ご飯を食べないとどうなる?- 代謝アップで痩せる食事法とは

ご飯を食べないとどうなる?- 代謝アップで痩せる食事法とは

ダイエットについて語られる際、「食べないことが一番」という意見がしばしば見受けられます。しかし、実はこれは大きな誤解であり、むしろダイエットにとって逆効果なのです。 食べないダイエットは短期的な結果にとらわれ、栄養バランスや健康を犠牲にしてしまう恐れがあります。適切な食事と適度な運動が、健康的に痩せるための基本であるということを忘れてはなりません。 この記事では、食べないダイエットの危険性や、ご飯を食べることの重要性について詳しく解説します。ご飯を食べながら、健康的にダイエットを成功させる秘訣も合わせて紹介するので、食とダイエットに関心がある人はぜひ参考にしてくださいね◎

ご飯を食べないと体に何が起きるか?

まずは、ご飯を食べないと体にどんな影響があるのか見ていきましょう。

適切な栄養が摂れなくなる

ダイエットを行う際、食事制限を厳しくし過ぎると一見痩せたように見えますが、実は栄養が不足し健康を害してしまう可能性があります。特に、ご飯を全く食べないという選択は、炭水化物といったエネルギー源となる栄養素が欠けてしまい、体調不良の原因となります。また、ビタミンやミネラル、たんぱく質などの栄養素も同様に十分摂取できなくなり、健康を損なう可能性があるのです。食事制限はあくまで適度に行い、バランス良く栄養を摂取しましょう。

筋肉量が低下する

食事を摂らないことで筋肉が失われる理由は、体がエネルギーを補うために筋肉を分解するからです。具体的には、食事を摂らないことでエネルギー源となる糖質が不足すると、体は脂肪だけでなく筋肉からもエネルギーを取ろうとします。そして、筋肉が減ると基礎代謝が下がり、結果的には痩せにくい体になってしまいます。

筋肉量の維持に必要なのは、適切な量のたんぱく質を摂取することです。たんぱく質は筋肉のもととなる栄養素であるため、食事から十分に摂取しましょう。

代謝が下がる

ご飯を食べないダイエットをしていると、体はエネルギー源を確保するために基礎代謝量を下げるように働きます。基礎代謝量とは、私たちが何もせずに安静状態で過ごしているときに消費されるエネルギーのことです。

基礎代謝量が下がると、食事から摂取したエネルギーを使いきれません。その結果、脂肪として体に蓄積されやすくなってしまいます。食事から摂取したエネルギーをしっかりと消費するためには、基礎代謝量を高めることも重要です。

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理想的なダイエット方法:「置き換え食べるダイエット」を知る

ここからは、ご飯を食べながらスリムアップを目指せる、理想的なダイエット方法について見ていきましょう。

置き換えダイエットとは?

置き換えダイエットは、一日の食事のうちの一部を低カロリーの食品や栄養バランスを考慮した食品や飲料に置き換えるダイエット方法です。特に、たんぱく質が豊富な食品に置き換えることで、筋肉量を保ちつつエネルギー消費量を増やしやすくなり、結果的には代謝アップに繋がります。

例えば、朝食をプロテインシェイクや豆腐、または卵などのたんぱく質が豊富なものにしたり、昼食のご飯の量を減らす代わりに、鶏肉や魚などのたんぱく質源を増やすといった方法があります。しかし、どんな食品でも良いわけではありません。栄養バランスを考えて置き換える食品を選ぶことが重要です。

ダイエット中に食べたい食品の選び方

ダイエット中に食べる食品選びは重要です。まず、低カロリーで高たんぱく質な食べ物を選びましょう。たんぱく質は筋肉量の維持に欠かせない栄養素で、筋肉づくりをサポートします。また、たんぱく質を含む食品をしっかりと食べることで満腹感が得やすくなります。

さらに、食物繊維が豊富な野菜や果物もおすすめです。食物繊維は満腹感を得られ、便秘解消にも役立ちます。完全に炭水化物を抜くのではなく、玄米や全粒穀物などの良質な炭水化物を適度に摂取することも大切です。

