【夜のごはん】炭水化物を抜くのは正解?ダイエットと健康の観点から見たメリットとデメリット

【夜のごはん】炭水化物を抜くのは正解?ダイエットと健康の観点から見たメリットとデメリット

現代社会の中で、ダイエットや健康維持のために「夜の食事で炭水化物を控える」という食事法が注目を集めています。しかし、実際に試す前に、その効果や影響についてしっかりと理解しておくことは大切です。 この記事では、夜の炭水化物抜きが体に及ぼす具体的な影響を、科学的な視点から解説します。また、管理栄養士のアドバイスに基づき、夜の食事で炭水化物を抜くことのメリットとデメリットを整理し、それぞれのライフスタイルに合った食事法を見つけるためのヒントをご提案します◎

夜の炭水化物抜きをする理由

夜の炭水化物を抜く行為は、主に2つの理由により行われます。

一つはダイエット目的です。食事によるカロリー摂取を抑えることで、体脂肪の増加を防ぎ、体重管理を行う目的があります。もう一つの理由は、糖質制限の一環として行われます。糖質を摂取すると血糖値が上昇し、それに伴いインスリンが分泌されます。インスリンが多いと脂肪が蓄積しやすくなるため、これを抑制する目的があります。

夜に炭水化物を"食べる"メリット

炭水化物を夜の食事に含めることには、次のようなメリットがあります。

  • 快適な睡眠への寄与:炭水化物を摂取すると分解されてブドウ糖になり、これが脳のエネルギー源となります。脳は睡眠中も活動していますので、良質な睡眠をとるためには炭水化物の摂取が必要となります。
  • 活動エネルギーの供給源:炭水化物はエネルギーを即座に補給する役割を果たします。特に白米などの炭水化物は燃焼しやすく、体内で効率的に利用されます。
  • 心地よい満腹感:炭水化物を摂ることで満腹感が得られ、間食や飲酒の量を抑える助けになります。これが結果的に無駄なカロリー摂取を防ぎ、ダイエットに寄与します。

以上の点から、夜のごはんに炭水化物を含めることは健康維持やダイエットにも有益であるといえます。

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夜に炭水化物を"食べない"メリット

ここからは、夜に炭水化物を食べないメリットについて詳しく紹介します。

カロリー摂取の抑制

夜の炭水化物抜きの大きなメリットの一つは、カロリー摂取の抑制につながることです。特に白米は高カロリーであるため、これを抜くだけでも一日のカロリー摂取量を大いに減らすことが可能です。例えば、約一膳分の白米 150gのカロリーは 234kcalです。これを夜ごはんから抜くだけでも、一日のカロリー摂取量が大幅に下がります。

しかし、カロリー抑制のみを目的とし、過度に食事量を減らすと体調を崩す可能性もあります。適切なカロリー摂取量は性別、年齢、体格や活動量などによって変わるため、無理な節制は避けましょう。

こちらの記事では、ダイエット中のご飯の量や食べ方のポイントについて詳しく解説しています。適度に炭水化物を摂りながら健康的にダイエットしたい人は、ぜひ併せてチェックしてくださいね!

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インスリン分泌量の抑制

夜の炭水化物摂取を抑制すれば、インスリンの反応を適度にコントロールできる可能性があります。インスリンは、食事から糖分を摂取すると血糖値が上昇すると、それを下げるために分泌されるホルモンです。

しかし、血糖値が一定の水準以上に上昇すると、インスリンが過剰に分泌され、結果として血糖値が急激に下がり、空腹感を感じやすくなります。そして、再度食事をとることで糖分を摂取し、このサイクルが繰り返されると、インスリンの分泌が乱れやすくなります。これが長期化すると糖尿病などの生活習慣病を引き起こす原因となります。

よって、夜の炭水化物摂取を控えることで、インスリンの過剰分泌を防ぎ、血糖値の安定にも寄与すると考えられます。

夜に炭水化物を食べないデメリット

ここからは、夜に炭水化物を食べないデメリットについて詳しく紹介します。

基礎代謝量の低下

夜の炭水化物抜きダイエットは、一見するとカロリー摂取を抑えることができるので効果的に思えます。しかし、炭水化物を抜くことにより、体内のエネルギー源が不足し、体がエネルギーを節約しようとするため、結果的に基礎代謝量が下がってしまう恐れがあります。

