桃を冷凍するときの注意点と、解凍後のベストな食べ方

桃を冷凍するときの注意点と、解凍後のベストな食べ方

桃は、爽やかな甘みとジューシーさが魅力の人気フルーツです。しかし、一度に多くの桃が手に入ったときや、食べきれずに残してしまったとき、どうにかその美味しさを保存できないかと悩んだことはありませんか? 今回は、そんなときに便利な桃の冷凍保存について、具体的なやり方や解凍後の美味しい食べ方を詳しく解説していきます。デリケートであまり日持ちしない桃も、冷凍保存を上手に活用すれば、長く美味しく楽しむことができるようになりますよ◎

桃の冷凍保存方法

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早速、桃の冷凍保存方法を詳しく見ていきましょう。

桃の丸ごとの冷凍保存方法と保存期間

桃を丸ごと冷凍保存する際は、まず洗って水分を拭き取ります。その後、ジップロックに入れてそのまま冷凍保存します。

重要なポイントとして、冷凍する前に桃が完熟していること。完熟していない桃は冷凍保存しても味が良くないので注意が必要です。また、丸ごと冷凍した桃の保存期間は約1ヶ月とされています。ただし、冷凍庫の状況や桃の状態によって変わるため、保存期間は目安として参照してください。

カットして冷凍する場合の保存方法と、変色を防ぐためのポイント

カットした桃を冷凍保存する際、最初に桃を皮ごと湯むきし、好きな大きさにカットします。その際、種の周りについている硬い部分は取り除きましょう。次に、桃が変色しないようレモン汁を全体にまんべんなく塗ります。これは、レモンの持つ酸が酸化を防ぐ働きをするからです。その後、保存袋に桃を入れて空気を抜き、しっかりと閉じます。この状態で冷凍庫に保存すると、桃は2~3週間ほど美味しさを保つことができます。

ただし、冷凍保存中は冷凍庫の温度を一定に保つことが重要です。温度変化が激しいと冷凍焼けを起こし、味や食感が損なわれてしまいます。美味しく保存するためにも、温度管理には気をつけましょう。

冷凍した桃を美味しく食べるための解凍方法

ここからは、冷凍した桃を美味しく食べるための解凍方法について紹介します。

自然解凍の方法

自然解凍は、冷凍した桃をそのまま室温に置いて解凍する方法です。冷凍保存袋に入れたまま、キッチンカウンターなど常温の場所に置きます。時間は大体2〜3時間程度で、触った時に柔らかさが感じられるようになったら解凍完了です。

ただし、解凍後は一度に食べきれる分量だけ解凍し、再度冷凍は避けるようにしましょう。残りは冷凍のまま保管しましょう。また、解凍後の桃は変質しやすいので、解凍したらすぐに食べるのがベストです。

半解凍で食べる方法

半解凍の桃は、そのままでも美味しくいただけます。特に、暑い夏の日には冷たい桃が最高のデザートになります。半解凍の桃を作る方法はシンプルです。

まず、冷凍した桃を冷蔵庫の中に移し、自然に解凍させます。しかし、完全に解凍する前に取り出すことがポイントです。桃がまだ固い状態で、中心部が冷凍状態を保っている段階で取り出します。これが半解凍の状態です。

このようにすると、桃は自然な甘さを引き立てながらも、まるでソルベを食べているかのような爽快感を楽しむことができます。

あまり時間を置くと完全に解凍してしまうため、適度な硬さを確認したらすぐに食べてしまいましょう。冷たさが口いっぱいに広がり、暑い日には最高のデザートとなることでしょう。

解凍後の変色について

桃を冷凍保存した場合、解凍した後に少々変色することがあります。これは、桃本来の色素が酸化することで起きる現象で、食品衛生上問題のあるものではありません。変色を最小限に抑えるためには、冷凍する前にレモン汁を軽く絡めておくという方法が有効です。また、解凍時には、室温や冷蔵庫でゆっくりと解凍させるのが最も理想的です。

冷凍桃を活用したおすすめレシピ

ここからは、冷凍桃を活用したおすすめレシピを紹介します。

冷凍桃を使ったスムージー

冷凍した桃はスムージーに最適です。桃の風味がそのまま生きているので、フレッシュな桃が手に入らない時期でも、桃のスムージーを楽しむことができます。

また、冷凍桃を利用することで、スムージーが自然に冷たくなり、氷を使わずに作ることができます。これは特に暑い夏にはおすすめの方法です。桃の自然な甘さと酸味が、疲れた体をリフレッシュしてくれるでしょう。

  • 調理時間: 約5分
  • 費用目安: 約500円
  • カロリー: 309kcal

食材リスト (2人前)

材料 2人前の分量
桃 (冷凍または生もの) 3個 (または3カップのスライス)
ヨーグルト 1カップ (好みに応じてバニラまたはプレーン)
牛乳または好みのミルク 3/4カップ
バナナ 1本 (オプション)
ハチミツまたはアガベシロップ 大さじ2 (オプション)

作り方

  1. 準備: 新鮮な桃を使用する場合は、桃を洗い、種を取り除いてから4〜5つのくし形に切り、冷凍します。冷凍桃を使用する場合はこのステップを省略できます。
  2. ミックス: 冷凍桃、ヨーグルト、ミルク、(使用する場合は)バナナ、(甘味を加えたい場合は)ハチミツまたはアガベシロップをブレンダーに入れます。
  3. ブレンド: すべての材料を滑らかになるまでよく混ぜ合わせます。必要に応じて、桃の追加で濃厚に、またはミルクの追加で薄めに調整できます。
  4. 味の調整: 味見をして、甘さや濃度をお好みに合わせて調整してください。甘さを増やすには、追加のハチミツやアガベシロップを加えます。