以下に、ダイエット中に推奨される食品の一部を示します。

食品 理由
鶏肉・豚肉の赤身 低脂肪で高たんぱく
玄米・全粒穀物 食物繊維が豊富
ヨーグルト 腸内環境を整える「乳酸菌」を含む

食品を上手に選んで取り入れれば、ダイエットは辛いばかりではありません。食事制限中も、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。

ダイエット中に避けたい食品とその理由

ダイエット中には、カロリー過多や栄養バランスを崩す食品を避けることが重要です。具体的な食品としては、以下のようなものが挙げられます。

  1. 高脂質食品:フライドポテトやスナック菓子など油で揚げた食品は、高カロリーでありながら満腹感が得にくいため、過剰摂取しやすくなります。
  2. 砂糖を多く使った食べ物や飲み物:菓子パンや甘いジュースなどは砂糖を多く使用しており、1回で多くのカロリーを摂取してしまいます。また、カロリーが高い割にはすぐ空腹になり、結果的に食べ過ぎてしまう可能性があります。
  3. 加工品:インスタント食品やレトルト食品などの加工品は、保存のために塩分や添加物が多く含まれています。これらは体に負担をかけ、むくみの原因となる可能性があります。

ダイエットを効果的に進めるためには、栄養バランスを考えた食事と、適度な運動が欠かせません。

実践!代謝アップで痩せる食事法

ここからは、代謝アップにつながる食事のコツについて紹介します。

バランスの良い食事をとる

バランスの良い食事とは、体が必要とするエネルギーやビタミン、ミネラルを適切に摂取できる食事のことを指します。具体的には、以下のような食品の組み合わせを心がけることが重要です。

【食品の組み合わせ】

  • 炭水化物(糖質):ご飯やパンなどの穀類
  • たんぱく質・脂質:肉類や魚類・卵・大豆製品・乳製品
  • ビタミン・ミネラル・食物繊維:野菜類・果物類 

これらを組み合わせた食事を摂ることで体の機能を維持し、健康的な体重管理が可能となります。また、このようなバランスの良い食事は、ダイエット中でも満足感を得られ、長期的に続けやすいというメリットもあります。

食事の時間と頻度を調整する

食事の時間と回数も重要な要素です。一日に3食しっかりとることが基本ですが、量は増やさずに間食を含めて小分けに5〜6回の食事にすることも有効です。欠食することなくしっかりと食事を摂ることで、体に必要な栄養素が十分に取れると、代謝が活性化します。

特に朝食は、一日のエネルギー源となるため、バランスの良い栄養摂取を心掛けましょう。また、食事と食事の間が空き過ぎてしまうと、過食につながる可能性があります。食べ過ぎないようにするためには、適度に間食を摂ることもおすすめです。

しかし、深夜の食事は摂取したエネルギーを消費しにくく、脂肪を蓄えやすくなります。夜遅い時間の食事は避けるよう、食事時間を調整することも大切です。

適切な量を食べる

ダイエット成功のカギとなるのは、食べる量のコントロールです。適切な量を食べることで、必要な栄養を摂取しながらもカロリー過多にならず、健康的に体重を減らすことが可能となります。

具体的には、一食あたりの総カロリーを把握し、自身の活動量や目標体重に合わせて摂取カロリーを調整します。例えば1日の必要カロリーが2000kcalであれば、3食で分けると一食あたり約660kcalを目安にします。

栄養バランスとあわせて適切な量を食べることを心がければ、健康的に体重を落とすことが可能となります。

まとめ:食べないダイエットの危険性と食べるダイエットの効果

食べないダイエットは体に様々な悪影響を及ぼします。適切な栄養が摂れなくなり、筋肉が失われ、代謝も低下し痩せにくい体になってしまうため、ダイエット中もしっかりとご飯を食べることが大切です。

食べるダイエットでは、栄養バランスを考えた食事により、健康的に体重を減らすことが可能です。適切なタイミングと量で食事をとることで、代謝を上げることができます。

食事を制限してダイエットをすると、一時的には痩せるかもしれませんが、健康を損ねるリスクがあります。食べることで痩せるという新しい視点からダイエットを始めてみてはいかがでしょうか◎

お米を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中で注目されるようになった中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

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鈴木 亜子

鈴木 亜子 Suzuki Ako

管理栄養士

管理栄養士。大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病どさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、健康に関わる分野の記事執筆などを行う。

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