じゃがいもの産地はどこ?歴史と特徴を紹介

じゃがいもの産地はどこ?歴史と特徴を紹介

じゃがいもは様々なお料理に使え、子どもにも人気の高い野菜の1つ。日本各地でもじゃがいもは栽培されていますが、ほとんどはあの県で栽培されています。 今回は、じゃがいもの産地や歴史、特徴をご紹介します。

日本一のじゃがいも産地は?生産量推移

日本一のじゃがいも生産地は北海道です。北海道では全国の生産量の78.6%が生産されており、日本で流通しているじゃがいものほとんどは北海道産ということになります。全国各地で栽培されていますが、鹿児島や長崎も北海道に次ぐ有名産地です。

じゃがいもの収穫時期は地域により違い、九州エリアでは5月頃、関東エリアでは7月頃、北海道や東北エリアでは9~1月頃に旬を迎えます。

じゃがいもの歴史

じゃがいもは紀元前500年頃から南米庵ですからメキシコの高原地帯で栽培され、その後16世紀にヨーロッパへと広められました。当初、ヨーロッパでは食べ方がよく分からなかったこともあり、食用としてはなかなか浸透しませんでした。代わりに花や真っ赤な実を観賞する用として栽培されていました。

日本へは1598年にオランダ人により持ち込まれました。ジャワのジャガトラ港経由で運び込まれたため、ジャガタラ芋と呼ばれ、それが名前の由来となったとも言われています。日本でも食用としては普及せず、本格的な栽培は明治以降からになります。

北海道と長崎・鹿児島では気候が違うのでは?じゃがいもの名産地の特徴

北海道がなぜじゃがいもの生産第1位に輝いたのでしょうか。また、気候が全く違う九州と鹿児島が2位と3位にランクインしているのでしょうか。その理由をご紹介します。

北海道のじゃがいも栽培の特徴

北海道でじゃがいも栽培が行われるようになったのは、移住者の食糧を確保するのに、寒冷な気候でも良く育つじゃがいもが適していたことが理由の一つです。そして、北海道は広大な大地が広がり、じゃがいもの栽培面積を大きく確保できたことと、大型機械を導入した栽培が可能だったことも理由にあげられます。

北海道では男爵薯がロングセラーとなり、その他メークインやキタアカリきたかむ、とうやなど、様々な品種が栽培されています。品種により旬の時期が違いますが、男爵薯やメークインなどは8月から翌年4月まで流通しています。

長崎県のじゃがいも栽培の特徴

長崎県では、4~6月と12~1月に収穫を行う秋作と春作の2つで栽培が行われています。長崎県での特産エリアは、雲仙市、南島原市、長島町、諫早市(いさはやし)です。じゃがいもは寒冷地での栽培に適している野菜です。そのため、長崎でも安定した収穫量を見込むために品種改良が進められています。これまで開発された品種にはニシユタカ、デジマなどの品種があります。2003年にはアイユタカも誕生しました。

長崎の「愛の小町」や「温場ばれいしょ」は、ばれいしょのブランドとしての確立に成功しています。

鹿児島県のじゃがいも栽培の特徴

鹿児島県は全国2位の広大な畑地と温暖な気象条件がある地域です。栽培されているばれいしょは、他の産地では貯蔵ものが主体となる1~5月に収穫したての新鮮なじゃがいもを出荷しています。主力の栽培品種は中晩品種のニシユタカ。その他メークイン、ホッカイコガネ、農林1号、デジマなどです。主力産地は、沖永良部、長島地区、なんぐう地区などがあります。ブランド産地は種子島、徳之島です。ほとんどの地域では、赤土土壌で栽培が行われています。

まとめ

ホクホクとして美味しいじゃがいもには、美味しさの他にもビタミンCや食物繊維、カリウムなどの栄養素も豊富に含まれています。旬の時期には皮ごと食べられるためさらに栄養価が高くなります。ぜひ、じゃがいもの有名産地の、獲れたて新鮮なじゃがいもをお試しくださいね!


【参考サイト】

ジャガイモ「どこからきたの?」-農林水産省
北海道でジャガイモの生産が多い理由をおしえてください。-農林水産省
独立行政法人 農畜産業振興機構
鹿児島県におけるばれいしょ産地の概要-鹿児島県農政部農産園芸課-

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