美味しい桃の選び方!甘い桃の特徴と産地や品種にも注目

美味しい桃の選び方!甘い桃の特徴と産地や品種にも注目

7月に入ると、スーパーなどでよく見かける桃。甘くみずみずしい味わいで、夏の味覚の代表格ともいえる果物ですよね。 今回はそんな桃の選び方について紹介します。美味しい桃を選ぶには、どんなポイントに注目すれば良いのか詳しく解説してるので、ぜひ参考にしてくださいね。

店頭で美味しい桃を選ぶ方法は?

家庭用の桃は、スーパーや八百屋さんなど店頭で購入することが多いですよね。実際に見て選べる分、美味しい桃を見分けるポイントはおさえておきたいところ。
では具体的に、店頭で美味しい桃を選ぶには、どんなポイントに注目すれば良いのか見ていきましょう!

ポイント①形が左右対称でふっくらしている

桃には、縫合線と呼ばれる縦スジが入っています。美味しい桃はこの縫合線を中心に、左右対称の形をしているのが特徴です。
また美味しい桃は全体的にふっくらと丸みを帯びていて、上から見たときやや横長の楕円形をしています。
お店によっては桃の置き方がバラバラなこともあるので、優しく手に取って確認してみるのも良いでしょう。

ポイント②青みがなく全体的に色付いている

店頭に並んでいる桃は、熟す前に収穫されているため硬いこともあります。程よく熟した美味しい桃は、全体がピンク色や紅色に染まり、お尻の部分はクリーム色をしています。逆に未熟な桃は色付きが薄く、お尻の部分はやや青みがかっているので、このような桃は避けた方が良いでしょう。

ポイント③皮に産毛や白い斑点がついている

桃の皮をよく観察すると、産毛や白い斑点が付いていることがあります。白い斑点は果点と呼ばれ、桃の実が熟して糖度が高くなることで皮に亀裂が入り、斑点として浮き出るといわれています。
また桃の産毛には害虫や日焼けから実を守る役割があり、産毛がしっかり生えている方が、品質が良いとされています。そのため皮の産毛や果点が多いほど、桃は甘くて美味しいといえます。

美味しい桃は産地で選ぶのもおすすめ

桃は夏を代表する果物の一つ。お中元ギフトやふるさと納税の返礼品として、お取り寄せすることもありますよね。
そんなときは、桃の産地に注目して選ぶのがおすすめです。産地ごとに旬の時期や主力品種が異なるので、ぜひチェックしてみてください。

山梨県

山梨県の桃は、6月中旬~9月下旬頃までが旬の時期。山梨県は桃の収穫量、栽培面積共に日本一で、時期ごとに様々な桃品種を出荷しています。
中でも主力となる品種は「日川白鳳」で、旬の時期は6月下旬~7月中旬頃。赤みが濃く鮮やかな紅色が特徴で、丸くてキレイな形をしています。また果肉が非常にジューシーで、かぶりつくと果汁が滴り落ちるほど。山梨県で生まれた白鳳系品種の中でも、特に人気が高い桃です。

福島県

福島県の桃は、6月下旬~10月上旬頃までが旬の時期。特に最盛期は8月上旬~下旬頃で、主力品種である「あかつき」が出回る時期です。あかつきは福島県で生まれ、生産量のシェア率も福島県が50%以上を占めています。
そんなあかつきの特徴は、シャキッとした歯ごたえが楽しめる硬めの果肉。硬い桃が好きな人には、ぜひ一度食べてみてほしい桃です。

長野県

長野県の桃は、7月上旬~9月下旬頃までが旬の時期で、主力品種は「桃の王様」と呼ばれる「川中島白桃」です。川中島白桃は晩生品種の桃で、9月いっぱいまで市場に出回ります。ずっしりと重量感のある大玉で、濃厚な甘みと滑らかな舌触りが特徴です。
長野県では他にも「黄金等」や「なつっこ」などの人気品種も多く栽培されていて、いずれも長野県が発祥です。

