【桃の離乳食】何歳から与えられる?栄養士が解説する桃の食べさせ方

【桃の離乳食】何歳から与えられる?栄養士が解説する桃の食べさせ方

桃は、ビタミンCやカリウムを豊富に含むフルーツで、その甘さとジューシーさから多くの人に愛されています。特に、赤ちゃんにとって自然の甘さを感じられる桃は、離乳食として大変適しています。 しかし、いつから桃を離乳食として始めて良いのか、どのように下ごしらえして与えるのが適切なのかなど、様々な疑問があるかと思います。この記事では、管理栄養士の視点から、桃の離乳食について詳しく解説します。

桃を離乳食としていつから始められるか

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まずは、桃を離乳食として与え始めるタイミングについて紹介します。

離乳食初期からの導入

離乳食の初期とは、赤ちゃんが固形物を口にする最初の期間を指します。この時期の目的は、食べることの練習と新しい食材への馴染みを増やすことです。桃はその甘さと柔らかさから離乳食初期から導入可能な果物の一つとされています。

初期の離乳食では、皮を剥いた桃の果肉をよく煮てから裏ごしまたはすり潰して食べさせるのが基本です。こうすることで赤ちゃんが飲み込む量を調節し安全に食べることが可能です。

桃を離乳食に導入する際には、まず小さな量から始め、赤ちゃんの反応を見ながら徐々に量を増やしていくことが推奨されます。また、アレルギー反応の有無もチェックしましょう。

生の桃の導入はいつから?

生の桃を与えるのは、赤ちゃんが離乳食に少し慣れてきた頃がおすすめです。具体的なタイミングとしては、離乳食初期(5〜6ヶ月頃)の終わりから中期(7〜8ヶ月頃)にかけて。

ただしアレルギー反応を引き起こす可能性も踏まえ、加熱したものを初めて食べさせるときと同様に少量から始め、体調の変化がないか注意深く見守るようにしましょう。

桃の缶詰は使用可能か?

桃の缶詰の使用について、離乳食初期の段階では避けることが推奨されています。なぜなら、缶詰の桃はシロップ漬けであり、赤ちゃんにとって過剰な糖分になる可能性があるからです。

離乳食中期か後期頃を目安にシロップをよく洗い流してから与えるようにしてみましょう。また、シロップの成分によっては添加物が含まれている場合もあります。購入する際は成分表示を確認し、できるだけ添加物が少ない商品を選ぶことも大切です。

桃のアレルギーについて

桃は食物アレルギー表示対象品目であり、アレルギーを起こしやすい果物です。

離乳食初期から食べられるとはいえ、赤ちゃんに初めて食べさせる場合は離乳食に慣れてきた頃に与えるようにしましょう。

初めて桃を与える際は、少量から始めて赤ちゃんの様子を見ながら進めます。

体調に異変が現れた場合は、すみやかに受診しましょう。

時期別の固さや大きさの目安

離乳食の時期ごとに、桃の固さや大きさは適切に調整してあげましょう。

離乳食初期(5~6ヶ月):桃は皮を剥き、種を取り除いた状態でミキサーやすり鉢で細かく砕きます。ピューレ状にすることで赤ちゃんにとって飲み込みやすく、また消化もしやすくします。

離乳食中期(7~8ヶ月):初期と同様に皮を剥き、種を取り除いた桃を粗いみじん切りにしましょう。少し形を残すことで、舌と上あごで「モグモグ」する練習になります。

離乳食後期(9~11ヶ月):この時期は歯ぐきで噛んで食べられるようになる時期です。桃は5mm角程度の大きさにカットしましょう。

離乳食完了期(1歳以降):前歯が生えそろうこの時期は、噛むこともだいぶ上手になる子も出てきます。桃は1cm角もしくは薄くスライスして与えましょう。

【月齢別】桃の離乳食レシピ

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ここからは、離乳食初期から始められる桃のピューレの作り方をご紹介します。

離乳食初期(5~6ヶ月)向け:桃ピューレの作り方

  1. まずは、よく洗った桃の皮をむき、種を取り除きます。
  2. 果肉を一口大にカットしてから鍋に入れ、ひたひたになるくらいの水分を加えて火にかけて柔らかくなるまで煮ます。
  3. その後、ミキサーやすり鉢を使ってペースト状に潰します。

