あんずの種類は?
まず、あんずの主な種類について解説します。
黄緑色で固いあんず
収穫されてすぐ出荷されたあんずは、黄緑色で固いのが特徴です。このタイプのあんずは、酸味が強く、生で食べるのには向いていません。また、固すぎてそのまま食べられないケースが多いです。そのため、シロップで漬けたり、ジャムなど加熱で’加工するのに最適です。また、あんずを長期保存したい場合も、固いものを選びましょう。
黄緑色で固いあんずを買ってきてしまった、もしくは、もらってしまった場合は、2〜3日ほど追熟させて食べるのがおすすめです。追熟すれば実が柔らかくなり、酸味ではなく、甘みが強くなります。
オレンジや黄色など熟されたあんず
オレンジや黄色っぽいあんずは、熟されて食べ頃のサインです。スーパーではこのタイプのものが売っているケースが多いので、色味をチェックして触った時に少し柔らかいものをえらんで購入しましょう。ただし、熟されたあんずは、長期保存には向いていないので、常温の場合は2〜3日ほどで消費するようにしてください。冷蔵や冷凍する場合も、風味や味が落ちてしまう可能性もあるので、新鮮で美味しいうちにできるだけ早く食べるのがおすすめです。
生産量が多いあんずの品種
生産量が多いあんずの品種は、「昭和」「信山丸」です。これらの品種は、日本の中でもあんずの生産量が多い、青森県や香川県を中心に栽培されています。
あんずの主な産地
あんずの主な産地は、青森県、長野県、香川県です。これらの都道府県では、あんずが良く育つ「太陽の光が良く当たる」「気温が高い」「水はけが良い」特徴をもった土地なので生産量が多いのが特徴です。
【2023年版】あんずの人気品種・銘柄とその特徴
ここでは、あんずの人気の品種について解説します。
昭和
昭和は主に、長野県や香川県で生産されているあんずです。サイズが小さいのが特徴で、重さも40gほどの小ぶりなものが多いです。生でそのまま食べるより、ジャムやシロップして食べるのに適しています。旬は、6〜7月ごろです。
八助
八助は、他のあんずに比べてサイズが大きく、重さもあるのが特徴です。酸味と甘みのバランスがしゃりしゃりとした食感があるのも特徴です。ジャムにするのはもちろん、食感を生かして干した状態で食べるのもおすすめです。青森で生産されており、旬は7月ごろになります。
信山丸
信山丸は、酸味より甘みが強いのが特徴です。そのため、生でも食べられますが、酸味を活かせるお菓子作りやお酒作りに使うのがおすすめです。主に長野県で生産されており、旬は6〜7月ごろになります。
ハーコット
ハーコットはカナダで作られたひんしゅのあんずです。日本のあんずとの違いは、酸味がほとんどなく、甘みが強いのが特徴です。あんずを生でそのまま食べたいけど、酸味が苦手な人にピッタリでしょう。旬は7月ごろです。
ゴールドコット
ゴールドコットは、アメリカで作られた品種のあんずです。ハーコットと同じく、酸味がほとんどなく、甘さが強いので、生で食べるのに向いています。ハーコットと違う点は、皮が黄色味ががっていてサイズが少し小さい点です。旬は、7月ごろになります。
信州大実
新潟大実は、大きいサイズと丸い形が特徴のあんずです。香りがよく、酸味が少ないのが特徴です。上品な甘さがあるので、さっぱりと生でそのまま食べたい人に向いています。旬は7月ごろです。
新潟大実
新潟大実は、酸味が強いのが特徴のあんずです。生でそのまま食べるのには向いていませんが、酸味を生かしてジャムやシロップ漬けにすると美味しく食べられます。旬は7月ごろです。
信州サワー
信州サワーは、果肉が柔らかく、甘みが強いのが特徴です。加工して食べても問題ありませんが、柔らかい果肉と甘さを味わうなら、生でそのまま食べるのがおすすめです。他にも、食感を生かしてフルーツタルトやコンポートにするのも良いでしょう。
平和
平和は、第一次世界大戦の終結を記念して名付けられた品種です。酸味が強いので、そのまま食べるのではなく、ジャムなどに加工して食べるものとして販売されています。酸味を生かしたお菓子作りをしたいなら、この品種がおすすめでしょう。6〜7月ごろが旬です。
山形3号
山形3号は、甘みがありますが、酸味の方が強いのでシロップやジャムなどに加工して食べられるのが一般的です。6月ごろに出回ります。
まとめ
今回は、あんずの品種や旬の時期について解説しました。あんずは、日本の様々な場所で作られていますが、品種によって味や食感に違いがあります。そのため、どれを食べようか迷っている人は、自分の好きな食感や味で選ぶのがおすすめです。記事を参考に、自分にピッタリ合う品種のあんずを見つけてみてください。