桃の品種はいくつある?品種ごとの特徴や選び方のコツを紹介!

桃の品種はいくつある?品種ごとの特徴や選び方のコツを紹介!

夏の時期になるとスーパーなどの店頭にズラリと並ぶ桃。甘くてジューシーな味わいは、大人から子供まで人気ですよね◎そんな桃にはたくさんの品種があり、味や食感などに違いがあるんです。 今回は、実はあまり知られていない桃の品種について紹介します!それぞれの特徴や旬の時期について詳しく解説しているので、桃好きな人はぜひチェックしてくださいね♪

桃の種類と代表品種

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桃には100種類を超える品種があるといわれ、主に白桃系、白鳳系、黄桃系の3つに分類されています。つまり、ひと口に桃といっても種類があり、細かな品種以前に系統が異なるというわけです。

まずはこの3つの桃の種類と特徴をおさえ、自分好みの味や食感を見つけてみましょう◎

白桃系

白桃は日本の桃の起源とされる、最も歴史が古い桃。果皮や果肉が白く、上品な見た目をしています。桃の中でも肉厚で、引き締まった果肉を持つ品種が多め。味わいは桃特有の爽やかな甘みで、程よい酸味も楽しめます。

代表品種には岡山県の「清水白桃」、山梨県や山形県を中心に栽培される「川中島白桃」などがあります。

白鳳系

白鳳は鮮やかな紅色の実が特徴で、特に日の光をたくさん浴びた部分は濃く色づきます。味わいは全体的に糖度が高く、酸味をほとんど感じないとろけるような甘さ。食感は白桃に比べ柔らかく、滑らかな品種が多い傾向です。

代表品種には和歌山県の「日川白鳳」や山梨県の「みさか白鳳」などがあり、白桃と同様に多くの地域で栽培される人気の桃です。

黄桃系

黄桃は皮も果肉も黄色い見た目をしているのが特徴。桃の中では最も硬く、シャキッと歯ごたえが楽しめます。果汁はたっぷりでジューシー。コンポートなど、お菓子作りの材料としても大活躍の桃です。

代表品種には「黄金桃」や「黄ららのきわみ」などがありますが、生産量は桃全体で見ると少なめ。希少性の高さから贈り物としても喜ばれる桃です。

硬い桃の人気品種

桃を選ぶうえで、食感の好みは人によって大きく分かれますよね。中でも硬い桃の果肉は緻密で繊維が少なく、滑らかな舌触りと心地よい歯ごたえを楽しめます◎硬い桃は白桃系の品種に多く、味わいも優れていることから、桃の産地では「桃の硬さは美味しさの証」といわれるほど。

ここでは、そんな硬い桃の代表品種と、それぞれの特徴や旬の時期について紹介します。

あかつき

国内で最も多く生産されている品種「あかつき」。主な産地は福島県で、7月下旬から8月が旬の時期です。あかつきの特徴は、硬めの果肉と上品な甘さ。香りも爽やかで、夏本番を迎えた暑い時期に食べたくなる桃です。

またあかつきは他の食材との相性が良く、調理しても美味しく頂けます。チーズとオリーブオイルで和えたあかつきのカプレーゼは、シンプルながら桃の香りと甘みを楽しめる、さっぱりとした前菜にピッタリな一品です。

川中島白桃

「川中島白桃」は、長野県の川中島町で生まれた品種。「桃の王様」とも呼ばれるほど甘くジューシーな味わいで、白桃系品種の中でも人気です。口当たりは滑らかで、梨に近いシャキッとした歯ごたえがあります。果肉がしっかりしている分、日持ちが長い点も大きな魅力です。

そんな川中島白桃の旬は8月下旬から9月中旬頃まで。他の桃品種が落ち着いてきた頃に出回り始め、夏の終わりまで楽しむことができます。

おどろき

「おどろき」は、「驚くほど硬く、驚くほど大きい」という特徴から名付けられた品種。硬い桃の中でも特に果肉がしっかりしていて、カリッとした独特の食感が持ち味です。完熟してもほとんど硬さが変わらず、濃厚な甘みと心地よい歯ごたえを長く楽しめます。

おどろきの旬は8月下旬から9月中旬頃で、特に大きいものは350gを超える大玉に成長します。品質が長持ちする点と、旬の時期がちょうどお盆と重なることから、お供え物としても人気の桃です。

まどか

あかつきの実生から選抜育成された品種「まどか」。350g程の大玉で、あかつき同様に硬めの果肉が特徴です。また甘みがとても強く、熟して果肉が柔らかくなっても味が落ちないという利点も持ち合わせています。

旬の時期は8月中旬から下旬頃にかけて。旬を迎えると全体が濃い紅色に染まり、鮮やかで美しい見た目も楽しむことができます。

なつっこ

「なつっこ」は、川中島白桃とあかつきを掛け合わせて育成された品種で、長野県の果樹試験場で誕生しました。なつっこの実は300~350gと大玉で、色付きは濃い赤みが特徴。果肉は緻密で、滑らかな食感とみずみずしい甘さが楽しめます。

旬の時期は8月上旬から下旬頃まで。親である川中島白桃やあかつき同様に、桃の中では比較的日持ちするという利点も受け継いでいます。

柔らかい桃の人気品種

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滑らかな舌触りと心地よい歯ごたえが持ち味の硬い桃に対して、口の中でとろけるような食感を持つ柔らかい桃は、白鳳系や黄桃系の品種に多く見られます。近年では硬い桃の注目度が高まっていますが、桃といえば柔らかくてみずみずしい果肉を思い浮かべる人も多いでしょう。

