梨の美味しく味わう食べ方、ベストタイミングは?大量消費のアレンジレシピも

梨の美味しく味わう食べ方、ベストタイミングは?大量消費のアレンジレシピも

みずみずしい甘みと、心地よい歯ごたえが魅力の梨。夏の終わりから秋にかけての短い間しか食べられない、秋の味覚を代表する果物ですよね。 今回はそんな梨をより美味しく味わえる、おすすめの食べ方について紹介します。消費しきれないときに助かるアレンジレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね♪

まずは美味しい梨を用意!選ぶポイントは?

旬の梨を美味しく味わうためには、まず店頭にたくさん並んでいる梨の中から、美味しい梨を選ぶことが大切。梨には形や色など、よく観察するとそれぞれ違いがあることが分かります。

では美味しい梨にはどんな特徴があるのか、詳しくみていきましょう!

大きくてずっしりと重量感がある

梨は一般的に、大きいほど甘みが強いといわれています。太陽の光をたっぷり浴びて、水分や栄養をしっかりと蓄えた梨ほど、大玉に育つからです。

また同じ大きさなら、持ったときにより重いと感じる方を選びましょう。梨特有のみずみずしさが強い梨は、果肉にたっぷりと水分を含んでいるためずっしりと重量感があります。

全体が黄色または茶褐色でムラがない

梨は大きく分けて赤梨と青梨の2種類に分かれ、熟すにつれ赤梨は茶色っぽい褐色に、青梨は黄色に染まっていきます。

梨は熟すと酸味が抜け甘くなるので、より甘みが強い梨を食べたい人は、茶褐色か黄色の梨を選ぶのがおすすめです。

市場に出回っている梨は赤梨の方が多い傾向にあり、代表品種は「幸水」。赤梨は果汁たっぷりで、ジューシーな甘みを楽しめるのが特徴です。一方、青梨は酸味と甘みのバランスが良くすっきりとした甘みを楽しめ、代表品種には「かおり梨」や「二十世紀」などがあります。

皮のザラザラ感が少ない

梨の皮の表面はザラザラしていることが多いですよね。このザラザラは「果点コルク」と呼ばれ、気孔が塞がってコルク状になったものです。果点コルクのザラザラ感は未熟な梨ほど強く、熟すにつれ目立たなくなっていきます。

そのため梨の皮の表面を触ったとき、ザラザラ感が少ないと感じるものほど、よく熟した甘い梨というわけです。

また青梨にはそもそも果点コルクが存在しないので、より皮にハリがあり、ツヤツヤしているものを選ぶと良いでしょう。

梨は軸側から食べるのがおすすめ!

実は梨の食べ方にはおすすめの順番があり、軸側からお尻に向かって食べていくと、最後までより美味しく食べられるといわれています。

その理由は梨の熟し方にあります。梨はお尻側から順に熟していき、最後に軸側が熟します。そのため梨の中で最も甘いのはお尻側ということになり、軸側から食べることで、最後まで梨の甘みを口いっぱいに残しながら味わうことができるんです。

梨をおいしく食べるうえでのポイント!

ここからは、厳選した美味しい梨を食べるうえでのポイントについて見ていきましょう!せっかく美味しい梨を選んでも、保存方法や食べるタイミングを間違えると、存分に楽しむことはできません。

美味しい梨を無駄にしないためにも、これらのポイントをしっかりとおさえておきましょう。

梨は鮮度が命!購入後はすぐ冷蔵庫へ

収穫後の梨は、実に蓄えた水分や糖分を使って呼吸するといわれています。そのため収穫後の梨は味や食感が落ちやすく、あまり日持ちしません。

果物の中には、購入後に数日置いて追熟させることでより美味しくなるものもありますが、梨の場合、追熟は不要です。梨は鮮度が命なので、購入後はできるだけ早く冷蔵庫や冷暗所に移して保管しましょう。

また梨は冷やすことでより甘みが増すといわれているので、少なくとも食べる1~2時間前には冷蔵庫に入れてよく冷やしてから食べるのがおすすめですよ。

冷蔵保存する際は乾燥に注意!

梨を冷蔵庫で保管する際に注意したいのが、乾燥です。梨は高温多湿を嫌いますが、乾燥にも弱い果物。冷蔵庫は湿気が少ない分、乾燥しやすいデメリットもあります。

そのため梨を冷蔵庫で保管する際は、新聞紙やラップで1つずつ包み、ポリ袋などに入れて乾燥しないよう配慮しましょう。

また収穫後の梨はヘタから酸素を取り入れ、水分や糖分を消費するといわれているので、ヘタを下向きにして置くと長持ちしやすいですよ。

理想はその日のうちに食べきること!

