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【基準から解説】桃の等級と糖度って?美味しい桃の選び方

【基準から解説】桃の等級と糖度って?美味しい桃の選び方

桃は、その甘さとジューシーさから多くの人々に愛されるフルーツです。特に日本では、お中元など夏のギフトとしてもよく利用されます。しかし、桃は品種や産地、等級や糖度などによって美味しさが格段に変わるため、選び方には注意が必要です。一見すると複雑に思えるこれらの要素を理解することで、より良い桃を選ぶことが可能になります。 この記事では、そんな桃の選び方について詳しく解説します。まずは、桃の等級と糖度などの基本情報をしっかりとおさえておきましょう◎

「桃の等級」とは?

桃の等級とは、その状態や大きさ、品質に基づいて定められたものです。具体的には「特秀品」「秀」「優」「良」等の等級があります。これらは桃の色合い、形状、糖度などの総合的な品質で決定され、特秀品が最も高品質を示しています。

例えば、以下のような基準で等級が分けられます。

等級 説明
特秀品 色合い、形状ともに優れ、糖度が高い
色合い、形状が良好で、ある程度の糖度がある
形状に難ありだが、味は規定値以上

これらの等級は、産地や品種ごとに独自の規格が設けられているため一見して判断できないところもあります。しかし、消費者としてはこれらの等級を知っておくことで、桃の選択時に迷ったときの大きな判断材料になります。

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「桃の糖度」とは?

「桃の糖度」とは、桃の甘さを数値で表したものです。甘さの指標となる糖度は、果物の品質評価に重要な要素となります。具体的には、糖分が果物中に含まれている割合を%で表します。例えば、「糖度13度」という表記があると、その桃の糖分濃度は13%であることを示します。

一般的に、桃の糖度は10度前後が多いですが、品種や栽培方法により異なります。特に、選び抜かれた高品質の桃「信玄」は早生種で糖度12度、中盤以降では糖度13度となるなど、等級や品種により基準が設けられています。よって、消費者は自分の好みの甘さに応じて選ぶことが可能です。

2024年産地別の桃人気ランキング

※2024年5~8月までのデータ
※JAふくしま未来・JAフルーツ山梨・JA新潟かがやき・JAさがえ西村山の桃の売上データ

桃の代表品種とその特性

ここからは、美味しい桃の代表品種とそれぞれの特性について紹介します。

あかつき

あかつきは、日本で最も多く生産されている人気の桃です。果実は大きく、果肉は柔らかく香り高いのが特徴です。薄いピンクの皮は食べやすいため皮ごと食べることも可能です。

あかつきの最大の特長はその糖度。非常に高い糖度を持つため、甘さを直接感じることができます。表面が艶やかで、果肉が赤みを帯びていることがよく見られます。等級は糖度や果実の大きさ、色艶などにより変動しますが、高等級のあかつきはその甘さと美しさから高級果物として非常に人気があります。

清水白桃

清水白桃は、岡山県を代表する白桃の一つで、その美しい乳白色に淡い桃色が加わった見た目と、独特の甘い香りを持つ果肉は極上と称され、贈り物としても喜ばれることが多いです。この品種は、岡山一宮で、白桃と岡山3号が偶然交配されて生まれました。昭和7年に「清水白桃」と命名され、その後全国的に知られるようになりました。

岡山県の気候、特に温暖な気候と日照時間の長さ、そして花崗岩の崩壌土が豊富なことが、清水白桃の生育に適しており、これらの条件が揃って初めて生まれる清水白桃は、香りが高く、見た目も美しく、日持ちすると評価されています。

川中島白桃

川中島白桃は、日本の長野県で特に生産が盛んな桃の品種の一つです。早生種で、7月上旬から中旬にかけて収穫されます。特徴的なのはその大きさで、重さが300gを超えるものもあり、食べ応えがあります。また皮が薄く、食べやすいのも特徴です。

この桃の糖度は14度以上と非常に高く、甘みが強いのが特徴です。果肉は白色であり、とてもジューシーで食感が良いことから、生食だけではなく、ジャムやジュース、スイーツの材料としても利用されます。

白鳳

白鳳は、とても柔らかい舌触りと甘味が強く、果汁が溢れ出る桃の品種で、その美味しさから根強いファンを持つ人気の桃です。コクのある甘さとすっきりとした後味から、桃本来の美味しさを存分に堪能することができます。

生産量も多く、全国各地で広く栽培されています。また、白鳳には白桃と同様に多種多様な派生品種が存在し、中でも山形県産の「いけだ白鳳」は、後引く濃厚な甘みとジューシーさで人気を集めています。

伊達白桃

伊達白桃は、福島県伊達市を主な産地とし、その名にもなっている桃の品種です。果実の大きさは中大型で、美しい白肌が特徴的。果肉は緻密でありながらも食べやすい柔らかさを持ち、甘さと酸味が絶妙に調和した味わいが楽しめます。

伊達白桃は一般的に糖度が高く、その平均的な糖度は14~15度程度。加えて、果実の皮が薄く、果肉に近い部分にも甘さが凝縮されています。そのため、食べるときには皮ごと味わうことで、深い甘さを感じることができます。

桃の品種については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください♪

桃の品種はいくつある?品種ごとの特徴や選び方のコツを紹介!

桃の魅力を知ろう!品種ごとの特徴や旬、栽培の歴史について徹底解説

日本で有名な桃の産地

桃の名産地といわれる地域は全国に多数存在しますが、中でも生産量で上位を占めるのは、以下の5県です。

  • 山梨県
  • 福島県
  • 長野県
  • 山形県
  • 和歌山県

この5つの産地だけで、国産桃のおよそ80%が生産されています。これらの産地で育った桃は品質も良く、毎年「特秀品」を数多く市場に届けています。主力となる品種や旬の時期は産地ごとに異なるので、それぞれの桃の特長をおさえておくと、選ぶ際の参考になります。

この記事では、産地ごとの桃の主力品種やそれぞれの特長について紹介しています。気になる人はぜひ合わせてチェックしてくださいね◎

桃の名産地はどこ?日本の桃の生産量と主な産地を徹底解説!

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美味しい桃の選び方

美味しい桃を選ぶ際には、「色と形」、「香りと手触り」、「等級と糖度」の3つのポイントに注目して選びます。

  • 桃の色と形:赤みがかかり均一な色の桃が良いとされています。また、形は丸みを帯びていてくぼみが少ないものが食べ頃のサインです。
  • 香りと手触り:甘い香りが漂ってくる桃は新鮮で美味しい証拠です。また、手に持ったときに柔らかすぎず硬すぎない、適度な弾力があるものを選びましょう。
  • 等級と糖度:等級は桃の品質を示し、糖度はその甘さを示します。等級が高いもの、そして糖度が高いものを選べば、より美味しい桃を選ぶことができます。

店頭で購入する際は、ぜひこれらのポイントに注目しながら、高品質で美味しい桃を見つけてみてくださいね。

まとめ

美味しい桃の選び方を知るうえで、桃の等級と糖度の理解は欠かせません。等級は形、色付き、重量、そして糖度を基に判断されます。桃の糖度は品種や収穫時期、育て方により異なります。糖度が高いほど甘みが強く、食味が良いとされます。また、品種によって特性が異なるので、自分の好みに合ったものを選ぶことが大切です。

この記事で紹介した情報を活用して、自分に合った最高の桃を見つけてみてください◎

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桃を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中で注目されるようになった中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

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