ここでは、そんな柔らかい桃の代表品種と、それぞれの特徴や旬の時期について紹介します。

白鳳

「白鳳」は、元々白桃と橘早生の交配から生まれた品種で、後に白鳳系とも分類されるようになった桃の代表格。緻密で繊維の少ない果肉には、溢れるほどたっぷりな果汁が含まれています。酸味や渋みのないまったりとした甘さで、「桃といえばこれ!」という人も多いでしょう。

白鳳は7月中旬から8月上旬頃までが旬の時期。旬を迎えた白鳳の実は鮮やかな紅色に染まり、見た目も一層美しくなります。

清水白桃

「清水白桃」は、白桃系の中では珍しい、柔らかな果肉を持つ品種で、上品な香りと甘さから「桃の女王」と呼ばれています。皮も手で剥けるほど柔らかく、丸かじりすると口いっぱいに桃の甘さが広がります。

清水白桃は誕生の地である岡山県を中心に栽培され、旬の時期は7月下旬から8月中旬にかけてとなっています。

西王母

「西王母」は、片手に乗り切らないほど大玉の品種で、その重さは350g~600gにもなります。乳白色にうっすらとピンク色が入った可愛らしい色付きで、昔話に登場する桃を連想させる見た目をしています。

西王母という名前の由来は、中国の神話に登場する神仙に因んでいるといわれています。旬の時期は9月下旬から10月下旬頃にかけてと遅く、桃の中でも晩生品種に分類されます。

黄金桃

「黄金桃」は、黄桃系を代表する品種で、果皮も果肉も鮮やかな黄色をしているのが特徴です。白鳳などに比べるとやや果肉がしっかりしていますが、繊維質で口に入れるとほどけるような独特の食感を楽しめます。

味わいは甘みが強くジューシーで、見た目に引けを取らない美味しさを持っています。8月下旬から9月中旬にかけて旬を迎えますが、生産量が少ないため、逃さずゲットしたい人は予約注文することをおすすめします。

生産量が多い桃の品種ランキング

桃は品種によって生産量も異なり、中には時期を逃すと手に入らない品種も。国内で生産されている桃品種のシェア率とランキングは、以下の通りです。

  • 1位:あかつき 15.4%
  • 2位:白鳳 12.5%
  • 3位:川中島白桃 11.4%
  • 4位:日川白鳳 7.9%
  • 5位:なつっこ 3.5%

※2017年食品データ館参照

国内で最も多く栽培されている桃品種は「あかつき」です。あかつきは福島県を代表する桃品種で、皇室献上品に選ばれたこともある高品質な桃として有名です。またあかつき、白鳳、川中島白桃の上位3品種で、桃全体の栽培面積のうち約39.4%を占めています。

美味しい桃の産地

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美味しい桃の産地は、全国各地に存在しています。生産量で見ると、上位トップ3は山梨県、福島県、長野県となっており、次いで4位が山形県、5位が和歌山県と続きます。各県の生産量は以下の通りです。

  • 1位:山梨県 3万400トン
  • 2位:福島県 2万2,800トン
  • 3位:長野県 2万2,800トン
  • 4位:山形県 9,350トン
  • 5位:和歌山県 7,080トン

現在、国内で生産されている桃は山梨県、福島県、長野県の3県で全体の60%以上を占めており、生産量・品質ともに高水準となっています。

また生産量ではトップ3の産地に及ばないものの、山形県では「川中島白桃」をはじめとする大ぶりで甘い桃が数多く収穫されており、日本で屈指の「美味しい桃の産地」として知られています。

こちらの記事では、桃の産地について詳しく紹介しています。各産地の主力品種や桃栽培へのこだわりについて知りたい人は、ぜひ合わせてチェックしてくださいね♪

桃の名産地はどこ?日本の桃の生産量と主な産地を徹底解説!

桃を食べてJAさがえ西村山の挑戦を応援しよう!

さくらんぼや桃、りんごなどのフルーツをはじめ、日本で有数の「米どころ」としても知られる山形県さがえ西村山地区。豊かで寒暖差のある自然環境と生産者のたしかな技術によって、「さくらんぼの王様」といわれる佐藤錦など、四季折々の美味しい食べ物を全国にお届けしています。

そんなさがえ西村山地区に拠点を置き、山形県の中央エリアを管轄するJAさがえ西村山では、2023年より「環境にやさしい栽培技術」と「省力化に資する先端技術等」を取り入れた「グリーンな栽培体系」を目指し、新たな取り組みをスタートしています。

気候変動問題が世界中のイシューとなる中で、全国の生産者にはカーボンニュートラルの実現に向けて化学肥料の低減が求められています。(みどりの食糧システム戦略)

とはいえ、化学肥料を減らすと、収入減少の怖さがあり、生産者にとって大きな負担を強いる可能性があります。そこでJAさがえ西村山では、バイオスティミュラントという新しい農業資材に着目し、生産者の負担を軽減する、新しい栽培方法の開発に挑戦しています。

バイオスティミュラントは、植物に生理学的刺激を与えることで、環境ストレスを受けたために発揮されていない「農作物が本来持っている能力」を、最大限まで改善する資材として期待されている新しい農業用資材です。 農作物の品質や収量の向上や、栄養吸収率を高めることによる化学肥料使用量の低減などの効果をもたらします。
【引用元】バイオスティミュラント 活用による 脱炭素地域づくり協議会

特に、栽培過程で生じる「ゴミ」である食品残渣からバイオスティミュラントを生産することで、「食品から食品」を生む環境負荷の低い栽培を実現し、気候変動に負けない、持続可能な産地を目指しています。

現在、さがえ西村山地区では「さくらんぼ」「桃」「りんご」「米」「なす」の5品目でこの取り組みを実施しているそうです。ぜひ、気候変動問題に果敢に取り組む産地の商品を購入して応援していきましょう!

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