いちごの保存のポイント:傷付けないようにやさしく取り扱う
いちごを上手に保存するには、まず特性を理解することが重要です。いちごはとてもデリケートな果物で、表面が傷つくとすぐに傷んでしまいます。また皮が薄いため、一度傷つくと中の果肉が酸化しやすくなるため注意が必要です。
傷つけずに丁寧に扱う理由
いちごを長持ちさせるためには、傷つけずにやさしく扱うことが大切です。傷つくと菌が入りやすくなり、また酸化が進むため、いちごの味や色が損なわれます。また、一つのいちごが傷んでしまうと、他のいちごへの影響も拡大します。
いちごの持つ特性と保存の関係性
いちごは水分を含む果物であるため、水分が蒸発しやすく、乾燥や温度変化に弱いです。そのため、冷蔵庫での保存が適しています。ただし、冷蔵庫内の湿度や温度にも注意が必要で、野菜室など比較的湿度が高く低温の場所がおすすめです。
いちごの保存方法:冷蔵庫と常温の効果的な保存法
ここからは、いちごを上手に保存する具体的な方法を見ていきましょう!
冷蔵庫での保存方法
いちごの保存には冷蔵庫が最適です。しかし、ただ入れるだけではなく、デリケートないちごが傷つかないよう配慮しましょう。まず、容器にラップを敷き、その上にいちごを置きます。その際、いちごが重ならないよう一層に並べることがポイントです。棚は下段に置くと冷気を多く受けてしまい、いちごが傷む原因となるため中段以上を選びましょう。
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※2023年12月~2024年4月のデータ常温での保存方法
常温での保存は短期間ですが、いちごの風味を楽しむには最適です。ただし、暑い場所や直射日光は避け、涼しい場所で保存しましょう。また、いちごが触れ合わないよう一つ一つ丁寧に置くことが重要です。これにより、一部が傷んだ場合でも他のいちごへの影響を最小限に抑えることができます。
いちごを更に長持ちさせるアレンジ方法
いちごを長期保存するには「冷凍保存」が最適です◎いちごを丸ごと冷凍する方法は、まずいちごを流水で洗い、ヘタを取ります。次にキッチンペーパーで水分を拭きとり、ジップロックなどの保存袋に入れて冷凍庫で保存します。冷凍したいちごの保存期間の目安は、約1カ月です。
また「ジャム」や「コンポート」に加工することも、いちごの長期保存に役立ちます。新鮮ないちごを砂糖と共に煮詰めるだけで簡単にジャムが作れますし、コンポートは赤ワインや白ワインに砂糖といちごを加えて煮込むだけ。これらのアレンジレシピを活用することで、いちごの風味を長持ちさせることができます。手作りのいちごジャムやコンポートは、冷蔵保存で3週間程度を目安に使い切りましょう。
以上のように、冷凍やアレンジレシピを利用すれば、いちごを長期間保存し、その美味しさを楽しむことができます。こちらの記事では、余ったいちごの消費に役立つ、簡単で美味しいアレンジレシピを多数紹介しています。ぜひ併せてチェックしてくださいね!
いちごを購入する際の選び方:長持ちするいちごの選び方
フレッシュないちごの美味しさを少しでも長く楽しむなら、できるだけ鮮度が高く、長持ちするいちごを選ぶことも大切です◎
新鮮ないちごの見分け方
新鮮ないちごの見分け方には、いくつかのポイントがあります。まずは、いちごの色に注目しましょう。鮮やかな真っ赤な色をしており、表面に光沢があるものが新鮮です。
次に、いちごのヘタの状態も重要です。新鮮ないちごのヘタは、鮮やかな緑色を保っています。逆に、黒ずんでいたり、萎れているようならそれは鮮度が落ちているサインです。
また、果肉の弾力もチェックポイントです。包装パックの上から軽く触れてみて、適度な硬さと弾力があるものが良いでしょう。柔らかすぎると痛んでいる可能性があります。
最後に、いちごの香りにも注目してください。新鮮ないちごは、甘酸っぱい特有の香りがします。この香りが薄ければ収穫から日数が経過している可能性があります。
以上の4つのポイントを確認することで、新鮮で保存に適したいちごを選ぶことができます。
保存に適したいちごの特徴
保存に適したいちごとは、鮮度が高いことはもちろん、色づきや果実の状態が良いものを指します。では、保存に適したいちごはどう見分ければ良いのか、その特徴を見ていきましょう!
- 赤み:赤色が鮮やかで、全体的にムラなく色づいている。色づきが薄かったり、白い部分が多いものは避ける。
- 傷み:表面に傷やシワがなく、凹みや変色が見られないもの。
- 水分:表面にひび割れや水滴がないもの。
これらの特徴をおさえておくことで、いちごの鮮度と保存性を見極めることができます◎保存方法と合わせて、長持ちしやすいいちごの特徴もぜひチェックしてくださいね。
いちごを効果的に保存し、長持ちさせておいしさを楽しもう!
まとめとして、いちごの保存は優しく取り扱うことがポイントです。特に、保存方法はいちごの状態や使用目的により、冷蔵庫保存と常温保存を適切に使い分けると良いでしょう。
【保存方法と長持ちのポイント】
- 冷蔵庫保存:容器に新聞紙を敷き一層ずつ丁寧に並べ、軽く覆う。
- 常温保存:風通しの良い場所で一粒ずつ並べ、直射日光を避ける。
また、いちごを購入する際には、ヘタが鮮緑であること、実が揃っていて傷や凹みがないことなどをチェックしましょう。これらを入念にチェックすることで、保存に適したいちごを高確率で手に入れることができます◎
どうしても数日で食べきれそうにないときは、冷凍や加工などのアレンジ方法をお試しください。いちご本来の味や食感は失われてしまいますが、フレッシュで甘い風味を最大1カ月もの間キープすることができます。
これらの方法で、いちごのおいしさを最大限、長持ちさせて楽しみましょう!
いちごを食べてJAはが野の挑戦を応援しよう!
いちご王国の首都、真岡市を含む栃木県の南東部を管轄する農協がJAはが野。
イチゴはもちろん、メロンや梨といったフルーツや、なす、ニラ、トマトなどの野菜の生産も盛ん!豊富に降り注ぐ太陽光ときれいな水、肥沃な大地、そして昼夜の寒暖差の大きな内陸型の気が農作物を鍛え、おいしく育みます。これらに加え、首都圏に近いことから、新鮮な果物や野菜をいち早く大消費地にお届けできることも特徴です。
そんなJAはが野では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。
気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)
とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAはが野では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会
特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。
現在、はが野地区では「いちご」「玉ねぎ」「アスパラガス」の3品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!