完成した桃ピューレはそのままでも美味しく、またヨーグルトや他の果物と混ぜることで、さまざまな味わいを楽しむことができます。

離乳食中期(7~8ヶ月)向け:桃とヨーグルトの組み合わせレシピ

離乳食中期になると、赤ちゃんの食べる食材のバリエーションが広がります。そこでおすすめしたいのが、桃とヨーグルトの組み合わせレシピです。

【材料】

  • 桃:1個
  • 無糖:ヨーグルト大さじ1

【作り方】

  1. 桃は皮をむき、種を除きます。
  2. 1を粗くみじん切りにするかフードプロセッサーでペースト状にします。
  3. 2とヨーグルトを混ぜ合わせ、赤ちゃんに適した固さに調整します。

桃はビタミンCが豊富で、ヨーグルトと組み合わせることでカルシウムも摂取することができます。さらに、桃とヨーグルトの甘さが相まって、赤ちゃんも喜んで食べることでしょう。

離乳食後期(9~11ヶ月)向け:桃と野菜の和え物レシピ

離乳食後期には、赤ちゃんの食事の幅も広がり、多種多様な食材を用いたメニューに挑戦できるようになります。

【材料】

  • 桃:1個
  • お好みの野菜(人参やブロッコリーなど):少量ずつ

【作り方】

  1. まず、桃は皮をむいて種を除き、5mm角にカットします。
  2. 次にお好みの野菜をやわらかく茹で、桃と同じくらいの大きさにカットします。これらを混ぜ合わせ、和え物の味付けとして少量の醤油を加えます。

赤ちゃんが食べやすいように、桃と野菜は柔らかく煮てあることを確認してください。いろいろな食材の味と食感を感じられる、離乳食後期にぴったりのレシピです。

離乳食完了期(12ヶ月目~)向け:桃とバナナのフルーツサラダレシピ

離乳食完了期の赤ちゃんには、桃と他の果物を組み合わせたレシピがおすすめです。この時期の赤ちゃんは、一度に複数の食材を摂取することが可能になるため、桃以外の果物との組み合わせで、栄養バランスを豊かにしましょう。

【材料】

  • 桃:1個
  • バナナ:1本

【作り方】

  1. 桃とバナナの皮を剥きます。桃は種も取り除きます。
  2. 桃とバナナは薄くスライスするか、1cm角に切ります。
  3. 切った桃とバナナをボウルに入れ、よく混ぜ合わせます。

バナナ以外にも、いろいろな果物と組み合わせて自由にアレンジして楽しんでみてください。

まとめ

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今回は、桃の離乳食について詳しく解説しました。

桃は離乳食初期から導入可能ですが、最初は火を通したものから始めることをおすすめします。生の桃は離乳食中期から、また桃の缶詰は砂糖不使用のものを選び、離乳食後期から試すと良いでしょう。

また、桃にはアレルギー反応を示す赤ちゃんもいるので、初めて与える際は少量から試すようにしましょう。そして、離乳食の進行に合わせて桃を使った色々なレシピを楽しむことができます。ピューレから始めて、徐々に果物や野菜と組み合わせたメニューに挑戦するのも良いですね。

赤ちゃんの健やかな成長のためにも、フレッシュな桃を使った離乳食作りにぜひ挑戦してみてくださいね◎

また、桃の栄養素についてや、桃の適切な摂取量についてはこちらの記事でご紹介していますので、ぜひご覧ください♪

桃の栄養素について

【管理栄養士監修】桃の栄養や効能とは?効果的な食べ方や食べ過ぎの目安も解説!

桃の適切な摂取量について

桃の食べ過ぎはNG?1日何個までなら安心なのか栄養士が解説

桃を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

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【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

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鈴木 亜子

鈴木 亜子 Suzuki Ako

管理栄養士

管理栄養士。大学卒業後、主に医療機関に勤務。チーム医療の一端を担い、生活習慣病どさまざまな疾患の栄養管理に取り組む。得意分野は糖尿病で療養指導や透析予防、重症化予防などを担当した経験も。現在は豊富な栄養相談経験を活かし、健康に関わる分野の記事執筆などを行う。

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