柑橘類の美味しく味わう食べ方、ベストタイミングは?大量消費のアレンジレシピも

柑橘類の美味しく味わう食べ方、ベストタイミングは?大量消費のアレンジレシピも

柑橘は種類が多くて、どの品種がどんな味がするのかが分かりにくいところです。それに、品種によっては皮が硬くてむきにくいこともあります。 今回は、柑橘類の特徴やアレンジレシピなどについてご紹介します。

まずは美味しい柑橘を用意!選ぶポイントは?

柑橘の品種によっては多少異なる場合がありますが、概ね柑橘を選ぶ場合に注意したいポイントは同じです。

形について

見た目が均一なものを選びましょう。表面に多少傷があっても味に影響はありません。

色について

色が均一で濃いオレンジ色のものを選びましょう。外皮にハリがあって、ツヤツヤとしているものは新鮮です。ヘタに青みが残っているものが良いでしょう。ヘタが枯れているものは避けてください。

重さについて

持った時にずっしりと重みを感じるものの方が果汁が多く美味しいとされています。

おすすめの食べ方

柑橘類は品種ごとに特徴があって、食べ方も異なります。

紅まどんな

皮がとても薄く果汁が多い特徴があります。手でも簡単にむけますが、果汁が溢れ出てしまうためナイフで半分に切ってスプーンで食べるのがおすすめです。ゼリー状の果肉が壊れてしまわず、なめらかなとろけるゼリーのような食感が楽しめます。

せとか

薄皮(ジョウノウ)がとても薄く、外皮を手でむくと一緒に引っ付いて薄皮が破れてしまうことがあります。外皮がむきづらいときは、ナイフを使って八つ切り(スマイルカット)にして食べると食べやすいです。

河内晩柑

皮が厚い柑橘です。見た目は皮がむきにくそうですが、内側にふかふかとした部分が多く意外と皮がむきやすいです。果汁が多いため房を分ける時に飛び出すことも。中に種があるので取り出して食べます。

日向夏(ひゅうがなつ)

外皮と薄皮の間にあるふかふかとした部分(アルベド)が甘い特徴があります。アルベドを全て取るのではなく、実と一緒に食べることで甘みがより一層感じられます。

文旦(ぶんたん)

甘みを増すためにしばらく貯蔵してから出荷されます。外皮と薄皮が厚く、食べるためには手間がかかりますが、大きくて肉厚のある果肉は食べ応えがあります。皮は砂糖漬けにすると食べられます。

柑橘類ををおいしく食べるうえでのポイント!

一般的にフルーツは、流通の期間を考慮して完熟前の状態で収穫されています。完熟ではない状態では、甘さが十分ではないこともあります。

一定期間貯蔵することで甘みが増す

ミカンを含め、柑橘類は一定期間貯蔵しておくことで甘みが強くなります。注意点としては、15~19℃の場所で適度な湿度がある環境下での保存が最適です。

温度が高すぎると傷んでしまいます。2週間以上おくことで甘みが強くなります。デコポンなどは1ヵ月以上貯蔵します。見た目がシナシナとして美味しそうには見えませんが、食べてみると酸味が抜け、甘みが際立ちます。

食べる前に冷蔵庫で冷やす

生鮮食品は冷蔵庫に入れたくなりますが、柑橘類は冷蔵庫で長時間保存することで甘みが減ってしまいます。でも、短時間であれば美味しさを引き出すことができます。食べる直前の1~2時間程度であれば、冷やしたほうが美味しくなります。短時間であれば逆に実が引き締まり、甘みが増します。

箱入りや袋入りのまま放置しない

柑橘を購入したとき、袋や箱に入っていますが、入ったままの状態で保管しておくと重みで傷んでしまいます。また、入れたままだと湿気が溜まり、痛みの原因になりかねません。

購入したら、箱や袋から取り出して傷んでいるものがないか1つ1つ確認してください。傷みそうなものや、キズがあるものから先に食べてしまいます。取り出したミカンを箱に入れて保管するなら、新聞紙を柑橘の間に挟みミルフィーユ状にして保管してください。湿気を防いで、柑橘を日持ちさせてくれます。

ストップ、フードロス!柑橘の大量消費レシピ

大量に購入したり、いただいたりした柑橘を、美味しい状態で食べきれなさそうなら、アレンジレシピを活用してみてはいかがでしょうか?