先ほど紹介したように、収穫後の梨は鮮度が命。冷やすことで甘みが増しますが、冷やしすぎると逆に甘みが抜け、結局は味が落ちてしまうんです。

理想は、店頭で購入したその日のうちに食べきること。食べる1~2時間前から冷蔵庫で冷やし、できるだけ早めに食べるのが最も美味しい食べ方です。

ストップ、フードロス!梨の大量消費レシピ

できれば早めに食べきりたい梨ですが、頂き物などで大量にあり、なかなか消費しきれないこともありますよね。

そんなときは、梨のアレンジレシピに挑戦してみてはいかがでしょうか!もちろん、旬の梨はそのまま食べるのがおすすめですが、調理しても美味しく食べられますよ。

食べきれない梨を大量消費できる、おすすめのアレンジレシピを4つ紹介しますので、梨の消費に困った際はぜひ活用してください♪

梨のコンポート

作り方が簡単で、梨を一気に消費できるコンポート。一度作っておくと、何かと使えて便利ですよ◎

【材料】

  • 梨 5個
  • 砂糖 大さじ3
  • 水 適量

【作り方】

  1. 梨は皮を剥いて芯を取り、いちょう切りにします
  2. フライパンに梨と砂糖、ひたひたよりやや少なめの水を入れます
  3. 2.を水分がなくなるまで煮詰め、粗熱を取って消毒した瓶などに入れます
  4. 冷蔵庫で冷やして完成です

梨のコンポートは、冷蔵保存で3週間程日持ちします。そのまま食べても美味しいですが、ヨーグルトにかけたり、焼き菓子の材料として使うのもおすすめです!

梨のすりおろし入り紅茶

いつものティータイムにほんの一手間加えるだけで、梨の甘みと香りを存分に楽しめる紅茶が出来上がります。梨の量はお好みで調整可能です♪

【材料】

  • 梨 1/8個~1/4個(お好みで)
  • 紅茶ティーパック 1つ
  • 砂糖やはちみつ 適量
  • 水 適量

【作り方】

  1. 梨は皮を剥いてすりおろします
  2. カップにティーパックを入れお湯をそそぎます
  3. 2.にすりおろした梨と砂糖やはちみつを加えます
  4. ティースプーンでよくかき混ぜたら完成です

アイスティーにする場合は、②のカップをグラスに変え、氷を入れておきます。またホットよりも紅茶を濃いめに煮出すと、味がぼけず美味しく仕上がります。

梨のキャラメルカスタードクリームタルト

梨を使った本格スイーツレシピ。一見難しそうですが、市販のタルトを使えば簡単に作れますよ♪

【材料】

  • 梨 1個
  • 市販のタルト 1つ
  • 砂糖 大さじ2杯
  • 水 小さじ1杯
  • バター 適量
  • シナモン 適量
  • 卵 1個
  • ホットケーキミックス 大さじ1
  • 牛乳 150cc
  • 砂糖 大さじ3

【作り方】

  1. 梨は皮を剥いて薄く切ります
  2. フライパンに砂糖、水を入れてキャラメル色になるまで炒めます
  3. 2.に梨とお好みの量のシナモンを加え、水分がなくなるまで煮ます
  4. 耐熱ボウルにホットケーキミックス、砂糖、卵、牛乳を入れて混ぜます
  5. 4.を一度濾してレンジで2分加熱します
  6. さらに取りだし混ぜてから1分、ゆるい場合は様子を見て少しずつ加熱します
  7. 市販のタルトに6.を入れ、上に粗熱の取れた3.を盛り付けます
  8. オーブン170℃で20分程焼き、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やして完成です

はじめに梨のキャラメルを作り、粗熱を取っている間にカスタードクリーム作りに取り掛かるとスムーズですよ。またキャラメルは焦げやすいので、オーブンに入れた後は焦げていないか様子を見ながら焼いてくださいね。

梨とモッツァレラチーズのサラダ

さっぱりした梨の甘みと、モッツァレラチーズのコクが楽しめる、前菜にぴったりな一品です。ワインのお供としても最適ですよ。

【材料】

  • 梨 1個
  • モッツアレラチーズ 1袋
  • サニーレタス 2枚
  • 白ワインビネガー(またはレモン汁) 適量
  • オリーブ油 適量
  • 塩 適量
  • 粗挽き黒こしょう 適量

【作り方】

  1. 梨は皮を剥いて芯を取り、一口大の大きさに切ります
  2. モッツアレラチーズは食べやすい大きさにちぎります
  3. 皿にサニーレタスを敷き1.と2.を盛りつけます
  4. 白ワインビネガー、オリーブ油、塩、粗挽き黒こしょうを振りかけて完成です

白ワインビネガーを使うことで、香りが良く本格的な味わいに。白ワインビネガーがない場合や苦手な人はレモン汁を使うと、さっぱりした味わいになりおすすめですよ。

まとめ

今回は、梨の美味しい食べ方について紹介しました。

店頭にたくさん並んでいる梨の中から美味しい梨を選ぶには、大きさや重さ、色などをよく観察することが大切。買ってきた梨は冷蔵庫で保管し、できるだけ早く食べきりましょう。どうしても食べきれないときは、記事で紹介したアレンジレシピを活用してみてください♪

食べ方のポイントをおさえて、旬の梨の美味しさを存分に楽しみましょう!

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