変わり種から定番まで!野菜天ぷらの具材とその楽しみ方

変わり種から定番まで!野菜天ぷらの具材とその楽しみ方

日本料理の代表格である「天ぷら」は、サクッとした食感と多種多様な具材の味を楽しむことができる料理として、古くから愛されています。特に野菜を使用した天ぷらは、シンプルながらも素材の味を十分に活かすことができ、具材の種類を変えるだけで、様々な風味や食感を楽しむことが可能です。 この記事では、定番から変わり種まで、野菜を中心とした天ぷらの具材とその楽しみ方について解説します。そして、誰でも簡単に美味しい天ぷらを作れるように、衣の作り方や揚げ方のコツも合わせて紹介します◎

定番野菜天ぷらの具材

まずは、天ぷらの具材として定番の野菜を紹介します!

なす

なすは天ぷらの具材として定番で、加熱すると柔らかくとろけるような食感を楽しめます。特に夏野菜として知られるなすは、天ぷらにすることで、その風味とジューシーさを存分に引き立てることができます。

また、なすの天ぷらは多少の手間をかけることでさらに美味しさを引き立てることが可能です。例えば、なすを天ぷらにする際には、あらかじめ切れ込みを入れて扇状に開くことで、衣がよくなじみ、揚がった際の見た目も美しくなります。

なす自体の風味を楽しむため、特別な味付けは必要ありませんが、ポン酢や天つゆといった調味料との相性も抜群です。

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サツマイモ

サツマイモは天ぷらの具材として非常に人気があります。その甘さとほくほくとした食感が揚げたてのサクサクな衣と絶妙に絡み合い、特別な味わいを生み出します。

サツマイモは薄めにスライスして揚げることで、軽い食感のおやつ感覚の天ぷらに仕上がります。一方、厚めにカットしたサツマイモをじっくりと揚げると、中まで熱が通り、甘みが凝縮された濃厚な味わいの天ぷらになります。

また、サツマイモの天ぷらはそのまま食べても美味しいですが、少量の塩を振ると甘さが引き立ち、更に美味しくいただけます。

レンコン

レンコンは、天ぷらの具材として定番の野菜の一つです。細かく穴が開いた独特の見た目と、サクサクとした食感が特徴的です。 レンコンの天ぷらは、具材の中でも特にジューシーで濃厚な風味が楽しめます。

揚げ方のポイントは、揚げ時間をじっくりと長めに取ること。これによってレンコンはホクホクとした食感に変化し、旨味が増します。そのままでも美味しいレンコン天ですが、ポン酢と一緒に食べると味わいが一層深まります。また、見た目のインパクトもあるため、おもてなし料理としてもおすすめです。

ピーマン

天ぷらの定番具材として欠かせないのが、鮮やかな緑色が特徴のピーマンです。そのまま一つ揚げても良いですし、半分にカットして種を取ってから揚げると、苦味が少なくなります。

さらに、心地よい歯ごたえを楽しむためには、表面がキツネ色になるまでじっくりと揚げることがポイントです。皮がパリッとした食感になり、中はやわらかく仕上がります。

変わり種としては、ピーマンを肉で詰めて天ぷらにする「肉詰めピーマン」もおすすめです。こちらは一品料理としても楽しめます。ピーマンの天ぷらは、見た目の鮮やかさも相まって、食卓を華やかに彩る一品です。

とうもろこし

とうもろこしは、甘みが特徴の野菜で、天ぷらにするとその甘さが引き立ちます。とうもろこしの天ぷらは、一般的には粒をそのまま揚げる方法と、薄切りにしたスライスを揚げる方法の2種類があります。

粒をそのまま揚げる場合は、とうもろこしの甘みが口いっぱいに広がります。一方、薄切りにしたスライスを揚げる場合は、食感が楽しめます。どちらの方法でも、とうもろこしの持つ自然な甘さが引き立つため、調理方法によって異なる楽しみ方ができます。

また、とうもろこしの天ぷらは、そのまま食べても美味しいですが、塩やレモン汁でさっぱりとした味わいを楽しむことも可能です。夏の季節にぴったりな、爽やかな一品として食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