とっても簡単♪柑橘のジャム

柑橘類の果物ならどんな種類でも大丈夫です!

<材料>

  • 柑橘類(夏ミカン・甘夏など)・・・あるだけ
  • 上白糖・・・重量の50~70%

<作り方>

  • 柑橘を洗って、外皮をむきます。薄皮をむき、種を取り除く。
  • 1.でむいた外皮を刻んで、2~3回茹でこぼす。
  • 使う量の皮と実、汁を測り、材料の合計の50~70%の砂糖を加える。
  • 3.を鍋に入れて中火で煮る。
  • アクが出たら取って、弱中火くらいで40分煮込む。(あまり煮込みすぎると風味が悪くなるので最長で40分)
  • 煮沸した瓶に⑤を詰め、蓋をする。

夏に爽やか~!夏ミカンのゼリー

さっぱりと爽やかな風味のゼリー。他の柑橘でも代用できます。

<材料>

  • 夏ミカン・・・250g
  • 粉ゼラチン・・・5g
  • 水・・・1/4カップ

★水・・・3/4カップ

  •  レモン汁・・・大さじ1
  •  砂糖・・・25g

<作り方>

  1. 夏ミカンの外皮をむき、薄皮をむきます。
  2. 半分はボールなどに入れてスプーンで潰し、もう半分は好みの大きさにちぎる。
  3. 粉ゼラチンは水でふやかしておく。
  4. 鍋に1.の潰した夏ミカンと材料★を加えて中火にかける。砂糖が溶けたら2.の粉ゼラチンを加えて混ぜる。
  5. 器に1.でちぎった夏ミカンの実を入れ、3.のゼリー液を流し入れ、冷蔵庫で1時間ほど冷まして固める。

甘平(かんぺい)のせレアチーズ

甘い甘平とまろやかなクリームチーズが合う♪

<材料>

  • クリームチーズ・・・200g
  • プレーンヨーグルト・・・100g
  • 砂糖・・・50g
  • 牛乳・・・50m;
  • ゼラチン・・・5g
  • レモン汁・・・少々
  • ゼリー飲料・・・1パック
  • 甘平・・・1個

<作り方>

  1. クリームチーズを室温でもどしておく。
  2. 柔らかくなったクリームチーズに砂糖を入れ、泡だて器でよく混ぜる。
  3. プレーンヨーグルト、牛乳を入れ、泡だて器でよく混ぜる。なめらかになったらレモン汁を加える。
  4. ゼラチンを大さじ3のお湯で溶かす。
  5. 溶かしたゼラチンを③に加えて軽く混ぜる。
  6. 器に分けて冷蔵庫で冷やし固める。
  7. 甘平の皮をむき、適当な大きさに切る。
  8. 固まったらソースとしてゼリー飲料をかける。
  9. 上に甘平をのせれば完成。

文旦のオレンジピール

皮まで食べられるなんてエコ!そして美味しい♪

<材料>

  • 文旦や八朔などの大きなみかん・・・2個
  • 文旦や八朔の皮・・・16枚
  • 水・・・適量
  • 白砂糖・・・茹でこぼした後の材料に対して70~80%
  • グラニュー糖・・・適量

<作り方>

  • ヘタの部分を深めに丸く切り取る。大きさは直径で1.5㎝くらいで、ワタの部分まで切り取る。
  • ピーラーで薄く外皮をむく。
  • 外皮を縦に8本の切り込みを入れる。ヘタの方から厚く皮をむく。
  • たっぷりの水から煮て、沸騰したら水を捨てる。これを合計3回繰り返す。3回目だけ5~6分煮る。
  • 水をかけて一晩浸けておく。
  • 翌日水を切り、重さを量る。重さの70~80%の白砂糖を準備して、鍋に外皮と砂糖、ひたひたの水を入れて煮込む。
  • 泡が大きくなり始めたら火を止める。
  • クッキングシートの上に広げて、2日ぐらい陰干しする。途中でひっくり返す。残ったシロップはプレーンヨーグルトにトッピングしたりと利用できます。

まとめ

柑橘には爽やかな酸味があったり、濃厚な甘さがあったり、粒がしっかりしていてシャキシャキとした食感が面白いものがあったりと、種類によって特徴があります。生で食べても美味しいですが、特徴を捉えてアレンジするとまた違う美味しさを発見できますよ。ぜひ試してくださいね。

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