桃の変色を防ぐ!ベストな保存方法と食べられるタイミング

桃の変色を防ぐ!ベストな保存方法と食べられるタイミング

初夏から秋にかけて旬を迎える桃は、甘さとジューシーさが特徴の人気フルーツです。しかし、一度カットすると茶色に変色してしまうことが多いですよね。これは桃に含まれるポリフェノールが酸化することで起きる現象で、見た目が悪くなるだけでなく、風味も落ちてしまいます。 そこで、この記事では桃の変色を防ぎながら美味しく保存する方法を詳しく解説します。また、変色した桃が食べられるのか、その見分け方もご紹介します。変色を防ぐコツを身につけて、新鮮な桃を長く美味しく楽しんでください◎

桃が変色する理由

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桃を切ってしばらくすると変色するのは、酸化という反応が起こるからです。これは、桃の組織が破壊されることで、その内部に含まれている酵素が空気中の酸素と反応し、ポリフェノールという物質を酸化させます。その結果、メラニンという茶色い色素が生成され、これが桃の変色の主な原因となります。

また、桃は他の果物に比べても特に変色しやすいとされています。これは、桃の肉質がやわらかく、組織が破壊されやすいからであり、また桃はポリフェノールや酵素が豊富であるため、酸化反応が起こりやすい環境が整っているからです。

桃の変色を防ぐ方法

ここからは、桃の変色を防ぐ具体的な方法について紹介します。

切り口にレモン汁を塗る

桃が変色するのは、酸化によるものです。特に切り口は、空気に触れる面積が増えるため、酸化しやすくなります。そのため、切り口に抗酸化作用のあるレモン汁を塗ることで、変色を防ぐことが可能です。

手順は以下の通りです。

  1. 切った桃の表面全体にレモン汁を塗布します。
  2. レモン汁を塗布した後は、ラップで包み、冷蔵庫で保存します。
  3. 食べる直前に再度レモン汁を塗布すると更に効果的です。

ただし、レモン汁を塗布するとレモンの味がつくため、そのまま食べる際はご注意ください。レモンの風味が気にならない、または合う料理に使用する際には最適な方法です。

ぬるま湯につける

桃が変色するのは、フルーツが持つ酵素が酸化を引き起こし、それが色素と反応するためです。その酵素の活動を抑える方法の一つが、ぬるま湯に桃をつける方法です。具体的な手順は以下の通りです。

  1. 桃を洗い、キッチンペーパー等で水分を拭き取ります。
  2. ボウルにぬるま湯(約30℃)を用意し、桃を数分間浸けます。
  3. その後、キッチンペーパーで水分を取ります。

この方法は、桃が変色するのを遅らせ、新鮮さを保つことが可能です。しかし、完全に変色を防ぐことは難しいため、食べる直前に行うことをおすすめします。

なお、この方法は熱に弱い酵素の活動を抑制するためのものなので、他の果物の変色防止にも利用できます。

ラップをする

桃を切った後は、変色を防ぐためにラップを使用します。ラップをすることで、桃の新鮮さを保つとともに、酸化を防ぎ、変色を抑える効果があります。手順は以下の通りです。

  1. 切った桃の表面全体にラップを密着させるようにします。空気に触れると桃が酸化し、変色の原因となるので、なるべく空気を含まないようにしっかりとラップします。
  2. ラップをしたら、冷蔵庫で保存します。保存温度は5℃以下が理想的です。これにより、酵素の活動が抑制され、変色を防ぐことができます。

この方法を用いて、桃を長持ちさせて美味しくいただきましょう。

他の果物と一緒に保存しない

桃は他の果物と一緒に保存すると変色しやすくなる可能性があります。その理由は、果物が熟す過程でエチレンガスを放出するためです。桃はこのエチレンガスに敏感で、他の果物からのエチレンガスに影響を受けて早く熟してしまい、結果的に変色しやすくなってしまいます。

具体的には、バナナ、リンゴ、梨などが多量のエチレンガスを発生させます。これらの果物と一緒に保存してしまうと、桃が過熟してしまう可能性が高まります。したがって、桃はこれらの果物から離して保存することをおすすめします。

また、野菜にもエチレンガスを発生させるものがあるので注意が必要です。たとえば、トマトやアボカドも同様です。

桃を美味しく長持ちさせるためには、適切な保存場所と一緒に保存しない果物を知ることが大切です。

桃の適切な保存方法

桃の保存には冷蔵と冷凍の2つの方法があります。

冷蔵保存の方法

桃はデリケートな果物であり、強く触るとすぐに傷んでしまいます。そのため冷蔵保存する際は、桃を柔らかい布などで包み、一つ一つを冷蔵庫の野菜室に優しく置きます。

また、他の果物と一緒に保存しないことが重要です。これは、果物が発散する「エチレンガス」により、他の果物が早く熟成してしまうからです。完熟した桃の日持ちは、冷蔵庫で2~3日ほどが目安となります。

冷凍保存の方法

冷凍保存する際は、桃の皮を剥き、種を取り除いた上で切り分け、ジップロックなどの保存袋に入れて冷凍庫へ。これで、桃をいつでも食べることができます。冷凍庫での保存期間は1ヶ月程度が目安です。

また、この方法以外にも桃の冷凍保存には色んなやり方があり、美味しくアレンジすることもできます。こちらの記事では、桃の冷凍保存のやり方や活用レシピを紹介していますので、気になる方はぜひ合わせてチェックしてみてください◎

桃を美味しく保存したい!冷蔵庫とアルミホイルの正しい使い方とは?

【冷凍桃のアレンジ】桃が大量にある人必見!簡単アレンジレシピ5選

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基本の桃の切り方と美味しい食べ方

桃を美味しく食べるためには、変色を防ぐ方法に加えて、基本の切り方をマスターすることも大切です。

  1. まず水で優しく洗い、産毛を落とします。
  2. その後、桃の割れ目に沿って包丁で一周切り込みを入れて、両手で優しく左右にひねることで2等分します。ここでは力加減が大切で、強くひねりすぎると桃が傷つきます。
  3. 2等分したら、それをさらに2等分ずつ切り、くし形にします。
  4. 最後に皮と果肉の間に包丁を入れ、皮をむいたら完成です。

くし形に切った桃は、ヘタ側からお尻側にかけて順番に食べるのがおすすめです。桃はお尻側から熟していくため、お尻まわりの果肉が最も甘いとされています。ヘタ側から順に食べ進めていくことで最後まで甘みが口に残り、より桃の美味しさを堪能できますよ。

桃の切り方については、こちらの記事でもご紹介していますので、ぜひご覧ください◎

桃の切り方と皮むきの裏ワザ!熟した桃も綺麗に食べるコツを紹介!

まとめ

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今回は、桃が変色する理由や変色を防止する方法について紹介しました。

桃が変色するのは、酸化反応によるもので、一度変色した桃も健康に影響はなく食べることが可能です。しかし、美味しさを保つためにも変色防止は重要です。

具体的な防止策としては、切り口にレモン汁を塗る、ぬるま湯につける、ラップをする、他の果物と一緒に保存しないなどが有効です。これらを活用することで、桃を新鮮な状態で長く保存することが可能となります。

以上の知識を活用し、美味しい桃をさらに楽しんでいただければ幸いです◎

桃を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

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【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

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