店頭で美味しいじゃがいもを選ぶ方法は?
店頭でじゃがいもを購入するとき、大きさだけで判断せず、ポイントを抑えて美味しいじゃがいもを選びましょう。
美味しいじゃがいもの選び方
皮は薄くて、表面はなめらかでハリがあるものを選びましょう。全体的に形がふっくらして、しっかりとした硬さがあるものが良いです。あまり大きすぎず、中ぐらいの大きさのものを選んでください。指ではがれそうなくらいの薄い皮の物が良く、古くなれば皮が硬くなります。男爵は形が丸いものがおすすめで、メークインは形がややへん平で重いものがおすすめです。
購入を避けたほうがいいじゃがいも
どんな品種でも、傷があるものや褐色の斑点があるものは避けましょう。明るいところに置くと、皮が緑色に変色します。緑色の部分と発芽部分には、ソラニンと呼ばれる有毒成分が含まれ、食べると中毒症状を起こす可能性があります。保存中に変色したり、発芽があった場合は完全にその部分を取り除いてから調理しましょう。
美味しいじゃがいもは産地で選ぶのもおすすめ
じゃがいもの名産地では、最適な気候や風土が備わり美味しいじゃがいもを育みます。
北海道のじゃがいも栽培の特徴
北海道でじゃがいも栽培が行われるようになったのは、移住者の食糧を確保するのに、寒冷な気候でも良く育つじゃがいもが適していたことが理由の一つです。そして、北海道は広大な大地が広がり、じゃがいもの栽培面積を大きく確保できたことと、大型機械を導入した栽培が可能だったことも理由にあげられます。
北海道では男爵薯がロングセラーとなり、その他メークインやキタアカリきたかむ、とうやなど、様々な品種が栽培されています。品種により旬の時期が違いますが、男爵薯やメークインなどは8~翌年4月まで流通しています。
長崎県のじゃがいも栽培の特徴
長崎県では、4~6月と12~1月に収穫を行う秋作と春作の2つで栽培が行われています。長崎県での特産エリアは、雲仙市、南島原市、長島町、諫早市(いさはやし)です。じゃがいもは寒冷地に適しているため、長崎でも安定した収穫量を見込むために品種改良が進められています。これまで開発された品種にはニシユタカ、デジマなどの品種があります。2003年にはアイユタカも誕生しました。
長崎の「愛の小町」や「温場ばれいしょ」は、ばれいしょのブランドとしての確立に成功しています。
鹿児島県のじゃがいも栽培の特徴
鹿児島県は全国2位の広大な畑地と温暖な気象条件がある地域です。栽培されているばれいしょは、他の産地では貯蔵ものが主体となる1~5月に収穫したての新鮮なじゃがいもを出荷しています。主力の栽培品種は中晩品種のニシユタカ。その他メークイン、ホッカイコガネ、農林1号、デジマなどです。主力産地は、沖永良部、長島地区、なんぐう地区などがあります。ブランド産地は種子島、徳之島です。ほとんどの地域では、赤土土壌で栽培が行われています。
人気の 品種 はどれ?おすすめのじゃがいも品種5選
男爵薯やメークイン以外にも、スーパーで手に入る品種もチラホラとあります。品種の特徴を捉えて、購入したことがない品種もお料理に用いてくださいね!いつもと少し違う味わいを楽しむことができますよ!
品種①男爵薯(だんしゃくいも)
日本のじゃがいもの代表格として位置づけられている品種。日本のじゃがいもの起源でもあり、現在でも長く愛されて続けています。果肉色は白色で、でんぷん含有量が15%と高く、ほくほくとした食感が特徴です。粉ふきいもやマッシュポテトなどに適しています。
品種②メークイン
男爵薯とともに日本の代表的なじゃがいもの看板を背負う品種。大正時代初期にアメリカを経由して北海道に渡り、各地で栽培されるようになりました。デコボコ感がなく、つるりとした長卵形で、目が浅く果肉色は黄白色です。しっとりときめ細かい粘質で煮崩れしない特徴から、煮物に適しています。
品種③キタアカリ
扁球形で皮の色は黄色。目の部分が赤紫色です。果肉は濃い黄色で、でんぷん含有量は男爵薯より高く、ホクホク感が強い。煮崩れしやすいので、皮付きのままふかしいもにしたり、ポテトサラダやコロッケなどに適しています。果肉の黄色にはカロテンが含まれ、ビタミンCも他の品種と比較すると多いです。
品種④トヨシロ
スーパーではあまり目にする機会はありませんが、ポテトチップスの原料として利用されている品種です。
品種⑤インカのめざめ
じゃがいもの原産地、アンデス地域で珍重されていた小粒種を、北海道での栽培条件に適するように改良をした品種です。大きさは小粒で、皮は黄色。果肉の色はオレンジに近い黄色です。カロテンが多く含まれ、キタアカリと比べると約7倍の量がふくまれています。栗やナッツに似た風味が特徴。煮崩れが少ないため、煮物に適しています。油脂との相性もよいため、洋風の料理にもよく合います。
品種⑤ホッカイコガネ
フライドポテト用として育成された品種です。長楕円形で、皮の色は淡い褐色。果肉の色は淡い黄色。目が浅く皮が向きやすく、肉質はメークインのようにしっとりとしており、煮崩れしにくい特徴です。加工用として育成されましたが、品質や食味が優れていたため、関西以西では青果用として流通している品種です。
まとめ
スーパーでよく見かける1玉〇円のじゃがいも。男爵薯やキタアカリ、とうやなどの品種で選ぶ際は、中ぐらいの大きさのものを選んでくださいね!元々、サイズが小さい品種なので、大きく育ちすぎているものは、中心部が空洞化している可能性がありますよ!