バナナの産地とその歴史
バナナは世界中で栽培され、2020年のデータでは約1億3千万トンも生産されています。日本では沖縄県を中心に国産バナナが全国各地で栽培されています。
バナナの産地について
バナナは東南アジア原産のバショウ科の植物で、赤道の南北ほぼ30度内に栽培地が多く、主な産地はインド、中国、インドネシア、ブラジル、エクアドルなどです。日本へは、小笠原諸島の父島に1830年代にハワイからバナナが渡ってきて栽培が始まりました。
バナナの品種とその特徴
バナナの品種には、ジャイアント・キャベンディッシュ、グラネイン、島バナナ、台湾バナナ、モンキーバナナ、など様々な種類があります。スーパーでよく販売されている品種はフィリピン産のジャイアント・キャベンディッシュという品種で、スウィーティオやDoleなどのブランド名が付けられています。
バナナの産地別の特徴
日本ではフィリピン産が多く、甘くて大きなキャベンディッシュが主流ですが、国産バナナは島バナナや三尺バナナ、グロスミッチェル種などがあります。
フィリピン産のバナナ
日本のバナナ総輸入量は約104万5千トン。輸入国の第1位はフィリピンで約83万7千トンなので、日本の輸入バナナの約80%がフィリピン産バナナということになります。フィリピン産のバナナのほとんどはジャイアント・キャベンディッシュと呼ばれる品種です。皮が厚くて日持ちが良く、なめらかでさっぱりとした果肉が特徴です。
エクアドル産のバナナ
エクアドルは赤道直下にある南米の国です。バナナベルト地帯に位置し、バナナの生産量は世界5位で6,023トンです(2020年調べ)。バナナは寒暖差があるほど糖度が上がり、甘くなります。エクアドルは高低差があまりありませんが、南極から流れる寒流により昼夜の寒暖差が生まれ、甘くてもっちりとしたバナナに育ちます。
日本産のバナナ
外国産のバナナは輸送に3日から3週間程度かかるため、未熟なうちに収穫されて日本に輸入されています。国内で栽培されているバナナは樹上で完熟させているので、糖度が高くなったタイミングで収穫し、甘みが強い特徴があります。日本産バナナは農薬を控えたものが多く皮まで美味しく食べられるものも販売されています。
バナナのおいしい食べ方と保存方法
バナナを冷蔵庫で保存すると皮が黒ずんでしまうので、常温で保存したほうが正しいのでしょうか?バナナを美味しく長持ちさせる保存方法をご紹介します。
バナナを選ぶときのポイントと注意点
バナナを選ぶポイントは、房の付け根が太くてしっかりしたものを選びましょう。バナナは小さなものより大きいサイズのほうが甘みが強くなります。すぐに食べたい場合は、全体がしっかり黄色になったもので、シュガースポットと呼ばれる黒い斑点が30%出ているものが食べ頃です。
バナナを長持ちさせるコツと冷凍・乾燥などの活用法
バナナは熱帯の果物なので13℃以下になる寒い場所を苦手とします。最適な保存温度は15~20℃が適温です。夏場は室温が高くなるので、シュガースポットが出たら冷蔵庫の野菜室でビニール袋や新聞紙に包んで保存しましょう。皮が黒くなることがありますが、果肉は問題なく食べることができます。
バナナを使った簡単レシピやアレンジ方法
バナナは生で食べたり、生地に混ぜてスイーツにしたりと食べ方は様々あります。中でもおすすめは揚げバナナ。生でも甘いバナナを揚げると、さらに甘さが倍増!そして、サクサクとした食感も楽しめるのでおすすめです!
米粉で簡単♪揚げバナナ
<材料 (1人分)>
- バナナ 1本
- 米粉 大さじ2
- ★砂糖 小さじ1
- ★塩 少々
- ★水 大さじ2
- 油 適量
<作り方>
- バナナを縦半分&横半分の大きさに切る。
- 米粉に★マークの水と砂糖、塩を加えて混ぜ合わせる。
- バナナに手順2の米粉を付けて、適量の油で揚げ焼きにする。
まとめ
スーパーで購入できるバナナはフィリピン産のものが多くなりますが、ネットや産地では国産のバナナを購入することができます。最近では沖縄産だけでなく、全国各地でバナナが栽培され、皮ごと食べられるものも販売されていますよ!ぜひ一度ご賞味ください。