店頭で美味しいレモンを選ぶ方法は?
スーパーでは1年中レモンを購入することができますが、年中販売されている輸入レモンには旬がなくいつでも購入できます。一方、国産レモンには旬があり、10〜3月が旬の時期になります。
ポイント①表面がきれいで張りがあるレモン
レモンを手に取り表面を触ってみると、外皮がツルッとしてきれいなものを選んでください。そして、外皮に張りがあるレモンは果汁が豊富な証拠です。反対に、触ってみると外皮がブヨブヨと柔らかくなっているものは鮮度が落ちている可能性があります。
ポイント②持ち上げてみると重みがあるもの
同じ品種のレモンを持ち上げて重さを比べたとき、重いレモンのほうが果汁がたっぷり詰まった新鮮なレモンです。
ポイント③外皮の色が鮮やかなもの
外皮に色むらがなく、全体的に黄色になっているものを選びましょう。
ポイント④ヘタを見る
ヘタが付いていて枯れていないかどうかもチェックしましょう。ヘタが緑色であれば、収穫してそれほど時間が経過していないレモンです。
皮ごと調理する場合は国産?輸入?
日本に輸入されているレモンの多くは主に、アメリカやチリから運ばれてきます。輸入レモンは遠く外国から時間をかけて運ばれるため、運送時間が長くかかりカビや害虫によって品質が悪くなる危険性を伴います。このようなことを防ぐために、収穫された後に散布する農薬のポストハーベスト農薬が散布されます。この農薬の量は健康には影響を及ぼさない程度の量だとされています。
一方、国産レモンは輸送に長い時間を費やす必要がないため、ポストハーベスト農薬が散布されることはありません。無農薬や弱農薬で育てられたレモンも多く出回っているため、皮ごと調理をする場合は安心です。レモンティーやレモン水など、お料理に皮ごと使う場合は国産レモンがおすすめです。
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※JAみっかび公式ショップスタッフおすすめのミカンな加工品人気の 品種 はどれ?おすすめのレモン品種5選
レモンは中国南部かインダス周辺が起源といわれ、シルクロードを通りヨーロッパに渡り、現在では各地で栽培されているメジャーな果樹。人気のレモンの品種をご紹介します。
品種①マイヤーレモン
オレンジとレモンの交雑によって誕生したマイヤーレモン。通常のレモンと比較すると、甘みがあるので、酸味が強いレモンが苦手な人におすすめの品種です。特徴のある良い香りが漂い、果皮の苦味は少ないです。国内でも生産されている品種で、緑色(青い)状態で収穫されたものはグリーンレモンと呼ばれています。10月からグリーンレモンの収穫がはじまり、12~3月になるとオレンジ色に熟したものが出回ります。
品種②リスボンレモン
リスボンはレモンの品種の中でも耐寒・耐暑があり、風害にも強い特徴があります。アルゼンチンやカリフォルニアが主な産地です。レモンは一般的には寒さに弱いのですが、リスボンは耐寒性があるため、日本国内でも露地栽培が可能な品種です。香りも酸味も強めです。
品種③ユーレカレモン
ユーレカの樹はリスボンに比べると棘が少なく、栽培しやすいこともあり、世界中で最も栽培されている品種です。レモンの果実は楕円形。香りが良く、強い酸味が特徴です。寒さに弱いため日本の気候に適していませんが、ハウスでの栽培は可能です。国産もののユーレカレモンも出回っています。
品種③スイートレモン
スイートレモンはその名の通り、レモン特有の酸っぱさが少なく、甘みを感じるスイートなレモン。大きさはオレンジ程の大きさで、見た目は小ぶりなグレープフルーツのように見えます。果肉は淡い黄色で果汁が多い特徴があります。成熟時期の11月以降には酸っぱさを感じないほどです。国内ではあまり流通していませんが、国内でも栽培されています。
品種⑤璃の香(りのか)
レモンはかいよう病にとても弱いため、温暖で雨の少ない地域のみでしか栽培できず、日本国内での産地は限定されていました。その問題を解決するため誕生したのが璃の香(りのか)です。璃の香は、リスボンレモンにヒュウガナツの花粉を交雑してできた品種です。果実は200gと大きく、苦みが少ないので皮ごと料理に利用できます。果肉と果汁が豊富で、種がすくない品種。香りも独特で、レモンとヒュウガナツを足したような芳香です。
まとめ
料理やドリンクに、添えたり絞ったりするだけで食欲が増進されるレモン。輸入レモンは安価で手に入れやすいというメリットがありますが、果皮ごとお料理に使う場合は国産レモンのほうが安心です。初心者でも家庭菜園でレモンは栽培しやすいほうなので、興味がある人は栽培してくださいね!