基礎代謝量とは、私たちが何もしないで安静にしている時に消費されるエネルギーのことで、これが下がると普段から燃焼されるカロリー量が減少します。これにより、食べたものが余計に脂肪として蓄積されやすくなるのです。

また、炭水化物を抜くことで食事の満足感が得られず、無意識に他の食事量が増える可能性もあります。これにより、カロリー摂取量が増えてしまい、ダイエット効果が低下する可能性もあります。

心身への不調

夜の炭水化物を抜くことは、一時的にはカロリー摂取の抑制につながりますが、長期的には心身への不調を招く可能性があります。特に白米を取り除いた場合、エネルギー源であるブドウ糖が不足し、脳が正常に機能しなくなる恐れがあります。

また、白米を抜くという行為は、食事の量や噛む回数が減少し、満腹感が得にくくなります。これは結果として、おかずや甘いものなどへの食欲を増進させる可能性があり、ダイエットに逆効果となることも考えられます。

さらに、炭水化物を抜くことで体から排出する役割を果たす食物繊維も摂取量が減少します。これにより、余計な糖や脂肪の排出が難しくなり、健康への悪影響が考えられます。

リバウンドの可能性

炭水化物を抜くダイエットは、短期的には効果が見られるかもしれません。しかし、極端な食事制限によるダイエットはリバウンドのリスクが高まる恐れがあります。

ごはんを抜くことでカロリー摂取を減らすことができますが、それによって満腹感が得にくくなり、かえっておかずや甘いものを過剰に摂ることにつながりかねません。また、ごはんを抜くことで糖質や食物繊維などの重要な栄養素の摂取量まで減らしてしまうと、代謝が下がり、体質が変わってしまう可能性があります。

そうなると、体調不良を引き起こすだけでなく、一度減った体重が元に戻ってしまうリバウンドを招く可能性が高まります。

炭水化物を抜くかどうかの判断基準

夜のごはんで炭水化物を抜くべきかどうかは、以下の3つの要素を考えることで決定しましょう。

  • 健康状態:あなたの現在の健康状態や持病があるかどうかが重要です。糖尿病など特定の病状の場合、医師の指導のもと炭水化物の摂取量を調整することも大切です。
  • ライフスタイル:運動量や生活リズムも考慮に入れましょう。運動を頻繁に行っている人はエネルギー源として炭水化物が必要です。
  • 目指すボディゴール:短期間で体重を落としたい、筋肉をつけたいなど、自分の目指すボディゴールによっても炭水化物の摂取量は変わります。

これらを総合的に考慮して、個々の状況に最適な食事バランスを模索しましょう。

炭水化物抜きダイエットの成功のためのアドバイス

炭水化物を抜くダイエットを成功させるためには、以下の3つのポイントが重要です。

  • 適切なタイミングでの摂取:炭水化物はエネルギー源となるため、活動的な日中に摂取することが望ましいでしょう。
  • バランスの良い食事:炭水化物を抜くと、他の栄養素の摂取量も減少する可能性があるため、たんぱく質や食物繊維などの栄養素をしっかり摂ることが大切です。
  • 適度な運動を組み合わせる:ダイエット成功のためには、食事だけでなく適度な運動も欠かせません。特に有酸素運動は、脂肪燃焼に効果的です。

以上のことを心掛け、自分の体調と相談しながらダイエットを進めましょう。

まとめ

ダイエットと健康の観点から、夜の炭水化物抜きは一概に良いとはいえません。確かにカロリー摂取の抑制やインスリン反応の抑制などのメリットがありますが、一方で代謝の低下や心身への不調などのデメリットも存在します。

また、無理な制限はリバウンドを招く可能性もあるため、注意が必要です。炭水化物を抜くかどうかは、個々の生活習慣や健康状態によります。その判断には専門家の意見を求めることをお勧めします。

健康的な生活習慣を維持しながら、バランスの良い食事を心掛けることが何より大切です◎

お米を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中で注目されるようになった中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

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鈴木 亜子

鈴木 亜子 Suzuki Ako

管理栄養士

管理栄養士。大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病どさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、健康に関わる分野の記事執筆などを行う。

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