ヒント

  • 食感と甘さ: よりクリーミーなスムージーが好みの場合は、冷凍桃を増やし、ミルクを減らしてください。甘さは桃の熟度と使用するヨーグルトの甘さに大きく依存します。必要に応じて甘味料を加えて調整してください。
  • 代替材料: バナナの代わりにデーツを使用することも可能です。低脂肪のスムージーを希望する場合は、脂肪分の少ないヨーグルトを選びましょう。

桃のシャーベット

桃のシャーベットは、冷凍桃を活用した爽やかなデザートです。ひんやりと冷たい桃のシャーベットは、暑い夏の日にピッタリの一品となるでしょう。

  • 調理時間: 約4時間10分
  • 費用目安: 約1000円
  • カロリー: 162kcal/1人前

食材リスト (2人前)

材料 2人前の分量
桃(冷凍または新鮮) 4カップ
砂糖 1/2カップ
1/4カップ
レモン汁 大さじ1
ミント 飾り用

作り方

  1. 桃、砂糖、水、レモン汁をブレンダーまたはフードプロセッサーで完全に滑らかになるまで混ぜます。
  2. 混ぜ合わせたものを金属製のローフパンや他の同様の冷凍庫に入れる容器に移し、フタがない場合はパーチメントペーパーやアルミホイルで覆います。
  3. 最低でも4時間冷凍庫に入れて固めます。
  4. シャーベットを冷凍庫から取り出し、5分間解凍させてからスクープします。
  5. ミントを飾り、お楽しみください。

ヒント

  • レモン汁は桃の風味を引き立て、シャーベットの色合いを鮮やかに保ちます。また、大きな氷の結晶の形成を防ぎ、滑らかなテクスチャーを実現します。
  • シャーベットが適切な一貫性になるためには、部屋の温度で5分間休ませるステップを省略しないでください。
  • このレシピをマスターしたら、他の果物を使用してさまざまなフルーツのシャーベットを作ることができます。例えば、マンゴーやブルーベリーを使用するのも良いでしょう。

桃のシャーベットについては、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください◎

桃を使ったアイスとシャーベットの作り方!生クリームなしでもOK

冷凍桃のタルト

冷凍した桃を使ったタルトは、甘酸っぱさが引き立つとても美味しいデザートです。冷凍桃はそのまま使用するのではなく、解凍してから使います。解凍方法は自然解凍がベストです。しかし、桃が完全に解凍されると水分が多くなり、タルト生地がふやけてしまう可能性があるため、半解凍程度で使用すると良いでしょう。

  • 調理時間: 約1時間20分
  • 費用目安: 約2000円
  • カロリー: 約203kcal/1人前

食材リスト (2人前)

■タルト台

材料 2人前の分量
薄力粉 約1 1/4カップ (150g)
砂糖 約4〜6大さじ
1/2小さじ
冷たい無塩バター 4〜8オンス (113g〜227g)
卵黄 1個
バニラエッセンス 少々
冷たいラードまたはショートニング 大さじ2
氷水 適宜

■桃のフィリング

材料 2人前の分量
桃 (ペースト状にした物) 約4〜5個分のペーストまたは6カップの冷凍スライス桃
桃 (飾り用) 適宜
砂糖 1/2カップ (99g)
薄力粉 約2〜3大さじ
アーモンドプードル 約1/4カップ
バター 2大さじ

作り方

  1. タルト台の準備: 薄力粉、砂糖、塩を混ぜ合わせ、バターとラードを加えて粗い食感になるまで混ぜます。水を少しずつ加えながら生地がまとまるまで混ぜ、ボールにして冷蔵庫で20分冷やします。
  2. 桃のフィリングの準備: 桃を皮をむき、ペースト状にしたものとスライスしたものを準備します。バターを溶かし、薄力粉、アーモンドプードル、砂糖を加えて混ぜ合わせます。
  3. タルトの組み立て: 生地を冷蔵庫から取り出し、タルト型に広げて底と側面を覆います。ペースト状の桃を底に敷き詰め、その上にスライスした桃を飾ります。
  4. 焼成: 予熱したオーブンで約40分焼きます。焼き上がったら、タルトを冷まし、飾り用の桃やアイスクリームを添えて完成です。

ヒント

  • タルト台は冷蔵庫でしっかり冷やすことで扱いやすくなります。
  • 桃のジュースでタルト台がぼそぼそにならないように、桃に少量の小麦粉を振りかけることがポイントです。

桃のタルトについては、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください◎

「桃タルト」でおもてなし!失敗しない生桃タルトのレシピと焼き方

まとめ

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今回は、桃の冷凍について紹介しました。

桃は丸ごと、またはカットして冷凍保存が可能です。変色を防ぐためには、カットした桃にレモン汁を少々塗ると良いです。冷凍した桃の賞味期限は最大1ヶ月ですが、できるだけ早めに食べることをおすすめします。解凍方法は自然解凍や半解凍があり、それぞれに合わせた食べ方を楽しむことができます。冷凍桃はスムージーやシャーベット、さらにはデザートレシピにも使用可能で、保存食としてだけでなく、様々な料理に活用することができます。

桃の旬の時期に大量に手に入れた際には、ぜひこの冷凍方法を試してみてくださいね◎

また、その他桃のレシピは、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください♪

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桃を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中で注目されるようになった中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

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【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

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