日本一のさつまいも産地は?生産量推移
令和4年の農林水産省のデータによると、日本で一番さつまいもが作られているのは、鹿児島県21万tです。鹿児島県では、日照時間が長く、自然が多い土地のため、さつまいも作りに適しています。次いでさつまいもの生産量が多いのが、茨城県の19万4,300tと千葉県の8万8,800tです。
美味しいさつまいもが育つ条件とは?
ここでは、美味しいさつまいもが育つ条件について解説します。
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※2023年10月~2024年8月のデータ条件①太陽の光をたっぷり浴びる
美味しいさつまいもが育つには、太陽の光をいっぱいに浴びるのが重要です。もし、日陰でさつまいもの栽培を始めてしまうと、芽がでなかったり、うまく育たないことがあります。また、さつまいもは気温も重要です。基本的に寒い気温が苦手なため、できるだけ暖かい4〜5月ごろから栽培をスタートするのがおすすめです。
条件②水はけの良い土壌
さつまいもは、太陽の光をいっぱい浴びせる必要があります。そのため、土がよく乾いてカラカラになってしまうので、水を多く与えて育てます。この時、水はけが良い土壌でないと水がたまってしまい、土の中から腐ってしまうリスクがあります。美味しいさつまいもを育てるには、水はけの良い土壌かどうかを確認してからタネや苗を植えてください。
条件③肥料を使う
さつまいもを美味しく育てるには、適度に肥料を使いましょう。タネや苗を植えた時に、そのまま太陽の光と水を与えて育つのが一番ベストですが、うまく栄養が行き渡らなければ、芽がでなかったり、収穫したらサイズの小さいさつまいもだった…という結果になってしまいます。そのため、うまく育たなければ肥料を使うのも検討してください。
ただし、肥料を過剰に与えすぎるとツルのみが育ってしまい、さつまいもの実の部分が育たなくなってしまうデメリットもあります。そのため、さつまいもの状態をみながら肥料を使う場合は容量用法を守るようにしてください。
あの地域がなぜ?さつまいもの名産地の秘密に迫る!
日本で一番さつまいもが作られている都道府県や美味しく育つ条件を解説しました。ここでは、さつまいもの生産量が多い都道府県の特徴を解説します。
【1位】鹿児県のさつまいも栽培の特長
鹿児島県は日本で一番さつまいもが生産されている都道府県です。日照りが強いのが特徴ですが、鹿児島県は火山の火砕流でできたシラス大地のため、土壌が乏しく、保水性がありません。そのため、他の作物は育ちにくいデメリットがあります。しかし、さつまいもは「太陽の光をいっぱいに浴びて育つ」「水捌けの良い土地と相性が抜群」「悪天候でも問題なく育つ」「肥料は少なくても大丈夫」などの特徴を持っており、これらのポイントは鹿児島県の環境と非常に相性が良いのが魅力です。加えて、気温が高く、夏の季節が長いこともさつまいも作りに適していると言われます。甘い味とねっとりとした食感の「安納いも」をはじめ、様々なさつまいもが育てられています。
【2位】茨城県のさつまいも栽培の特長
茨城県は、日本で2番目にさつまいもの生産が多い都道府県です。茨城県も鹿児島県と同様で水捌けの良い土地や天候の良さ、太陽の光をいっぱいに浴びて育つ環境のため、さつまいもの生産量が多いとされています。加えて、さつまいもの品質を保つ処理が施されて、新鮮で美味しいのも魅力です。また、茨城県の海沿いでは、海風がよく通るので、干し芋作りにも適しています。
【3位】千葉県のさつまいも栽培の特長
千葉県は日本で3番目にさつまいもの生産量が多い都道府県です。一見、都心に近いのであまり生産量が多いとは思われないケースが多いですが、実際には千葉県のさつまいもは多く栽培されており、全国でのシェア率も高いです。また、首都圏ではさつまいもの消費量が多く、都内に近い千葉県は出荷量も多いのが特徴です。千葉県では主に香取市でさつまいもが栽培されており、「ベニコマチ」「ベニアズマ」など品種が作られています。
まとめ
今回は、日本で一番さつまいもが作られている産地やそれぞれの都道府県でのさつまいも栽培の特徴について解説しました。さつまいもは、悪天候や栄養が少ない土壌でも育つので、郊外をはじめ、首都圏でも多く生産されています。記事を参考に美味しいさつまいもを見つけてみてください。