ブロッコリー

ブロッコリーの天ぷらは、ありそうでなかった組み合わせで、一度試す価値ありです。ブロッコリーはそのままでも美味しい野菜ですが、天ぷらにするとさっくりとした歯ごたえと共にほんのり甘みを感じることができます。また、栄養素もそのままに美味しさを引き立てることが可能です。

ブロッコリーの天ぷらは、抹茶塩と非常に良く合います。新たな食感と味わいを、ご家庭でぜひ楽しんでみてください。

オクラ

オクラは夏野菜の一つとして親しまれています。独特のネバネバした食感が苦手という人もいるかもしれませんが、このネバネバが天ぷらと絶妙にマッチします。一口サイズに切ったオクラをそのまま天ぷらにするだけでなく、一本丸ごと揚げても楽しむことができます。

また、オクラはビタミンCや食物繊維、ミネラルが豊富で、これらの栄養素は揚げ物にしてもほとんど損なわれません。さらに、オクラのスリミー成分には美肌効果や便秘改善効果もあるとされています。これらの健康効果を考えれば、オクラの天ぷらは美味しくて健康にも良い一石二鳥の料理といえるでしょう。

アボカド

アボカドの天ぷらは、そのクリーミーな食感とまろやかな風味で、女性に人気です。サクサクとした天ぷらの衣とアボカドのバターのような口当たりが絶妙にマッチし、特別な一品となります。

アボカドは皮を剥いて種を取り、一口大にカットします。衣を薄くつけ、170℃程度の油でカリッと揚げます。注意点は、アボカドの熟度です。柔らかすぎると崩れやすくなるので、適度な硬さのものを選びましょう。

また、揚げたてのアボカド天ぷらにレモンを絞って頂くと、さっぱりとした味わいが楽しめます。

定番以外の野菜で作る変わり種天ぷら

ここからは、天ぷらの具材として変わり種な野菜を紹介します!

ゴーヤ

ゴーヤは、その独特の苦味とシャキシャキとした食感が特徴の夏野菜です。ビタミンCを豊富に含んでおり、栄養価が高いことも魅力の一つです。しかしそのまま食べると苦みが強いため、調理方法に工夫が必要となります。

そんなゴーヤを天ぷらにすると、独特な苦味が和らぎ、ほどよい苦味とサクサク感が絶妙なハーモニーを奏でます。揚げ油でゴーヤが包まれることで、外はカリッと中はジューシーに仕上がります。

更に、ゴーヤは低カロリーなので、天ぷらにしてもヘルシーな一品に。夏の暑さで食欲が落ちてしまった時でも、塩だけでシンプルに味付けされたゴーヤの天ぷらなら、パクパクと食べられること間違いなしです。

ミョウガ

ミョウガは、香り高く独特の食感が特徴で、そのままの使用や和え物、酢の物といった和食によく使用されます。しかし、天ぷらにすることで、また違った食感と香りを楽しむことが可能です。ミョウガは旬の時期に収穫されるため、新鮮なものを使用するとより一層美味しさが増します。

作り方は簡単で、ミョウガを半分に切り、水分をしっかりとふき取ります。その後、天ぷらの衣をつけて揚げるだけ。衣はサクッと、中はジューシーに仕上げることで、香りと共に旨味を引き立てます。

また、ミョウガの天ぷらは素材の風味を活かすため、シンプルに塩で味付けをするのがおすすめです。揚げたてをそのまま食べるのはもちろん、ビールのおつまみとしても最適です。

試したことのない方はぜひ、変わり種の具材としてミョウガを使った天ぷらを楽しんでみてください。

紅ショウガ

紅ショウガを使った天ぷらは、ピンク色の鮮やかさと独特の風味が特徴です。天ぷらとして揚げた紅ショウガは、外側はサクッと、中は柔らかくジューシーに仕上がります。紅ショウガ自体には程よい酸味と辛みがあり、その酸味が油の重たさを軽減してくれるので、他の天ぷらと一緒に食べると良いアクセントとなります。また、紅ショウガの色鮮やかさは、見た目にも華やかさをプラスしてくれます。