岡山県

岡山県の桃は、6月中旬~9月下旬頃までが旬の時期で、主力品種は何といっても「清水白桃」です。長野県の川中島白桃が「桃の王様」なら、岡山県の清水白桃は「桃の女王」といわれています。女王と呼ばれるだけあって、清水白桃の味わいは上品で爽やか。果肉は柔らかく、香り高いのも特徴です。
また岡山県の桃は、直射日光に当てない有袋栽培が主流のため、清水白桃をはじめ白っぽく上品な色付きをしています。

人気の 品種 はどれ?おすすめの桃品種5選

桃には100種類以上の品種があるといわれていますが、美味しい桃を選ぶなら人気品種をおさえておくのもポイントです。
ここでは数ある桃品種の中でも、特に人気が高い5つの品種について紹介します。味、食感、見た目などそれぞれ特徴が異なるので、ぜひお気に入りの品種を見つけてくださいね。

あかつき

あかつきは福島県を代表する桃品種で、心地よい歯ごたえと爽やかな甘みが特徴です。1個250g~300gと大玉で、全体が淡いピンク色に染まった美しい見た目も魅力です。
あかつきは8月上旬から収穫がはじまり、8月中旬~下旬が最も美味しい旬の時期。お盆の手土産としてもぴったりですね。
またあかつきは、皇室献上品にも選ばれた高品質な桃品種。贈答品としてもおすすめですよ。

川中島白桃

川中島白桃は、長野県の川中島町で生まれた桃品種。先ほど紹介したように「桃の王様」と呼ばれています。川中島白桃の果肉は緻密で硬め。実がしっかりしている分、日持ちが良いのも特徴です。味わいは酸味が少なく、まったりとした甘みを感じます。
旬の時期は8月下旬~9月中旬頃で、旬を迎えた川中島白桃は暗赤色に染まります。深く濃い色付きと、ふっくらとした大玉は見栄えします。

清水白桃

清水白桃は岡山県で生まれた桃品種で、清水白桃という名前は誕生当時の地名「芳賀清水」に由来しています。
清水白桃の果皮や果肉は乳白色で、とても上品な見た目をしています。また甘い果汁をたっぷり含んだ果肉は、滑らかな舌触り。見た目だけでなく味わいも上品な清水白桃は、まさに「桃の女王」です。
清水白桃は桃の中でも特にデリケートで、指で強く押すと変色してしまいます。剥くときは十分注意しましょう。

白鳳

白鳳は元々「白桃」に「橘早生」を交配した実生から選抜した桃品種。緻密で柔らかな果肉と、たっぷりの果汁が特徴です。
白鳳から派生して生まれた「日川白鳳」や「八幡白鳳」などを総称して「白鳳系」と呼ばれ、現在では桃を代表する品種の一つとなりました。
旬の時期は7月中旬~8月上旬頃で、ハウス栽培されている白鳳は早い地域で5月中旬頃から出回ることもあります。

西王母

西王母は桃の中でも晩生の品種で、9月下旬に収穫を迎え、市場には10月いっぱいまで出回ります。また西王母は大きいもので600g程にもなる大玉品種で、色味は乳白色を基調とした淡いピンク。「西遊記」に登場する蟠桃を思わせる、特徴的な見た目をしています。果肉は非常に柔らかくとろけるような食感で、強い甘みを感じます。
桃の旬を逃してしまった人も、秋口まで出回っている西王母なら手に入るかもしれませんよ。

まとめ

今回は、美味しい桃の選び方について紹介しました。
店頭で桃を選ぶ際は、形や色など見た目の特徴に注目しましょう。また通販を利用する際は、産地や品種で選ぶのがおすすめ。味や見た目、旬の時期などそれぞれ異なるので、事前にチェックしておくと良いですよ。
選び方のポイントをおさえて、旬の美味しい桃を存分に楽しみましょう!

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