店頭で美味しいパイナップルを選ぶ方法は?
食べてみれば、手に取ったパイナップルが美味しいのか、美味しくないかは簡単に分かるのですが、日本では味見をしてから買う習慣はないですよね。ですが、美味しいパイナップルを選ぶ方法は他にもありますのでご安心ください。
黄味がかったものを選ぶ
食べ頃のパイナップルは黄味がかったものを選んでください。緑色のものは未熟で、赤みがかったものは過熟になります。完熟のパイナップルを味わいたい場合は、畑でなっている状態で成熟させる必要があります。輸入パイナップルは輸送時間を考えて、早めに収穫されるので、食べ頃の甘いパイナップルをお探しなら、国産パイナップルがおすすめです。
持ち上げてみる
購入する前にパイナップルを持ち上げて比べてください。見た目は同じ大きさでも、持ち上げてみると重さに違いがあります。重みのあるパイナップルは、果汁たっぷりでジューシーな証拠です。
香りを確認する
持ち上げたときに香りのチェックもしてください。食べ頃のパイナップルからは、パイナップルの甘い香りが漂います。そのとき、パイナップルの網目も忘れずチェックしてください。境目が膨らんで盛り上がっているものは甘い可能性が高いです。
形を確認する
パイナップルは葉のついた頭の部分からお尻にかけて太く、下膨れしたような形が美味しいとされています。パイナップルの底にカビが生えやすいので、形を確認したときにはカビが生えていないか確認してください。
葉の色を確認する
葉の色が濃いパイナップルを選んでください。太陽の光をサンサンと浴びて育ったパイナップルは、葉の色が濃くなる傾向があります。また、葉っぱを触ってみると簡単に抜けてしまうようであれば完熟の証拠です。
美味しいパイナップルは産地で選ぶのもおすすめ
日本に流通しているパイナップルの95%は輸入パイナップルです。中でもフィリピン産が多く、スーパーで販売しているものも同じです。最近では台湾産のパイナップルもスーパーに並ぶようになりました。
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※2024年8月のデータフィリピン産
フィリピン産のパイナップルは、ゴールデンパインと呼ばれている品種のMD2が大半を占めています。デルモンテゴールド、ドールのスウィーティオなどが有名なブランドパイナップルです。フィリピン産の特徴は何といっても、値段の安さです。
台湾産
台湾産の出荷最盛期となるのは3月から6月です。フィリピン産は外皮が緑色っぽいですが、台湾産は外皮が黄色からオレンジに近い色が多くなります。価格はフィリピン産と国産の間の価格帯です。台湾産パイナップルは芯まで食べられて少し小さくなります。
沖縄産
スーパーではあまり見かけませんが、国産のパイナップルは沖縄県で栽培されています。価格はフィリピン産の2倍以上しますが、熟成度が違います。フィリピン産のパイナップルは、輸送時間を考えて早めに収穫されるため、熟成度は10~20%程だそうです。一方で、沖縄県産のパイナップルは熟成度が70%程です。追熟しないパイナップルは、収穫した時が一番美味しい状態なので、熟成度の高い国産は甘さが強くて美味しいパイナップルといえます。
人気の 品種 はどれ?おすすめのパイナップル品種5選
パイナップルにもそれぞれ品種があります。お気に入りのパイナップルが見つかったら、パイナップルのお取り寄せも試してくださいね。
スムースカイエン
世界でも多く生産されているパイナップルのスムースカイエン。日本でも沖縄などで栽培されています。酸味と甘みのバランスが良く、果汁も豊富でジューシーです。果実が柔らかく、完熟した果肉は口の中でとろけるほど柔らかいものがあります。重さは1~1.5kg程。生食でも美味しいですが、缶詰やジュースにも最適です。旬の時期は5月下旬頃から7月下旬頃まで。食べ頃の旬は6月中旬から7月中旬にかけてです。
ピーチパイン
ピーチパインはその名の通り、桃の特徴をもつパイナップルです。ピーチパインからは桃のような甘い香りが漂うので、この名で呼ばれています。1個の重さは400g~800g程度。一般的なパイナップルに比べると小ぶりサイズです。果肉は白っぽいですが、芯まで食べられるほどの甘さがあります。完熟したものは缶詰のシロップによりも甘みが強いです。石垣島では4月中旬から6月中旬頃、沖縄本島では6月中旬から7月末頃です。
スナックパイン
スナックパインは、パイナップル科のボゴール種です。葉に棘があり一般的なパイナップルよりもやや小ぶりです。果肉の隙間が大きく、手でも切り取れます。酸味が少なくて甘みが高く、香りが良いので近年では人気が高いパイナップルの1つ!
石垣島では4月下旬から6月下旬、沖縄本島では6月下旬から7月中旬に旬の時期を迎えます。重さは700g~900g程度なので、比較的小さくてコンパクトなサイズ感です。緑色のものと黄色いものの2種類があります。
ゴールドバレル
ゴールドバレルは大きく、1.3~2.2kgです。金色(ゴールド)に輝く樽(バレル)という名前が付けられるほど果肉が美しい金色で、樽のようなどっしりとした外見です。見た目も味も良いので贈答品としておすすめの果物!パイナップルのイガイガする感じや酸味がまったくなく、濃厚な甘さが特徴です。
ゴールドバレルの誕生には、「外国産にも負けず、生で食べても美味しい、最高の味と品質のパイナップルを作る!」という熱い想いが込められました。1989年の研究から約20年の歳月をかけて2006年に念願の新品種、ゴールドバレルが誕生しました。その美味しさから「国産パイナップルの最高峰」とも言われています。石垣島での旬の時期は5月から7月、沖縄では7月上旬から中旬頃。
台湾パイナップル(台農17号 金鑚パイン)
台湾産のパイナップルの中でも一番人気が高いパイナップルの品種、「 金鑚(きんさん)パイン」。芯まで柔らかく、ジューシーで甘みが強いのが特徴です。果肉は黄金色で表皮はオレンジがかった色をしています。食べた時のピリピリとした酸味が少なく食べやすい品種です。
台湾は日本から近く、輸送時間を短縮することができます。そのため、パイナップルを完熟に近い状態で出荷できるためフィリピン産より甘みが強くなる傾向があります。旬の時期は3月中旬から7月頃です。
まとめ
追熟しないパイナップルだからこそ、選ぶときには慎重になって美味しいパイナップルを選びたいものです。色や形、香りや重さで比べて、一番美味しいパイナップルを選んでくださいね。それでも、美味しいパイナップルが見分けられない人は、国産品種がおすすめですよ!