【なすの皮をむく理由とは】なすに艶が出る秘訣とカレーでの活用方法

【なすの皮をむく理由とは】なすに艶が出る秘訣とカレーでの活用方法

なすは、優しい甘みと柔らかくジューシーな食感が特徴の夏野菜です。同じく夏に食べたくなる料理といえば、スパイシーなカレーが挙げられます。なすとカレーは非常に相性が良く、なすを加えるだけでいつものカレーが何倍も美味しく仕上がります。 この記事では、カレーにぴったりななすの使用方法や、なすを使ったカレーのおすすめレシピまで紹介します。なすを使ったカレーは、素材の味を生かしつつ、食欲をそそる一品です。なすの魅力を再発見し、美味しいカレー作りにぜひ役立ててくださいね◎

カレーに入れるなすは皮をむく?むかない?

まずは、カレーに使用するなすは皮をむくのか、むかないのかについて、それぞれのメリットとデメリットに触れながら説明します。

なすの皮の特徴

なすの皮は、その色鮮やかな紫色により一見硬そうに見えますが、実は薄くて柔らかいため、切りやすく調理しやすいのが特徴です。

しかし皮が薄い分、熱に弱く、調理の際には皮の部分から火が通りやすいという特性があります。また、なすの皮には栄養素が豊富に含まれており、特に抗酸化作用があるナスニンというポリフェノールを多く含んでいます。これらの栄養素が体に良い影響をもたらすため、なるべく皮を残して調理することが推奨されています。

なすの皮をむくメリットとデメリット

なすの皮をむくという調理法には、それぞれメリットとデメリットがあります。

  • メリット: なすの皮をむくことで、食感が柔らかくなり、カレーなどの煮物にする際にはより味が染み込みやすくなります。さらに、皮が苦手な方もストレスなく食べられるというメリットもあります。
  • デメリット:一方で、皮には食物繊維が豊富に含まれており、皮をむくとその栄養素を逃がしてしまいます。また、なす特有の風味や食感が減少し、見た目の色鮮やかさも失われる可能性があります。

どちらの方法を選ぶかは、料理の目的や好みによります。両方の特性を理解した上で、適切な調理法を選ぶことが大切です。

なすの皮をむく理由

なすは皮が硬いため、料理によっては食感や見た目を良くするために皮をむくことがあります。皮をむくと、なすの白い肉部分が露出し、調味料がなすにより浸透しやすくなります。また、皮をむくことで食感が柔らかくなるため、特に子供やお年寄りなど、硬い食べ物が苦手な人にとっても食べやすくなります。

しかし、なすの皮にはアントシアニンというポリフェノールの一種が豊富に含まれており、抗酸化作用があります。そのため、皮をむくとその栄養素を失うデメリットもあります。

料理の目的や、食べる人の好みにより、皮をむくかどうかを決定してみてください。

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なすに艶がないのはなぜ?

なすの艶は、その鮮度の高さを表しています。新鮮ななすは、皮がピカピカと輝いています。これは、なすの皮が表面の水分を保持し、光を反射しているからです。

しかし、収穫後の時間が経過すると、なすの皮は水分を失い始めます。結果として、なすの皮がしぼんで見た目に艶がなくなります。また、保管状態や温度なども影響します。例えば、冷蔵庫で長期間保存し続けると、なすの皮はドライアウトし、艶が失われます。

このように、なすの艶は新鮮さを示すバロメーターであり、それがないということは、そのなすが新鮮でない可能性を示します。

カレーになすを入れるタイミング

ここからは、カレーになすを入れるタイミングについて紹介します。

カレーになすを入れるタイミング

カレーになすを加えるタイミングは、具材の中で最後にするのが一般的です。なすは短時間で火が通り、長時間煮込むと形が崩れやすいため、その特性を考慮するとこのタイミングが最適といえます。

【手順】

  1. 肉や玉ねぎを炒め火を通す
  2. なすを加えさらに炒める
  3. カレールウを加えて混ぜ、完成

まず、他の具材、例えば肉や玉ねぎなどを炒めて火を通します。その後、なすを加えてさらに炒めることで、なすの甘味を引き出すことができます。さらに皮目が目立たず、カレーの中でも存在感を保つことが可能です。

以上の手順により、なすの形状を保ちつつ、カレーに味をしっかりと染み込ませることが可能となります。

なすを入れるタイミングによる違い

カレーになすを加えるタイミングは、その食感や味わいを大きく左右します。早めに加えると、なすはよく煮込まれ、カレーのスパイスと深く結びつきます。一方で、煮込みすぎるとなすが崩れてしまうことも。そのため、なすはカレー作りの中盤から後半に加えます。

例えば、以下の順番で具材を加えてみてください。

  1. 玉ねぎ、にんにく、しょうがを炒める
  2. 肉や魚を加えて炒める
  3. その他の野菜(じゃがいもや人参など)を加えて炒める
  4. ここで初めてなすを加え、軽く炒める
  5. 水とカレールーを加えて煮込む

このようにすると、なすの形状を保ちつつも、カレーの味わいがしっかりと染み込みます。

なすを使用したカレーのレシピ紹介

ここからは、なすを使用したカレーのレシピを紹介します。

なすとピーマンのカレー

  • 調理時間: 15分 
  • 費用目安: 約300円 
  • カロリー: 約30 kcal/人前

食材リスト (2人前)

