栽培時期
日本では黒キャベツとも呼ばれるカーボロネロは、イタリアのトスカーナ地方が原産。「黒キャベツ」とは言うものの、実際は濃い緑色をしており、通常のキャベツとは違って結球せず、上に向かって伸びていきます。最近は、カラフルで目にも楽しめるカーボロネロも栽培されています。
栽培時期はその場所の環境などにも左右されますが、秋頃に植えて、12月から3月にかけて収穫するのが栽培スケジュールの目安です。
苗の準備
ポットに種を5粒ほどづつまき、成長に応じて間引きをして、本葉が5枚程度になるようにしてください。育苗せず、市販の苗を使う場合は、黄色く変色していない物を使うようにしてください。
畑の準備
連作障害によって病害が発生しやすくなるのを防ぐため、アブラナ科の野菜との連作は避けてください。植え付けの2周間ほど前に苦土石灰を、1週間ほど前に低人化成肥料を施し、耕して土に良く混ぜ込んでください。
畝幅60cm、高さ10cm程で畝を立てて、保湿性の向上と雑草対策のために黒マルチを張りましょう。また、防虫ネットを張っておくと、害虫からの被害を事前に防ぐことができます。
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定植
本葉が5枚程度になったら、45cm間隔でマルチに一列穴を開けて、苗を植え付けていきましょう。苗を穴に入れた後、土を少しかけて上から軽く押さえましょう。
定植時にはしっかりと灌水を行い、根がしっかり土に活着するようにしましょう。カーボロネロの栽培では、雨が殆ど降らないなど、土の表面が乾燥していなければ、それほど水やりを行わなくても大丈夫です。
追肥と土寄せ
カーボロネロは寒さに強く、耐霜性がありますが、乾燥や肥料切れ等で葉が弱ってくると傷みやすくなるため、十分に追肥を与えてあげるようにしましょう。マルチをめくって適量を株元にあげてください。マルチを張っていない場合は、追肥と同時に土寄せを行いましょう。
収穫
おわりに
カーボロネロはミネラルやビタミン、食物繊維を豊富に含んでいる栄養豊富な野菜です。 ビタミン類の中ではビタミンC、E、K、Uが特に多く含まれていて、整腸作用があったり、抗酸化力によって生活習慣病の予防に効果を発揮したりします。
最近は、日本国内でもカーボロネロを栽培する農家さんが増えてきました。栽培期間は2か月程度と比較的短い期間で収穫できるようになる上、収穫しても次々に新しい葉が出てきて何度も楽しむことができるので、家庭菜園での栽培にもおすすめです。是非この記事を参考にしながらカーボロネロ栽培に挑戦してみてください。