【初めて知る?】梅干しの驚きの効果と食べ過ぎに注意すべき理由

【初めて知る?】梅干しの驚きの効果と食べ過ぎに注意すべき理由

古来より日本で親しまれてきたご飯のお供、梅干し。小粒ながら爽やかな酸味が特徴で、体に嬉しい効果も得られます。「梅は三毒を断つ」といわれ、三毒とは「水毒(体内の水分の汚れ)」、「食毒(食生活の乱れ)」、「血毒(血液の汚れ)」を指します。これらを防ぐ豊富な栄養素を含む梅干しは、健康や美容にとって大きな効果を発揮します。 今回は、そんな梅干しの効果やおすすめの摂取方法について紹介します。毎日の食事に梅干しを取り入れて、美味しく健康を目指しましょう◎

梅干しの健康効果

梅干しには、その抗菌性や抗酸化効果をはじめとする健康効果が注目されています。

  • 風邪予防効果:風邪の予防に役立つとされています。これは、梅に含まれるクエン酸が殺菌作用を持つためです。
  • インフルエンザ予防効果:インフルエンザウイルスの増殖を抑制する働きがあり、予防に役立つといわれています。
  • 抗がん効果:梅に含まれるリグナンは、抗酸化作用を持ち、体内の活性酸素を抑制します。これにより、がんの発生を抑制する効果を期待できます。
  • 抗アレルギー効果:梅に含まれるムメフラールには、アレルギー反応を抑制する効果があります。
  • 虫歯・歯周病の予防効果:クエン酸が虫歯の原因となる菌の増殖を抑え、虫歯や歯周病を予防します。
  • 抗炎症効果:梅に含まれる成分が体内の炎症反応を抑制し、炎症を抑える効果があります。
  • 肝機能改善効果:梅には、肝臓の解毒作用を高め、肝機能を改善する効果があります。

更に詳しく:梅肉エキスの効果

梅肉エキスの効果は多岐にわたります。まず、食中毒の予防効果が期待されます。梅肉エキスに含まれる「ポリフェノール」には殺菌効果があるとされ、食中毒の原因となる菌の増殖を抑制します。

次に、ヘリコバクターピロリ菌の除菌効果です。この菌は胃潰瘍や胃がんを引き起こす可能性がありますが、梅肉エキスは悪玉菌を抑制し、好玉菌を増やす働きがあります。

また、消化を助けて下痢や胃腸病を予防する働きもあります。さらに、「ムメフラール」には血液サラサラ・血流の改善を助けます。

さらに、糖尿病予防、痛風予防、尿結石予防、骨粗しょう症予防などといった効果も期待されていることからま、梅肉エキスの多様な効能が注目されています。

梅干しの食べ過ぎによる影響

梅干しは、その多岐に渡る健康効果から「家庭の万能薬」とも称されますが、食べ過ぎには注意が必要です。

梅干しには「クエン酸」が豊富に含まれており、適量摂取することで疲労回復や血流促進など様々な効果が期待できる可能性があります。しかし、摂取量を適切に管理しないと、胃の痛みや胃酸過多といった副作用を引き起こす可能性があります。

また、梅肉エキスは高い濃度で梅の成分を含んでいるため、より適量を心がけることが大切です。健康のためには、食事や生活習慣全体を見直すことを第一とし、梅干しはその補助として役立てると良いでしょう。

梅干しと梅肉エキスの効果的な飲み方・使い方

梅干しは、そのまま食べるだけでなく、様々な方法で摂取することが可能です。

  • お湯に入れて飲む:梅干し1つをお湯に入れ、果肉を溶かしながら飲むことで、さっぱりとした味わいを楽しみつつ体が温まり、さらに梅干しの健康効果も得ることができます。
  • 梅肉醤油:梅干しを細かく潰して醤油に混ぜ、炒め物や和え物の調味料として活用することができます。程よい酸味と香りが加わり、栄養価もアップします。
  • 梅がゆ:梅干しをおかゆに混ぜて食べることで、胃腸の弱い時でも安心して摂取できます。

まとめ

梅干しは、アルカリ性を持つため、血液を中和し、老廃物を排出する効果が期待できます。また、様々な栄養素や特有の成分(リグナン、ムメフラール、クエン酸など)が含まれており、これらが体の脂肪を燃焼しダイエット効果や、美容効果をもたらします。

しかしながら、これらの効果を追求しすぎて大量に摂取すると、過剰摂取となり悪影響を及ぼす可能性もあります。適度な摂取が大切だということを忘れないようにしましょう。

梅干しの強い酸味が苦手な人は、飲み物や調味料、おかゆなどに加えてアレンジすると摂取しやすくなりますよ◎

つや姫 を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中で注目されるようになった中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

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鈴木 亜子

鈴木 亜子 Suzuki Ako

管理栄養士

管理栄養士。大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病どさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、健康に関わる分野の記事執筆などを行う。

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