材料 2人前の分量
なす 3コ(240g)
ピーマン 2コ
玉ねぎ 1/4コ(50g)
サラダ油 大さじ2
【A】カレー粉 大さじ1
【B】チキンスープ 80ml (顆粒チキンスープの素を湯で溶いたもの)
【B】砂糖 大さじ1
【B】酒 大さじ1
【B】塩 小さじ1/3
小さじ1/3

作り方

  1. なすはヘタを除いて大きく薄めの乱切りにし、塩をまぶしておく(全体備考参照)。
  2. ピーマンはヘタと種付きのまま、一口大の乱切りにする。
  3. たまねぎは一口大に切る。
  4. なすは水けを拭き取る。
  5. フライパンにサラダ油を入れて中火にかけ、【A】を軽く混ぜる。
  6. 香りが出たら、なす、たまねぎ、ピーマンを加えてサッと炒める。
  7. 全体に油が回ったら【B】を加えて混ぜ、ふたをして約3分間火を通す。
  8. なすが汁けを吸って柔らかくなったら火を止める。

ポイント

  • クタクタになるまで火を通すと、色が悪くなるので注意。
  • なすの果肉はスポンジ状で油を吸いやすくなっている。断面に塩をまぶして水けを引き出すと、隙間が水分でうまって油をブロック。表面の余分な水けは拭き取ってから調理する。

なすのドライカレー

  • 調理時間: 15分 
  • 費用目安: 約300円 
  • カロリー: 約30 kcal/人前 

食材リスト (2人前)

材料 2人前の分量
なす 1本
玉ねぎ 1/2個
カレールウ 2片
ゆで卵(半熟) 1個
合いびき肉 150g
トマトケチャップ 大さじ2
120ml
ご飯 400g
ホールコーン 大さじ2
パセリ(みじん切り) 適宜

作り方

  • フライパンを熱し、油をひかず中火でひき肉を炒め、色が変わったら玉ねぎを加えて炒める。
  • 玉ねぎがしんなりしたらなすを加えて炒め、水120mlを加える。煮立ったら火を止め、カレールウを加えて溶かす。
  • トマトチケチャップを加えて再び中火にかけ、1~2分煮る。
  • 器にご飯を盛り、ドライカレーをかけ、ゆで卵とコーンをのせ、好みでパセリをちらす。

なすときのこのカレー

  • 調理時間: 約30分 
  • 費用目安: 約500円 
  • カロリー: 約400 kcal/人前

食材リスト(2人前)

材料 2人前の分量
なす 1本
玉ねぎ 1個(中サイズ)
えりんぎ 1パック
しめじ 1パック
豚肩ロース 200g
トマトケチャップ 大さじ2
200ml
カレールー 1箱
適量

作り方

  1. なすは縞模様に皮をむいて5mm角に切り、エリンギも5mm角に切り、玉ねぎはみじん切りにします。
  2. フライパンに赤唐辛子とバージンオリーブ油を入れて弱火にかけ、赤唐辛子が赤黒くなったら取り出し、合いびき肉を加えて広げ、強火で焼き色をつけたら裏返して更に焼き、ほぐすように炒めます。
  3. なす、エリンギ、玉ねぎ、塩を加えて中火でしんなりするまで炒め、カレー粉、小麦粉を加えて香りが出るまで弱火で炒めます。
  4. ③にブイヨンを少量ずつ混ぜ、トマトの水煮、トマトケチャップ、おろしにんにく、おろししょうがを加えて煮立て、中火で5分煮ます。
  5. 器にご飯と共に盛りつけて完成です。

レトルトカレーに加えるなすの活用法

  • 調理時間: 約10分 
  • 費用目安: 300円前後 

食材リスト (2人前)

2人前の分量
なす 8本
ピーマン 4個
レトルトカレー 2人分
グレープシードオイル 大さじ4

作り方

  1. ナスは縦半分にして細切り、ピーマンは縦半分にして種を取って細切りにします。
  2. 中華鍋にグレープシードオイルを熱し、最初にナスを炒め、ピーマンも加えます。
  3. 全体に火が通ったら一旦火を止め、レトルトカレーを加え、中火~弱火で全体を回しながらひと煮立ちさせれば出来上がり!(今回使ったのはこちらのトマトカレーです)
  4. この簡単なすのカレーグラタンは、夏野菜を活用して手軽に作れる一品です。食欲をそそるカレー味で、ご飯との相性も抜群です!

まとめ

今回は、なすを使ったカレーのレシピやその魅力について詳しく紹介しました。

なすの皮をむくメリットとデメリット、カレーに入れるタイミングにも重要なポイントがありました。最終的な好みによりますが、栄養価や火の通り加減なども加味して、適切に調理することが美味しいなすのカレーを作るコツです。

さらに、なすとピーマンのカレーやなすのドライカレーなど、様々なカレーレシピの活用法もご紹介しました。これらのレシピを試すことで、いつものカレーが一層美味しくなることでしょう◎

なすを食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中で注目されるようになった中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

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