料理の手順は簡単で、紅ショウガを薄切りにし、水気をきっちりと取り除いた後で衣をつけて揚げるだけ。一度試してみてはいかがでしょうか。

梅干し

梅干しを具材に用いた天ぷらは、まさに変わり種の一例です。梅干しの特徴である酸味と塩味が、天ぷらの衣と絶妙に絡み合い、一風変わった美味しさを楽しむことができます。

具体的な作り方は以下の通りです:

  1. 梅干しは種を取り除き、適度な大きさに切ります。
  2. 切った梅干しを天ぷらの衣にくぐらせ、170℃程度の油で揚げます。
  3. 衣がキツネ色になったら取り出し、油を切ります。

このように手軽に作れる梅干しの天ぷらは、そのサクッとした食感と独特の味わいで、天ぷらの新たな楽しみ方を提供してくれることでしょう。

天ぷらの揚げ方:サクサクに仕上げるコツ

ここからは、ご家庭ですぐに試せる、天ぷらをサクサクに仕上げるコツを紹介します!

天ぷらの衣の作り方

天ぷらの衣は、サクサクとした食感を生み出す大切な要素です。その作り方は非常にシンプルです。

まず、薄力粉100gに対して冷水150mlを用意します。そして薄力粉と冷水をボウルに入れますが、ここでポイントは、冷水を一度に加えずに少しずつ加えていくことです。

また、混ぜる際にはダマにならないように注意するとともに、全体がなめらかになるまで混ぜ過ぎないようにしましょう。混ぜ過ぎると衣がパン粉のようにパサついてしまいます。

衣がサラサラとした状態になったら完成です。これでサクサクとした食感の天ぷらが作れます。なお、具材によっては打ち粉(薄力粉)をまぶすと、衣がよりしっかりとつきます。

揚げ油の温度調整

天ぷらの美味しさを引き立てる重要な要素の一つが、揚げ油の温度です。温度調整が適切でなければ、中は生、外は焦げてしまったり逆にべちゃっとした食感になってしまうこともあるのです。

基本的には、具材がしっかりと揚がる160℃〜180℃程度が適温とされています。ただし、具材によって適した温度は変わります。例えば、じゃがいもやかぼちゃのようなハードな野菜は低めの温度でじっくりと火を通し、エビやアスパラガスのような柔らかい食材は高めの温度でサッと揚げます。

また、揚げる前に具材を室温に戻す、天ぷらの衣は冷たいまま使うなど、具材や衣の温度にも気を配ることで、理想的な揚げ加減を実現します。

具材による揚げ方の違い

具材によって天ぷらの揚げ方は変わります。例えば「なす」は加熱するとやわらかくとろけるような食感になるため、表面がサクッと揚がるまでじっくりと揚げます。一方、「れんこん」はサクサクとした食感が魅力なので、じっくりと揚げることで中まで火を通し、ホクホクした食感に変化させます。

また、「さつまいも」の場合、やさしい甘みが引き立つよう薄めにスライスして揚げるのがおすすめ。しかし、厚めに切ったものをじっくり揚げるとホクホクとした甘味が楽しめます。

しかし、どんな具材でも共通して言えるのは、「衣をつけたらすぐに揚げる」こと。これにより、サクサクの食感が生まれ、具材の味を引き立てます。

まとめ

天ぷらの魅力はその豊富な具材のバリエーションと、揚げたてのサクサクとした食感、そして具材の本来の味を活かせる点にあります。野菜だけでなく、さまざまな変わり種の具材を用いることで、一層楽しみの幅が広がります。

また、天ぷらは料理の技術が試される一品でもあります。揚げ油の温度調整や具材による揚げ方の違いなど、細部にわたる知識と技術が求められます。その結果、手間ひまをかけて作った天ぷらほど、その美味しさは格別です。

一度は定番の野菜天ぷらから始めてみて、その後は変わり種の具材に挑戦してみるのも一興でしょう。自分だけのオリジナル天ぷらを探してみてはいかがでしょうか◎

なすを食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

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