が美味しいブルーベリーを栽培できる秘密もご紹介します。

日本一のブルーベリー産地は?生産量推移

2020年のブルーベリー産地の1位は東京都です。続いて、群馬県、茨城県と上位3位までが関東地方がランクイン。4位は長野県ですが、5位にまた関東の千葉県がランクインしました。1981年から19年までは長野県が1位だったのですが、それ以降は東京都などの関東地方に軍配が上がるようになりました。

美味しいブルーベリーが育つ条件とは?

美味しいブルーベリーが育つためには、いくつかの条件が必要です。どんな条件が必要なのでしょうか?

土壌の酸性度

ブルーベリーは酸性の土壌を好みます。通常の作物の生育に良い土壌pHはpH6前後に対し、pH値が4.3から5.5の範囲の土壌が最適です。酸性度の高い土壌でブルーベリーの根が養分を吸収しやすくなり、栄養価の高い実を育むことができます。逆に酸度が低くなれば、株が枯れてしまいます。

日照と温度

ブルーベリーは耐陰性があるので半日陰でも枯れることはありませんが、日射量が不足すると花付きが悪くなります。十分な日照と穏やかな気温がブルーベリーの成長に適しています。また、冬季には休眠期を経験することが重要で、寒冷な気候がブルーベリーの品質を向上させます。

ハイブッシュ系は同一個体で受粉ができますが、ラビットアイ系は自家受粉性はないので、違う種類を混ぜて栽培します。そのため、風通しが良い場所に植えます。

水と排水

ブルーベリーは適度な湿度を必要としますが、過湿や水はけの悪い土壌は根腐れの原因になります。適切な排水が確保された土壌が、美味しいブルーベリーを育てます。

栽培管理

ブルーベリーは適切な剪定や施肥が必要です。剪定によって樹形を整え、適切な間隔を確保することで日光や風通しを良くし、実の成長を促進します。

あの地域がなぜ?ブルーベリーの名産地の秘密に迫る!

ブルーベリーの産地ランキング第1位が東京都だという結果に驚いた人も多かったのではないでしょうか?名産地が関東圏内に産地が偏っている理由にも迫ります。

【1位】東京都のブルーベリー栽培の特長

ブルーベリーが日本で初めて栽培されたのは東京都小平市でした。東京農工大学の教授が日本の暖地に適応するブルーベリーの生産開発研究を行ったことに始まりました。

ブルーベリーは酸性の土壌を好む性質があり、関東ローム層に覆われた練馬区はブルーベリー栽培に最適でした。都内のブルーベリー収穫量は多いのですが、出荷が少ないという特徴があります。これは、市場に出荷するより、消費者が近い特徴を活かした観光農園として成功しているためです。

【2位】群馬県のブルーベリー栽培の特長

群馬県の北部は標高が高く昼夜の寒暖差が大きいことから、甘くて美味しいブルーベリーが生産されています。群馬県が開発した品種のおおつぶ星とあまつぶ星という品種もあり、おおつぶ星は、その名の通り大粒で果汁が多く、濃厚な食感と爽やかな酸味が味わえます。あまつぶ星も同じく大きな粒で、ほどよい食感と上品な甘さが特徴です。おおつぶ星とあまつぶ星は群馬県の道の駅や農産物直売所などでも人気です。

【3位】茨城県のブルーベリー栽培の特長

茨城県内でブルーベリーの栽培が盛んな地域は、つくば市、かすがうら市、小美玉市です。中でもつくば市は東京都小平市、山梨県北朴市と並んで日本三大ブルーベリーの産地として名を馳せています。東京と同様に摘み取り農園が多くなります。

まとめ

国産のブルーベリー生産第1位は意外にも東京でした。日持ちが短く、追熟しない果物なので、需要の多い首都部に集中しているのには納得です。ブルーベリーは毎日の健康を支えてくれる栄養を豊富に含む果物ですので、積極的に取り入れてくださいね!

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